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2012年02月03日

【更新情報 2012.1.27】
モーツァルトのお馴染み歌劇よりセレクト♪

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 先週1/27はモーツァルトの256回目のお誕生日でした。なので(?)今週はモーツァルトの代表オペラ作品からピックアップしてお届けします!

◇コラム更新情報

 週刊ブルーアイランド(青島広志氏)…2/1 UP


◇着うたフル更新情報

 ♪歌劇「魔笛」 第1幕:愛の喜びは露と消え
    作詞:エマヌエル・シカネーダー

 ♪歌劇「コン・ファン・トゥッテ」 第1幕:岩のように動かず
    作詞:ロレンツォ・ダ・ポンテ

 ♪歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
  ・第1幕:お気の毒なお方
  ・第1幕:ぶってよ、マゼット
  ・第1幕:もうわかったでしょう
  ・第1幕:消えて、裏切り者は
  ・第1幕:神様、お守り下さい…
  ・第1幕:「酒の歌」
  ・第2幕:おいで、窓際に
  ・第2幕:その間に僕の恋人を
  ・第2幕:恋人よ、私を不親切と思わないで
  ・第2幕:見てらっしゃい、可愛い子
  ・第2幕:食事に来たぞ!
    作詞:ロレンツォ・ダ・ポンテ

 ♪歌劇「フィガロの結婚」
  ・第2幕:喜びの思い出が
  ・第2幕:愛の神よ、御照覧あれ
  ・第3幕:楽しい思い出はどこへ
  ・第4幕:あれはスザンナだな
  ・第4幕:本当に静かで良い夜
    作詞:ボーマルシェ/ロレンツォ・ダ・ポンテ

作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

2012 02 03 | この記事へのリンク


2012年01月27日

【更新情報 2012.1.27】
ジェゼズアルド《6つのマドリガーレ集》より

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 受験シーズン真っ只中、そろそろ卒業式の準備も始まる頃ですね。みんなの合唱でも、卒業式にピッタリの曲をご用意しています!『卒業式はこの歌を』特集を是非ご覧下さい♪
新着曲は、カルロ・ジェズアルド《6つのマドリガーレ集》より第2集の作品をお届けします。

◇コラム更新情報

 週刊ブルーアイランド(青島広志氏)…1/24 UP


◇着うたフル更新情報

 ♪Caro amoroso neo(親愛なる愛しいほくろ様)
   作詩:トルクァート・タッソ

 ♪Ma se tale ha costei(そして彼女は持っている)

 ♪Hai rotto e sciolto e spento(あなたが壊して緩めた)

 ♪Se per lieve ferita(傷は浅い)

 ♪Che sentir deve il petto(私の胸は感傷的になる)

 ♪In piu leggiadro velo(最も優雅なベールで)

 ♪Se cosi dolce e il duolo(悲しみが甘い時)

 ♪Ma se avverra ch'io moia(私はすぐに死んでしまう)

 ♪Se taccio, il duol s'avanza(痛みが激しい時、私は無口になる)

 ♪O com'e gran martire(おお、これほどまでに大きな罰)

 ♪O mio soave ardore(おお、甘き情熱)

 ♪Sento che nel partire(私が感じるがままに)
   作詩:アルフォンソ・ダヴァロス

 ♪Non e questa la mano(この手ではない)

 ♪Ne tien face o saetta(たいまつか矢のどちらかで)

 ♪Candida man qual neve(雪のような白い手)

 ♪Dalle odorate spoglie(あなたの残り香が)

 ♪E quell'arpa felice(そして、幸せの竪琴を)

 ♪Non mai non cangero(私は変わらない)

 ♪All'apparir di quelle luci ardenti(輝く瞳に出会ったとき)

 ♪Non mi toglia il ben mio(私の光を消さないで)

演奏:デリティエ・ムジケ
作曲:カルロ・ジェズアルド

2012 01 27 | この記事へのリンク


2012年01月20日

【更新情報 2012.1.20】
引き続き、西六郷少年少女合唱団♪

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 先週に引き続き、西六郷少年少女合唱団演奏の楽曲をお届けします。注目は、みんなの合唱人気コーナー「週間ブルーアイランド」で連載中の青島広志先生編曲の「グリーンスリーブス」が登場です!


◇コラム更新情報

 週刊ブルーアイランド(青島広志氏)…1/17 UP


◇着うたフル更新情報

 ♪うぐいす
   作詩:小宮多美江
   作曲:P.チャイコフスキー

 ♪かぜよふけふけ
   作詩:山元護久
   作曲:小森昭宏
   編曲:鎌田典三郎

 ♪みどりの牧場で
   作詩:井田誠一
   作曲:チェコスロバキア民謡
   編曲:小林秀雄

 ♪朝の山びこ
   作詩:中山知子
   作曲:ブロスニー/ドイッチェヘルン
   編曲:鎌田典三郎

 ♪海はまねく
   作詩:薩摩忠
   作曲:イタリア民謡
   編曲:小林秀雄

 ♪真珠の川
   作詩:P,ツオーネフ
   作曲:スヴェトスラフ・オブレテノフ

 ♪野ばら
   作詩:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
   訳詩:近藤朔風
   作曲:ハインリヒ・ウェルナー
   編曲:吉田雅博

 ♪ヨハン大公のヨーデル
   作詩:平井多美子
   作曲:イギリス民謡
   編曲:青島広志

演奏:西六郷少年少女合唱団・西六郷小学校合唱部

2012 01 20 | この記事へのリンク


2012年01月13日

【更新情報 2012.1.13】
西六郷少年少女合唱団・西六郷小学校合唱部の歌声を…

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 2012年も合唱専門サイト「みんなの合唱」をよろしくお願いいたします!そして、日本中に沢山の楽しい歌声が響く1年になりますように…。
 今年最初の更新は、西六郷少年少女合唱団・西六郷小学校合唱部の清らかな歌声をお届けします。

◇コラム更新情報

 週刊ブルーアイランド(青島広志氏)…1/12 UP


◇着うたフル更新情報

 ♪うたうよ カッコー
   作詩:薩摩忠
   作曲:ポーランド民謡
   編曲:荒谷俊治

 ♪ほしまつり
   作詩:村田さち子
   作曲:菊地雅春

 ♪五月の風船(同声)(カラピアノ)
   作詩:岩井照清
   作曲:フリスト・ネジャルコフ

 ♪光るこみち
   作詩:中山知子
   作曲:フリードリヒ・メラー
   編曲:小林秀雄

 ♪夏の思い出
   作詩:江間章子
   作曲:中田喜直

 ♪子供と仔馬
   作詩:中村正極
   作曲:矢田部宏

 ♪田植歌
   作詩:合唱団とちの実
   作曲:フィリピン民謡
   編曲:横山菁児

 ♪ヨハン大公のヨーデル
   作詩:城山美津子
   作曲:スイス民謡
   編曲:鎌田典三郎

演奏:西六郷少年少女合唱団・西六郷小学校合唱部

2012 01 13 | この記事へのリンク


2011年12月21日

【更新情報 2011.12.21】
モーツァルトのオペラから「フィガロの結婚」「魔笛」
/モンテヴェルディのマドリガーレ集から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も先週に続き、モーツァルトのオペラの名曲をお送りします。
 「フィガロの結婚」は前回の「ドン・ジョヴァンニ」の前年、30歳のときに初演されました。原作は劇作家ボーマルシェの戯曲で、オペラと同じ年に舞台も初演されています。主人公の何でも屋フィガロが活躍する戯曲はこの前にも1作、この続きにも1作の合計3作あって、1作目の「セビリアの理髪師」はイタリアの作曲家ロッシーニのオペラでも有名です。今回お届けする曲の中でも特によく知られている「恋とはどんなものかしら」を歌うのはメゾ・ソプラノですが、実は少年役。オペラではこうした女性が演じる男性を「ズボン役」といいます。
 「魔笛」はモーツァルトが35歳で亡くなる直前に初演されたオペラ。モーツァルトのオペラの中で最後の、そしてとりわけ人気の高い作品です。多くの作品が当時大きな影響力を持っていたイタリア語のオペラとして書かれましたが、「魔笛」はドイツ語の作品。また歌だけではなく、セリフも交えたスタイルも特徴です。台本を手がけた歌手のエマヌエル・シカネーダーが、自分が演じる役として登場させたパパゲーノは、ほとんど主役と言ってもいいほどの人気キャラクター。ソロの「娘か女か」や、恋人パパゲーナとのデュエット「パ-パ-パ」の楽しいメロディーは、どこかで一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか?
 先週の2作品とあわせて今回も、心地よく耳にすべり込んでくる旋律をタップリご堪能ください!

 そして3回にわたってお送りしてきたモンテヴェルディのマドリガーレ集第4巻から。今回も巧みに築かれたアンサンブルの中に、様々な感情の揺れ動きを織り込んだ、魅惑のサウンドが満載です!

 さて少し早いですが、今年の更新は今日が最後になります。今月お送りしてきたオペラの名曲や特集「クリスマスの歌」で、どうぞ楽しい年末年始をお過ごしください!

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モーツァルトのオペラから「フィガロの結婚」「魔笛」
/モンテヴェルディのマドリガーレ集から"

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2011年12月16日

【更新情報 2011.12.16】
モーツァルトのオペラから「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」
/北欧の国ぐにのクリスマス・キャロル

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 プッチーニ、ヴェルディとお送りしてきたオペラ名曲集、今週と来週はお待ちかね、モーツァルトの登場です!
 今月5日に没後220年となったヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)は、35年の短い生涯のうちにあらゆるジャンルの作品を残しました。声楽曲では「レクイエム」や先月ご紹介した「大ミサ曲」などの宗教作品と並び、多くの方に親しまれ愛されているのがオペラ作品です。
 「ドン・ジョヴァンニ」は31歳のときの作品。スペインに伝わる伝説上の人物の物語が元になっています。主人公のドン・ジョヴァンニは大変な好色男で、その凄まじさが従者レポレッロの「カタログの歌」で歌われます。「カタログ」とは他ならぬ、ドン・ジョヴァンニがこれまでもてあそんできた女性の記録。いろんな国で何百人という女性を誘惑し、スペインでは何と千人以上...しかし最後には、娘を守ろうとして彼に殺された騎士長の亡霊に、地獄に引きずり込まれてしまいます。
 一方の「コシ・ファン・トゥッテ」は、34歳になる直前に初演された作品です。「ドン・ジョヴァンニ」よりはソフトなお話ですが、こちらもなかなかのクセモノ。二人の青年が自分たちの恋人である姉妹の貞節を証明するために、外国人に変装して姉妹に言い寄ります。最初は拒絶していた姉妹ですが、やがて青年たちにほだされ、しかもあろうことか本来の恋人とは反対のほうを選んでしまいます。いよいよ結婚式という段になってネタばらし、大団円、というストーリーなのですが、これは後々かなり気まずいのでは...ちなみにタイトルの「コシ・ファン・トゥッテ」とは、「女性はみんなこういうものだ」という意味です(!)。
 なかなかにドロドロな色恋のお話を、さわやかで優雅なサウンドでくるんでしまうモーツァルト・マジック。どうぞお楽しみください!

 そして先週に続き、北欧の国ぐにのクリスマス・キャロルをお届けします。
 スウェーデンの曲は、曲調はそれぞれに違うものの輝きのある旋律が印象的。ノルウェーの曲は流れるようななめらかさに心安らぎます。フィンランドの曲は、他の国々の言葉とは違うとってもやわらかな音色が、優しく包んでくれるようです。
 よく知られている定番曲以外にもたくさんあるクリスマスの名曲、皆さんも探してみてください♪

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モーツァルトのオペラから「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」
/北欧の国ぐにのクリスマス・キャロル"

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2011年12月09日

【更新情報 2011.12.9】
「トロヴァトーレ」「椿姫」...ヴェルディ・オペラ名曲集
/デンマークのクリスマス・キャロル

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は、ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)のオペラ作品からのご紹介です。
 母国イタリアのみならず、世界中でも最も人気の高いオペラ作曲家のひとりとしてその名を知られるヴェルディ。先日ご紹介したプッチーニとはまた一味違って、熱く血がたぎるようなサウンドが満載です。
 力強くもロマンチックなテノールのアリア「清きアイーダ」(「アイーダ」から)や、抑えきれない胸のときめきがそのまま歌になったようなソプラノの「花から花へ」(「椿姫」から)。同じくソプラノの「静かな夜だった」や「恋は薔薇色の翼に乗って」(「トロヴァトーレ」から)では、ダイナミックな感情の揺れ動きに心を奪われます。またバリトンの「プロヴァンスの海と陸」(「椿姫」から)は、父親の優しさと悲しさが入り混じった何とも言えない旋律が魅力。
 すでに配信中のほかの曲も合わせて、ぜひヴェルディのドラマチックな世界をご堪能ください!

 続いてはあと半月に迫ったクリスマスにまつわる歌を。今回お送りするのは、北欧デンマークの美しいクリスマス・キャロルの数々です。
 どの曲もシンプルなメロディーと構成ですが、ふわっとした音の跳躍が、包み込むようなおおらかさを持っていて、暖かい気分になります。「幼きイエスはかいば桶に横たわり」はデンマークを代表する童話作家、アンデルセンの詩によるもの。作曲者のゲーゼも、近代デンマークの音楽史に大きな足跡を残した人です。
 また特集「クリスマスの歌」では、ほかにも北欧諸国のクリスマスの歌をピックアップしています。厳しい冬の寒さの中に流れる心暖まるメロディー...ぜひチェックしてみてください。

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「トロヴァトーレ」「椿姫」...ヴェルディ・オペラ名曲集
/デンマークのクリスマス・キャロル"

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2011年12月02日

【更新情報 2011.12.2】マーラー「亡き子をしのぶ歌」
/モンテヴェルディのマドリガーレ集から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はグスタフ・マーラー(1860-1911)の歌曲「亡き子をしのぶ歌」をお送りします。
 7月にも「さすらう若人の歌」でご紹介したマーラーは今年で没後100年。熱心なファンも多く、世界中や日本でもたくさんの記念コンサートが開かれました。
 「亡き子をしのぶ歌」は、ドイツの詩人フリードリヒ・リュッケルト(1788-1866)の詩に作曲されています。マーラーがこの曲を作曲した年齢とほぼ同じ40代半ば、リュッケルトは相次いで二人の子供を亡くしました。このとき書かれた詩は、受け入れがたい悲しみと、天上で安らかでいてほしいという願いに満ちています。
 曲もその心を写し取って、暗く沈痛な音と優しい音との間を揺れ動きます。そして終曲では激しい嵐の描写が去った後、穏やかで暖かな表情で、あの子たちはきっと神様のもとで静かに暮らしているのだ、と締めくくられます。
 独唱は「さすらう若人の歌」に続き、ドイツの名歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)。ドラマチックにはなり過ぎず、それでも詩人の悲しみが直接胸に刺さるような、素晴らしい演奏です。同じくドイツの名匠ルドルフ・ケンペが指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の充実した音色もあわせて、ぜひお聴きください。

 続いてはクラウディオ・モンテヴェルディのマドリガーレを。先月に続いて、マドリガーレ集第4巻からお届けします。
 切々と歌い上げる曲や軽快な曲など様々な曲がありますが、どれもその豊かな表情が耳をとりこにする曲ばかりです。
 前回も含め多くの曲でその詩が作曲されているジョヴァンニ・バッティスタ・グァリーニ(1538-1612)は、イタリアでとても活躍した詩人。モンテヴェルディを始め多くの作曲家たちによる歌が生み出されました。

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/モンテヴェルディのマドリガーレ集から"

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2011年11月25日

【更新情報 2011.11.25】
「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」...プッチーニ・オペラ名曲集
/モーツァルト・ミサ曲ハ短調「大ミサ曲」から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)のオペラ作品の数々をお届けします。
 プッチーニは器楽曲や歌曲も作曲していますが、やはり圧倒的な人気を誇るのはオペラ作品。すでにみんなの合唱で配信中の「ある晴れた日に」(蝶々夫人)や「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドット)など、とにかく美しく、しかもドラマの世界にあっという間に感情移入してしまうそのメロディーは、オペラにあまり興味のない人でも魅了してしまう力を持っています。
 今回は出世作「マノン・レスコー」から、「外套」「ジャンニ・スキッキ」と合わせて「三部作」として知られる晩年の作品「修道女アンジェリカ」まで、6作品の中から様々な名曲をお送りします。愛や悲劇を切々と歌い上げるアリアはもちろん、優しく幻想的な夜の光景を描き出す「ハミング・コーラス」(蝶々夫人)や、たくさんの登場人物がいろんなやり取りを繰り広げる「私が町を歩くと」(ラ・ボエーム)など、バラエティ豊かな旋律をどうぞお楽しみください!

 そして先週に続いてモーツァルトのミサ曲ハ短調「大ミサ曲」(K.427)から、今週は後半の「クレド」から「ベネディクトゥス」まで。「アニュス・デイ」はほとんど作曲されていないので、「ベネディクトゥス」が最後の曲になります。
 前回の「グローリア」と同様「クレド」は2つのセクションに分かれていて、1曲目は合唱で始まります。その倍に及ぶ長さの2曲目は、何と1曲まるまるソプラノ独唱!このミサ曲は、お父さんのレオポルトに黙って結婚してしまったモーツァルトが、奥さんのコンスタンツェが素晴らしいソプラノであることをアピールしてお父さんに納得してもらおう、という意図もあって書かれたのだとか。ソプラノが活躍するわけですね。
 また「大ミサ曲」とあわせて「キリエ ニ短調」(K.341)もお届け。かつては「大ミサ曲」の2~3年前の作品とされていましたが、「レクイエム」の作曲時期に近い最晩年の作曲なのでは?という説もあるそうです。「大ミサ曲」の「キリエ」よりもさらに重く深遠な表情を見せるこの曲、確かに「レクイエム」に近い感じかも...

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「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」...プッチーニ・オペラ名曲集
/モーツァルト・ミサ曲ハ短調「大ミサ曲」から"

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2011年11月18日

【更新情報 2011.11.18】
モーツァルト・ミサ曲ハ短調「大ミサ曲」から
/バス独唱によるキュイ&ボロディンの歌曲から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はモーツァルトの作品から、ミサ曲ハ短調「大ミサ曲」をご紹介します。
 モーツァルトの結婚の翌年、27歳の時に着手されたこの作品は、混声合唱と4人の独唱者、そしてオーケストラを伴う大規模なもの。ただ最終的には完成せず、通常文の「アニュス・デイ」はほとんど作曲されなかったので、現在もこれを除いた形で演奏されます。
 今週お届けするのは前半の「キリエ」と「グローリア」です。7分近くに及ぶ「キリエ」は重厚な雰囲気で始まり、「モーツァルト」と聞いて思い浮かべる明るいイメージとはちょっとギャップがあるかもしれません。中盤ではソプラノ・ソロが登場し、愁いと華やかさの入り混じった美しいメロディーを歌います。一転きらびやかで壮大なサウンドで幕を開ける「グローリア」はいくつかのセクションに分かれていて、全部演奏すると20分を超える長大な曲です。2人のソプラノによる重唱や、テノールも加えた三重唱、合唱を2つのグループに分けた二重合唱など、様々な演奏が繰り広げられる大きなヤマ場になっています。
 「レクイエム」に並ぶモーツァルトの代表的な宗教作品、ぜひお聴きください!

 そして先月・今月とお送りしてきた「ロシア5人組」の歌曲作品、最後となる今回はツェーザリ・キュイとアレクサンドル・ボロディンの登場です。
 キュイはバラキレフと2人で最初に活動を始めたメンバーで、もともとの本業は軍人。陸上戦のための陣地を建設する技術の専門家でした。一方でとてもたくさんの曲をつくり、作曲家としてもその名を知られていました。ボロディンも本業はお医者さん・化学者で、作曲を始めたのもお医者さんになってから。5人組の中で一番年上ですが、参加したのは一番あとでした。
 2人とも専業の作曲家ではなかったものの、今回ご紹介するどの曲も短い中にとても印象的な旋律が織り込まれていて、心に残る作品です。
 ちなみにキュイの作品の作詩者アレクサンドル・プーシキン(1799-1837)はロシアのとても有名な詩人。曲名に出てくる「ツァールスコエ・セロー」はプーシキンも学んだ学校がある避暑地で、彼の没後100年に当たる1937年、その業績を記念して町の名前を「プーシキン」にしています。

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モーツァルト・ミサ曲ハ短調「大ミサ曲」から
/バス独唱によるキュイ&ボロディンの歌曲から"

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2011年11月11日

【更新情報 2011.11.11】
モンテヴェルディのマドリガーレから/イギリスの歌曲集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、イタリアの作曲家クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)のマドリガーレをお送りします。古典作品に親しんでいる方にはおなじみの作曲家で、特にそのマドリガーレ作品は高い人気を誇っています。今回はその中から、30代の頃に出版されたマドリガーレ集第4巻に収められている作品をお届けします。
 モンテヴェルディの作品は、それまでのポリフォニー(多声)音楽の技法をもとに、もっと表現力の豊かな歌を書きたい!という欲求から新しいスタイルを生みだしていった、と言われています。世俗的な内容の歌(やはり恋愛がテーマのものが圧倒的)では特に、言葉が持っている感情を見事に表現し、その後の音楽にも大きな影響を与えています。
 演奏はカウンター・テナーを交えた男声、1パート1人の5声部で。それぞれのパートの旋律がタップリと歌われる一方、5声が作る大きな流れがしっかりと根底にあって、心地よく耳を委ねることができます。

 もうひとつはイギリスの歌曲作品から。先月はマドリガル作品をお送りしましたが、今回はその前後の時代に当たる歌の数々です。
 イングランド王ヘンリー8世(1491-1547)の作とされる「良い仲間との気晴らし」や、そのヘンリー8世のもとで活躍したコーニッシュ(1465-1523)の作品には、親しみやすさの中にもどこか気品が感じられます。そして時代を下ったピアソール(1795-1856)やスタンフォード(1852-1924)の作品は、色彩豊かな広がりのあるサウンド。スタイルは異なるものの、どれも魅力的な歌ばかりです。

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モンテヴェルディのマドリガーレから/イギリスの歌曲集"

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2011年11月04日

【更新情報 2011.11.4】
バス独唱によるバラキレフ&リムスキー=コルサコフの歌曲から
/ジェズアルド宗教作品集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初はロシアの作曲家、ミリイ・バラキレフとニコライ・リムスキー=コルサコフの歌曲をお送りします。
 1800年代後半、ロシアで国民的な音楽を作ろうと若い作曲家たちが集まりました。バラキレフを中心にリムスキー=コルサコフ、先月ご紹介したムソルグスキーに加え、キュイ、ボロディンという面々が揃ったこのグループは、やがて「ロシア5人組」と呼ばれるようになります。
 リーダー役を務めたバラキレフの作品はどれも短い小品ですが、民謡の雰囲気を取り入れた魅力的な旋律がすっと耳に入り込んできます。
 華やかな管弦楽曲で知られるリムスキー=コルサコフの作品は、様々な要素を展開させつつもしっかりとした軸のある、端正な表情の曲が並びます。
 今回も先月のムソルグスキー同様、すべてバスの歌手による歌唱。重厚な響きはもちろん、優しいメロディーで見せる包容力も必聴です!

 続いてこちらも先月に続き、カルロ・ジェズアルドの宗教作品から。以前ご紹介したように、サウンド的には結構強烈なところが多いジェズアルド作品。そうした手法で書かれた宗教曲は、厳粛な祈りの雰囲気よりも、悩み苦しんで救いを求める切実な感情の方が、より強く感じられる気がします。
 実はジェズアルドは、浮気をした奥さんを浮気相手もろとも惨殺したということでも知られています。罪の意識や復讐されることへの恐怖などにさいなまれた結果、あの身をよじるような音楽を生み出した、と言われることもあるようです。
 配信中の作品もあわせて、ぜひ1曲お試しください!

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バス独唱によるバラキレフ&リムスキー=コルサコフの歌曲から
/ジェズアルド宗教作品集"

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2011年10月28日

【更新情報 2011.10.28】イギリスのマドリガル集
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は16~17世紀イギリスのマドリガルの数々をお送りします。
 マドリガルは世俗的な内容の詩を情感豊かに歌うイタリア生まれのスタイルで、イタリアでは「マドリガーレ」と呼ばれ、モンテヴェルディなどが名曲をたくさん残しています。ほどなくイギリス(当時のイングランド)でも作品が生まれ始め、イギリスの音楽史の中でも黄金期といえる一時代を形成します。
 「Fair Phyllis(美しいフィリス)」のような軽快な曲も、「Draw on, sweet night(甘い夜よ、来たれ)」のようなしっとりした曲も、比較的シンプルな和音でメロディーラインも親しみやすく、日本でも多くの合唱団で愛唱されているイギリス・マドリガル。少人数アンサンブルにも最適ですし、何より歌っていて心地良いのが魅力です!他の外国語には少々抵抗がある方も、英語ならとっつきやすいかもしれませんね(発声には少々注意が必要ですが...)。まずは1曲、聴いてみてください!

 続いて昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。
 一般部門Aグループの歌う「Il Coro dei Malammogliati(不幸な結婚をした男たちの合唱)」はイタリアの作曲家ダッラピッコラの作品。シニカルな雰囲気が独特の魅力をふりまく曲です。作詩のミケランジェロ・ブオナローティは、ルネサンス芸術の大家としておなじみのミケランジェロと同じ名前ですが、その甥に当たる著作家です。
 「Contre qui, rose(バラよ、おまえは)」はアメリカの現代作曲家ローリゼンの作品です。前の曲とはうって変わって、静かに胸の奥に染み渡るような美しい曲です。
 一般部門Bグループからは少年少女合唱団の登場です。「Ate Netsik」(アテ・ネツィック/気をつけろ あざらし君)は先月もご紹介した間宮芳生さんの作品。もともと児童合唱のため曲なので、もちろんその歌声は愉快な雰囲気にピッタリ!テンポも軽快で、前回の大学生による演奏とはまた違った一面が感じられます。

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/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年10月21日

【更新情報 2011.10.21】
少年少女合唱で「びわ」「みどりのマーチ」「狩人の合唱」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず少年少女合唱団の演奏からお届けします。
 「びわ」はまど・みちおさんの詩に、「遙かな友に」でおなじみの磯部俶さんが作曲した歌です。まどさんの優しい詩に磯部さんの美しいメロディーが寄り添って、なんとも言えずほんわかした気分にさせてくれます。
 「青い空」の原曲は「シエリト・リンド」といって、メキシコでとても親しまれている明るく陽気な歌。日本語詞では畑仕事に精を出す様子が描かれていますが、原曲では素敵な女性との恋を歌っています。
 「狩人の合唱」は、ドイツの作曲家ウェーバー(1786-1826)の歌劇「魔弾の射手」で歌われる、とっても有名な曲です。男声合唱の勇ましい歌を少年少女合唱の歌声で歌うと...?
 「ボリバ」は韓国のポピュラーな歌謡曲です。中山知子さんの訳詞は原曲に沿ったもので、夕焼け空の下の麦畑を歩いているとどこからか懐かしい歌が...という内容。フレーズの頭が長く伸びるとてもゆったりとしたメロディーが、しみじみと心を打つ優しい歌です。
 ※録音が古く、一部お聴き苦しいところがございます。何とぞご了承ください。

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。
 大学部門はハンガリーの作曲家オルバーンの2曲です。細かいフレーズと伸び伸びとしたフレーズが重なり合い、そこから美しい色彩が浮かび上がってくる様子は、この作曲家の大きな魅力のひとつです。
 一般部門の「風紋」は石井歓さんの作品。戦後日本の合唱界に大きな足跡を残した方で、全日本合唱連盟の理事長も20年近く務めました。1970年(昭和45年)発表のこの作品も歌い手・聴き手を問わず多くの方を魅了し、40~50代以上の合唱ファンで知らない方はいないのでは?という名曲です。

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少年少女合唱で「びわ」「みどりのマーチ」「狩人の合唱」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年10月14日

【更新情報 2011.10.14】
ムソルグスキーの歌曲から「蚤の歌」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初にお送りするのは独唱曲。しかも耳にする機会の少ない、バスの歌唱による歌曲の数々です。
 オペラなどでもバスのアリアはありますが、やはり多くの演目でのメインはソプラノやテノール。さらに歌曲となると、低くてもバリトンまででバスの歌声が似合う曲は限られてきます。
 そんな中から今週ご紹介するのは、「展覧会の絵」や「禿山の一夜」など目くるめく音絵巻で知られるロシアの作曲家、モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)の歌曲作品です。
 「蚤の歌」は特に有名な1曲。もともとはアルト向けだそうですが、バスが歌うことの多い曲です。ゲーテの戯曲「ファウスト」のロシア語訳に作曲されていて、酒場で歌う悪魔メフィストフェレスが描かれています。ペットの蚤を溺愛する王様のことを面白おかしく歌うメフィスト。繰返し出てくる彼の笑い声が、この歌の最大の特徴になっています。
 「死の歌と踊り」は詩人アルセニイ・ゴレニシチェフ=クトゥーゾフ(1848-1913)の詩による歌曲集で、タイトルどおり「死」をテーマにした4曲が並びます。幼い子供、若い女性、老人、そして戦場の戦死者のもとに「死」が現われ、冥府に誘うという怖い内容。ちょっとシューベルトの「魔王」にも通じるものがありますね。時に優しく、魅力的に、あるいは希望さえ抱かせるような旋律を歌う「死」の歌声。でもその奥底には逃れることのできない恐怖が横たわっていて、バスの魅力のひとつを最大限に発揮している作品です。
 超低音専門の歌手もいるという低音大国(?)ロシアの歌曲の魅力、どうぞ存分にご堪能ください!

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会からは、中学校・高等学校部門の演奏をお届けします。
 中学校混声の部の2曲は、青森東部から岩手・秋田に至る南部地方に伝わる歌と、青森西部の津軽に伝わる歌を題材にした作品です。無伴奏の「南部の歌によるふるさと幻想曲」、ピアノと太鼓が入った「あいや節幻想曲」とも、様々な色彩が散りばめられて、とても楽しんで歌っている様子が伝わってきます。
 高校Aグループは三善晃さんの対照的な曲調の2曲を選曲。爽やかで、かつロマンチックな「あげます」と、情熱的で激しいメロディーが渦巻く「あなたにサタンがいるなんて」は、それぞれの詩人が持っている特色が鮮やかに描き出されています。
 高校Bグループの「暁を見るために」は澄んだ音色が心地良い無伴奏の作品です。若々しい輝きがある歌声が、曲のトーンやリズムにぴったりマッチして、魅力あふれる演奏になっています。

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ムソルグスキーの歌曲から「蚤の歌」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年10月07日

【更新情報 2011.10.7】ジェズアルド宗教作品集
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 先週に続いて、今週もまずはカルロ・ジェズアルド(1566-1613)の宗教作品からお届けします。
 ジェズアルドは同じイタリアのパレストリーナ(1525頃-1594)の次の世代に当たり、モンテヴェルディ(1567-1643)と同世代です。この二人が当時もその後も音楽の世界に大きな影響を与えたのに対して、ジェズアルドは近代になるまでほとんど顧みられなかったそうです。
 理由としてはその特異な音楽性や、貴族の彼が職業音楽家というよりはいわば道楽として創作活動をしていたことなどもあるようですが、20世紀になると、その斬新さで多くの音楽家に注目されるようになります。
 現代の耳にはどちらかというと古典作品寄りに聴こえるものの、やはり随所に散りばめられた独特の響きには、現代作品とも変わらないような魅力がつまっています。

 さて次は昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。
 中学校同声の部の演奏曲は、オルバーンのミサ曲第6番です。ピアノ伴奏が付いた曲で、明るく爽やかな「Gloria」、しっとりとした音運びが美しい「Sanctus-Benedictus」のどちらも、キラキラとしたピアノがとても印象的に歌声を彩ります。
 高校Aグループが歌う「手紙」は松下耕さんの組曲「鳥のために」から。詩を書いた山崎佳代子さんは20代の頃から当時のユーゴスラビアに渡り、現在はセルビアの首都ベオグラードに住んでいます。この組曲の詩は、1991年に起こったユーゴスラビア紛争での悲劇を描いたもの。無伴奏の混声合唱が、紛争の中で命を落とした人たちの声なき声を浮かび上がらせます。
 職場部門の自由曲は、8月にもご紹介したポーランドの作曲家、パヴェウ・ウカシェフスキの作品です。10声部以上(各パートが3~4部に!)という編成から生み出されるハーモニーで、分厚い迫力から繊細な静けさまでを自在に表現。そのオーケストラのような響きは必聴です!

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/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年09月30日

【更新情報 2011.9.30】ジェズアルド宗教作品集
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はルネサンス期のイタリアの作曲家、カルロ・ジェズアルド(1566-1613)の宗教作品のご紹介です。ジェズアルドはおととしの全日本合唱コンクール課題曲でもとりあげられていて、ご記憶の方も多いかと思います。
 その特徴としてよく挙げられるのは、半音進行の多用による独特のサウンドです。この当時はまだ「調性」の体系がはっきりしていなかったとは言え、半音進行によって次々に変化していく和音や強烈な不協和音は、かなり刺激的だったのではないでしょうか。19世紀になるとワーグナーなどによって半音進行は広く認知されるようになりますが、今聴いても充分斬新なムードに彩られています。
 激しい感情はもちろん、静かで瞑想的な部分もとても印象的に描かれたジェズアルド・サウンド、一度聴いたらもうフツーのきれいな和音では満足できなくなるかも知れません!?

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏です。
 まずは中学校混声の部、歌うのはフィンランドの現代作曲家ヤーッコ・マンテュヤルヴィの「El Hambo」です。スウェーデンのフォークダンス「Hambo」に基づいた曲で、本来は3/4拍子のリズムを5/4拍子にして、よりいっそう楽しく軽快な雰囲気をかもし出しています。
 高校Aグループの「聖ビルギッタを讃えて」はスウェーデンのペール・グンナー・ペッテションの作品です。「聖ビルギッタ」は14世紀の聖人で、スウェーデンではとても崇敬を集めている女性です。彼女の優しさと強さを描いたという対照的な曲調の2曲を、伸びのある透き通った歌声で見事に演奏しています。
 職場部門はモンテヴェルディの「4声のミサ」を演奏。メンバーの年代の幅広さと30名弱という人数、そして職場部門ならではの連帯感が、とても親密で暖かいハーモニーを生み出しています。
 一般Aグループからは「永訣の朝」です。宮澤賢治のこの詩には何人もの作曲家が曲をつけていて、この作品は西村朗さんが男声合唱団から委嘱を受けたものです。同声三部なので男声でも女声でも歌えるこの曲、女声の演奏はその美しさがかえって悲痛な心情を際立たせ、胸を打ちます。

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/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年09月22日

【更新情報 2011.9.22】
トスティの歌曲から「夢」「暁は光りから」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も先週に続き、イタリアの作曲家フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846-1916)の歌曲の数々をお送りします。
 今回の曲も、何れ劣らぬ名曲揃い!静かに優しく語りかけるような「理想」、激しく燃え上がるメロディーが印象的な「マレキアーレ」、切ない美しさが胸に迫る「夢」...さまざまな曲調の歌に、それぞれの魅力を湛えています。
 また今回は、同じくイタリアの作曲家でトスティの後の世代のピエトロ・マスカーニ(1863-1945)、ステーファノ・ドナウディ(1879-1925)の歌曲もお届けします。こちらもゼヒ聴いてみてくださいね!

 次は昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏から。今週も、中学・高校部門から3団体の演奏です。
 中学校混声の部からは三善晃さんの名作「嫁ぐ娘に」。技術的にも内容的にも難易度の高いこの作品に、中学生の皆さんが真正面から取り組んだ歌声は感動的です。
 高校Aグループの自由曲は、現代ドイツの作曲家ジークフリート・シュトローバッハの作品です。聖母マリアを讃えるとてもポピュラーなテキストに付けられたこの曲は、ヒネリや激しい起伏があまりない分、自然と耳に溶け込んできます。凛とした端正な表情がとても印象的な演奏です。
 Bグループの自由曲は鈴木輝昭さんの作品。源氏物語に材を取った「夕顔」です。夕顔は、素性を伏せて光源氏と逢瀬を重ねた後、怨霊によって若くして命を落とす女性です。もろく儚げな響きを垣間見せる幻想的なサウンドが、夢見るような平安の世界へいざないます...。

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トスティの歌曲から「夢」「暁は光りから」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年09月16日

【更新情報 2011.9.16】
トスティの歌曲から「最後の歌」「セレナード」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週ご紹介するのは、イタリアの作曲家フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846-1916)の歌曲集です。もともとはヴァイオリンに非凡な才能を発揮していましたが、20代の頃から書き始めた歌曲が人気となり、脚光を浴びるようになりました。
 イタリアといえば何といってもオペラの国。歌曲というとバロック時代の古典作品か民謡ベースの歌くらいで、あまり注目もされていなかったようです。そうした中で歌曲にこだわり追求し続けたトスティの作品は、ドイツなどの歌曲先進国のものと同じく、歌そのものがひとつの完成された世界を持っています。
 とはいえそのメロディーは決して難解なものではなく、どんな人の耳もとらえて離さない魅力にあふれています。特徴的な節回しや音の動きには、イタリアと聞いて思い浮かべる甘く情熱的なムードが満載!特に歌われる機会の多い「最後の歌」「四月」「セレナード」などをはじめ、一度聴けばすぐに憶えてしまえそうな、さらには自分でも歌いたくなってしまうような曲ばかりです。テノールならではの艶と力強さも、タップリとご堪能ください!

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏、今週は中学・高校部門の3団体をお届けします。
 中学校混声の部の団体が歌うのは、千原英喜さんに委嘱した「ヨハンネス福音之傅(よろこびのたより)」。ドイツ人宣教師カール・ギュツラフ(1803-1851)による聖書の日本語訳(しかも言葉づかいは江戸時代のもの)をテキストにしているという、これまた千原さんらしい独特の雰囲気をもった作品です。伸び伸びとした晴れやかな歌声も印象的。
 同声の部はキャラクターの違う2つの曲の組み合わせです。鈴木輝昭さんの「何が泣いただろうか」は、宗左近さんの童謡集に収められた詩に作曲されています。童謡集とはいえ、その詩は重層的で深遠。曲と演奏も、まるで何十枚も重ねた透明なガラスの中を覗き込むような、幻想的な響きが広がります。信長貴富さんの編曲による「一切朝花(ちゅっきゃりあさばな)」は、奄美群島の島唄(この地域で歌われている民謡)です。「朝花」は宴席などで最初に歌われる歌で、ご挨拶のようなものなんだそうです。「一切」はその短いバージョンといったところ。楽しさが伝わってくる軽妙な曲です。
 高校Bグループは厚みのあるサウンドが素晴らしい演奏です。80人を超える大所帯のうち、男声の人数は女声の約3分の1。でもしっかりした存在感とバランスの取れたトーンで、人数差を感じさせません。

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トスティの歌曲から「最後の歌」「セレナード」ほか
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2011年09月09日

【更新情報 2011.9.9】
ジョン・ラター「マニフィカト」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も前回に続き、イギリスの作曲家ジョン・ラターの作品から。今回は「Magnificat(マニフィカト)」です。
 マニフィカトは、神によってイエスを宿された聖母マリアが、神への感謝を告げる歌。古典から現代まで、多くの作曲家によって作曲されています。ラターの作品はラテン語の原詩に英訳を随所に織り交ぜて、7つの曲から成る総演奏時間約40分の作品となっています。
 もちろんこの作品もラター節全開!1曲目「Magnificat anima mea」の軽快で楽しげなイントロ、それに続く印象的なメロディーは、まるで広々とした高原で踊っているかのような開放感にあふれています。4曲目「Et misericordia」ではソプラノ・ソロが登場。あまりにも清らかで優しいその歌に、涙腺を直撃される方も多いかも知れません。終曲「Gloria Patri」の後半では1曲目のテーマが再現され、明るく希望に満ちた雰囲気のうちにフィナーレを迎えます。
 魅力的なサウンドがいっぱいつまったラターの世界、前回の「Gloria(グローリア)」「Te Deum(テ・デウム)」も合わせて、どうぞお楽しみください!!

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏から、今週は高校・大学・一般部門です。
 高校A・Bグループが歌う女声の日本語課題曲2曲は、どちらもたくさんの団体が選曲しました。曲の空気も対照的なこの2曲、両団ともそれをしっかりした技術に裏打ちされた表現力で演奏しています。
 大学部門の自由曲「Ate Netsik(アテ・ネツィック)」は、「合唱のためのコンポジション」シリーズで知られる間宮芳生さんの作品。詩はエスキモーの笑い話の英語訳で、日本国籍をもつ作家C.W.ニコルさんによるものです。あざらしの天敵白くまは、真っ白い氷の上でもその黒い鼻が目立ってしまいます。だから鼻を手で隠して、あざらしに近付いて来るんだよ、というお話。とっても楽しい雰囲気の歌です。
 一般Aグループの「Ave Maris Stella(めでたし海の星)」は、ノルウェーの作曲家クヴェルノの作品です。伝統的な教会音楽の空気と現代的な響きが絶妙に溶け合い、ミステリアスなムードが漂います。
 Bグループは三善晃さんの「王孫不帰(おうそんふき)」。三好達治(1900-1964)の詩を元に、能の謡(うたい)をとり入れた旋律や激しい不協和音など、非常にインパクトのある作品です。

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ジョン・ラター「マニフィカト」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年09月02日

【更新情報 2011.9.2】
ジョン・ラター「グローリア」「テ・デウム」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はイギリスの作曲家、ジョン・ラターの作品をお届けします。
 ラターの合唱作品は大部分が宗教曲やそれに類するものですが、何といっても特徴はそのサウンドの親しみやすさ!!一度耳にしたら次の瞬間には口ずさんでしまうほど、シンプルでありながら心をつかむメロディーは、アマチュア合唱団を中心に高い人気を誇っています。(逆にプロからは「簡単すぎて...」と敬遠されることもしばしばだとか)
 今回ご紹介するのは金管アンサンブルとオルガンを加えた、華々しい輝きに満ちた2曲です。
 「Gloria(グローリア)」はミサ通常文による、3つの楽章から成る作品。心洗われる静かな祈りを第2楽章に置いて、前後の2つの楽章ではどちらも「vivace」(ヴィヴァーチェ:活発に・活き活きと)のわくわくする音楽が繰り広げられます。
 「Te Deum(テ・デウム)」は聖歌のひとつとされていて、「Gloria」と同様、神さまをほめまくる(?)歌です。元はラテン語ですが、この作品ではイギリス国教会による英語訳で歌われます。曲の最後の部分にはイギリス伝統の賛美歌を思わせるフレーズが現われ、壮麗さとともにとても暖かい雰囲気につつまれます。
 聴いていると自然と笑顔になってしまうような、そんな宗教曲を皆さんもゼヒお聴きください♪

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。
 中学校部門の演奏曲は、は混声・同声ともに人気作曲家・信長貴富さんの曲です。混声の「夏のえぐり」は木島始さんの詩による作品。岡山の高校に通っていた17歳のとき、となりの広島で、被爆した同級生の看護をした鮮烈な記憶が描かれています。「コルシカ島の2つの歌」は地中海に浮かぶコルシカ島に伝わる歌を編曲した作品です。1曲目の哀切のメロディーや、2曲目のバグパイプを思わせるヴォーカリーズなど、独特の響きがとっても印象的です。
 高校Aグループの「Talvemustrid(冬景色)」はエストニアのヴェリヨ・トルミス作曲。太陽がほとんど昇らないエストニアの冬の冷たく神秘的な情景が、4つの短い曲の中に切り取られています。
 職場の合唱団が歌う「Ametsetan(夢見る)」は、作曲者ブストーの母国バスク(スペインにある自治州)の言葉で書かれています。重厚な和音や天を舞うような美しい旋律、祝祭的な雰囲気のリズムなど、さまざまな場面が展開する色彩豊かな作品です。
 一般Aグループからは課題曲「Ne timeas, Maria(マリアよ 畏れるな)」を。透明感のある美しい響きで統一されていながらも、各パートの輪郭も丁寧に彫り込まれた、とっても品のある演奏です。

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ジョン・ラター「グローリア」「テ・デウム」
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2011年08月26日

【更新情報 2011.8.26】
少年少女合唱で「椰子の実」「夕やけこやけ」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週もまずは少年少女合唱からお送りします!
 「ぼくはキャプテン」を作曲した高井達雄さんは、かの「鉄腕アトム」の主題歌の作曲者です。アトム同様、軽快で伸びやかなメロディーラインがとても心地よい作品です。
 「フリッパー」は60年代アメリカのテレビドラマの主題歌。日本でも「わんぱくフリッパー」のタイトルで放送され、この日本語訳の主題歌が流れました。50代・60代以上の皆さんにはとっても懐かしい歌ではないでしょうか?
 松前幸子さんの美しい詩による「山のいぶき」は、川崎祥悦さん作曲の作品がクラス合唱でもおなじみですが、こちらは遠矢良英さんの作曲です。軽やかなリズムと少年少女合唱の歌声が、キラキラ光る山の緑のイメージにピッタリ!
 「夕方のおかあさん」は「ちいさい秋みつけた」の名コンビ、サトウハチローさんと中田喜直さんによる作品です。いろんな動物のお母さんが、子供たちに「ごはんだよ、早くお帰り」と呼びかける、ほのぼのとして心に染みる歌です。
 「椰子の実」「夕やけこやけ」は皆さんよくご存知ですね!大正末期から昭和初期にかけて発表されたこの2曲は、歌曲と童謡という異なった分類はされるものの、どちらもなんともいえない郷愁を誘います。

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会からお届けします。
 中学校部門はハンガリー語とフィンランド語の作品の組み合わせ。言語の系統としては同じグループに属しますが、言葉は全く違います。さらに曲の性格も異なるこの2曲をシッカリと歌い分けた、立派な演奏です。
 高校Bグループの演奏は、丁寧な音作りと清楚な音色が印象的です。泣きのメロディーでついつい盛り上がってしまうこの課題曲をネットリさせ過ぎず、「偉大な神秘」を静かに感じさせてくれます。
 大学部門の団体は北欧の作曲家による2作品をチョイス。ニールセン(1865-1931)はフィンランドのシベリウスと同い年のデンマークの作曲家で、ラウタヴァーラはニールセンが亡くなる少し前に生まれたフィンランドの作曲家です。古典作品のような均整の取れた佇まいが美しいニールセンの曲と、地下から魔神が出てきそうな(?)ラウタヴァーラの曲が好対照を成しています。
 一般Bグループの歌う「LIRICHE AMOROSE(リリケ・アモローゼ)」は、エジプト学者のラケヴィルツがイタリア語に訳した古代エジプトの恋愛の詩に鈴木輝昭さんが作曲した、何ともコスモポリタンな作品です。「恋愛叙情詩」という響きにロマンチックなサウンドを期待していると、全く違うところに連れて行かれますのでご注意を...!

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少年少女合唱で「椰子の実」「夕やけこやけ」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年08月12日

【更新情報 2011.8.12】
少年少女合唱で「ゆかいに歩けば」「われは海の子」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 夏真っ盛りの今日このごろ...夏休みもそろそろ折り返し地点でしょうか?今週はまず、少年少女合唱の元気な歌声からお届けします♪
 「おばけ屋敷のロックンロール」は、お盆のかきいれ時(?)を前にしたおばけ屋敷での、おばけたちの大騒ぎが描かれた歌。子供向けの歌を数多く手がけている高田ひろおさんの作詞、越部信義さんの作曲です。
 「ゆかいに歩けば」はもともと戦後間もなくのドイツで生まれた歌。日本でも教科書に載るほど親しまれています。印象的な「バルデリ~♪バルデラ~♪」というフレーズは、もとの歌詞では「ファレリ、ファレラ」なんだそうです。
 「われは海の子」は皆さんご存じの文部省唱歌ですね。明治末期に発表された当時の歌詞のうち、今歌われているのは多くても半分の3番・4番あたりまでですが、元気いっぱいの力強さがみなぎる歌です。
 「じゃがいも」では夏山の楽しいキャンプの様子が描かれて、こちらも思わず体が動き出す軽快な曲です。

 続いて昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。今週は中学校・高等学校部門の演奏です。
 中学校混声の「若者たちの悲歌」は高嶋みどりさんの作品です。第2曲の「父の唄」は、今年の課題曲にもなっています。同声の「愛のとき」の作曲も高嶋みどりさん。どの曲も、透明感がありながらも鮮やかな原色の輝きを感じるような、独特のサウンドが魅力です。
 高校Aグループは鈴木輝昭さんの人気の組曲「火へのオード」から。「女声合唱とピアノのための組曲」ですがこの曲はア・カペラです。鋭く差す音と柔らかくなでる音とが交錯して、まさに幻想の世界!一方Bグループが歌う三善晃さんの「詩の歌」は、まど・みちおさんの詩によるとてもほっこりとした作品。見ただけでなごんでしまうような曲名が並びます。シンプルな詩の奥にそっとしまわれていたものが浮かび上がってくる、三善晃さんの筆が冴える小品集です。

※次週の更新はお休みです。次回更新は8/26(金)の予定です。

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少年少女合唱で「ゆかいに歩けば」「われは海の子」ほか
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2011年08月05日

【更新情報 2011.8.5】
2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 続々更新中の昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏、皆さまお楽しみいただいていますでしょうか?今週は、ぜーんぶコンクールの演奏でお送りします!

 まずは中学校部門。混声の部の団体は、8年連続金賞(内7回は部門1位!!)を受賞している名門校。その演奏はもはや中学生のレベルを完全に超えてしまっています。複雑なプーランクの曲を、難しいことをしているような印象を全く与えずに演奏してしまうその実力には、ただただ脱帽するばかりです!
 続いて同声の部から。様々な世代の女声合唱団に愛されるこの名曲は、歌う年代によって様々な表情を見せてくれます。この団体のピュアな歌声からは、透きとおるような南の海と空の青さが目に浮かんで、とても魅力的です。
 次は高校部門です。Aグループの鈴木輝昭さんの曲は、歌舞伎の創始者とされる出雲阿国(いずものおくに)を主人公にした、郷土ゆかりの委嘱作品。歌には阿国と一緒に歌舞伎を興したといわれる名古屋山三郎(「さんざ様」)も登場して、ドラマチックなストーリーが展開されます。作詩は「チコタン」でおなじみの蓬莱泰三さん。
 Bグループからも日本古典の雰囲気タップリ、「ラプソディー・イン・チカマツ」から「貳の段」です。例年多くの団体が演奏していますが、随所に出てくる語りや合いの手、掛け声(&叫び声)をどんなふうに聴かせるか、それぞれの団体の個性が光ります。

 大学部門からはスウェーデンの作曲家スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの作品。百数十人の大人数によるダブル・コーラスから生まれる歌声は、壮大な空間と永遠の時間を感じさせてとっても神秘的!
 職場部門も宗教曲で、こちらも多数の声部に分かれる奥行きのある曲です。キリストを失ったマリアの悲痛な嘆きが、静かに時に激しい、不協和音の中からにじみ出てきます。
 ちなみに高校B・大学・職場は同じ課題曲を演奏。世代のみならず団体の個性による表現の違いがハッキリ出ていて、聴き逃せません!
 最後は一般部門Aグループから。ポーランドの作曲家パヴェウ・ウカシェフスキによる2曲の宗教作品です。「祝福された方、聖なるパウルス」はシンコペーションのリズムと力強く凛々しい雰囲気が印象的。「めでたし マリア(アヴェ・マリア)」はどこまでも優しく穏やかなメロディーに包み込まれます。どちらも格調を湛えながらも親しみやすく、宗教曲にあまり興味がない人にもオススメです。

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2011年07月29日

【更新情報 2011.7.29】
シューマン「リーダークライス」(作品39)から
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 まずは先週に引き続き「リーダークライス」(作品39)から。作曲者のロベルト・シューマン(1810-1856)は、今日7月29日が命日に当たります。
 作詩者のヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ(1788-1857)はいわゆる「ロマン派」の詩人で、シューマンが「リーダークライス」のためにチョイスした詩にも、悲しみや孤独、そしてそこに美しさを感じるような感覚が、ロマンチックな愛の表現とともに随所に散りばめられています。
 第7曲に当たる「In der Fremde(異郷で)」は、先週ご紹介した第1曲と同じタイトルの別の詩です。ストーリーや曲調は違うのですが、「異郷」から暗示される孤独感、もう故郷や昔の日には帰れないという喪失感は通じるものがあります。
 そうした悲しい雰囲気を漂わせながらも、シューマンはこの「連作歌曲」を、明るい希望を感じさせる「Fruhlingsnacht(春の夜)」という曲で締めくくっています。
 1曲1曲ももちろんとっても素敵な曲ですが、続けて聴くともっと曲の世界に引き込まれるはず!名バリトン、フィッシャー=ディースカウの表現力と声の素晴らしさもいっそう実感できます。

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会からは、再び大学・一般部門も登場です!
 まずは中学混声の部。木下牧子さんの「おんがく」は、まど・みちおさんの詩の暖かさがそのまま音になったような無伴奏の曲で、若い人から社会人団体まで幅広く愛されています。
 高校はAグループから。自由曲は先週も登場したコチャール・ミクローシュの作品です。「夏至の夜の道」の神秘的な美しさは鳥肌モノ!満天の星空が目に浮かびます。
 大学の女声合唱団はおなじみの「妻への挽歌」を演奏。先々週ご紹介した、同じ指揮者による高校の演奏と聴き比べてみるのも興味深いかもしれません。
 一般部門Aグループの団体が演奏する、オーストラリアの作曲家スティーブン・リークの作品は、とっても不思議な雰囲気。演奏を聴いているのか、本当に深い森の中にいるのか、だんだん分からなくなってきます。終盤の森の生き物たちの声も耳を疑うリアルさ!
 一般Bグループは仙台の名門団体。幅広い年代のメンバーの歌声がかもし出す、深くまろやかなサウンドは絶品です。

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シューマン「リーダークライス」(作品39)から
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年07月22日

【更新情報 2011.7.22】
シューマン「リーダークライス」(作品39)から
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週ご紹介するのは、ロベルト・シューマン(1810-1856)作曲の「リーダークライス」(作品39)です。
 「リーダークライス」(もしくは「リーダーツィクルス」)はドイツ語で「連作歌曲」のことで、それぞれの曲が音楽や物語のつながりをもっている歌曲集です。配信中のシューベルト「冬の旅」やマーラー「さすらう若人の歌」もその一例です。
 これをそのままズバリ歌曲集のタイトルにしたシューマンの「リーダークライス」はふたつあって、どちらも30歳のときの作品。今回お届けする作品39のほうは、ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ(1788-1857)の詩に作曲したものです。
 優しく美しいメロディー、音の間に漂う上品な空気を見事に表現しているのは、前々回もご紹介したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)です。弱音部での、響きの上澄みだけが聞こえてくるような歌声は絶品!多くの大歌手と共演した名手、ジェラルド・ムーアのピアノとともに、短い曲の中に凝縮された音楽の結晶をお楽しみください♪

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会、今週も中学・高校部門からお届けします。
 中学混声の部の団体は「特設合唱部」。全員が他のクラブに所属していて、掛け持ちで活動している合唱部なのだそうです。当然練習時間も限られてくるはずなのに、その息の合った分厚いアンサンブルには驚かされます!
 中学同声の部の「Assumpta est Maria」はハンガリーの作曲家コチャール・ミクローシュの作品。情熱的な雰囲気を湛える一方、少し引いてみるとクールな印象も受ける、独特の作風が光ります。
 高校Aグループからはおなじみの「万葉恋歌」です。女声合唱特有の幻想的なサウンドが満載のそれぞれの曲に、ほの暗さを感じさせる声が見事にマッチ!少し遅めのテンポ設定で、何かこの世ならざるムードに浸らせてくれます。
 高校Bグループの演奏する木下牧子さんの「オンディーヌ」は1990年の作品。4年後に女声版も発表され、コンクールでもたびたびとり上げられています。なめらかに色合いを変える和音のグラデーション、舞い踊る光の粒のようなピアノと、木下ワールドを堪能できる作品です。

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シューマン「リーダークライス」(作品39)から
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2011年07月15日

【更新情報 2011.7.15】カンタータ「土の歌」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 世代を超えて愛され続ける超定番曲「大地讃頌」。今週は、この「大地讃頌」を含む『カンタータ「土の歌」』をお送りします。
 「土の歌」は今から半世紀近く前の1962年、混声合唱とオーケストラによる作品として生まれました。土とともに生きる自然な人間の姿、それを脅かす原子爆弾の恐怖、平和への祈りなど7つの楽章から成り、「大地讃頌」はその終曲に当たります。
 作詩者の大木惇夫(1895-1977)は戦時中には宣伝班として従軍し、いわゆる「戦争詩」や「戦時歌謡」の作詞を数多く手がけました。戦後は「戦争協力者」の烙印を押され不遇の時期を過ごしますが、前線で戦争の姿を目の当たりにし、それを詩に昇華させていく中で、平和への願いを強く抱いていたのだと思います。
 「土の歌」には、こうした反戦の心情が随所に現れています。そして、そんな人間のいろいろな行為・営みを包み込む「母なる大地」をたたえるのが、終楽章「大地讃頌」なのです。
 特にオーケストラ版は、それまでに歌われてきたドラマの全てを浄化するかのような美しいイントロがとっても印象的!ぜひ、通して聴いてみてください。

 続いて昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。今週は中学・高校部門に絞ってのご紹介です。
 中学校混声の部からは、三善晃さんの「地球へのバラード」の2曲。一見易しく実はとてつもなく奥深い谷川俊太郎さんの詩につけられた三善さんの曲は、音取りやリズムの難しさはもちろん、歌として表現する上での苦労があるように思います。そんな苦労を表に出さず、しなやかに耳と心に届く素敵な演奏ができるのは、中学生の皆さんの歌声ならではかも知れませんね。
 中学校同声の部は、高等学校部門以上の課題曲になっている「露営のともしび」と、同じ曲集から「贈物」です。例年多くの団体がとり上げる人気曲ですね。音色は高校生や社会人に比べるとちょっと幼さが残るものの、流麗な音運びは堂々とした印象さえ受けます。
 高校Aグループの団体はこちらも大変人気の「妻への挽歌」。持ち味の濃厚な声を活かして、みやびな音に織り込まれた深い悲しみを歌いきっています。
 高校Bグループの「ひとりぼっちの裸の子ども」は、中学混声の部と同じく谷川俊太郎さんの詩で、曲は同声の部と同じく高嶋みどりさん。ブルージィなサウンドが、谷川さんの詩をまた違った角度から味わわせてくれます。
 Bグループもう1団体はすでに30年以上にわたって全国大会金賞の栄冠に輝いている名門校!よく揃った音色とパートのバランス、そしてテンポや間(ま)の自在なコントロールなど、どれも50人を超えているとは思えないほど素晴らしいアンサンブルです。

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2011年07月08日

【更新情報 2011.7.8】
フィッシャー=ディースカウが歌うマーラー「さすらう若人の歌」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 昨日7月7日の七夕の日は、オーストリアの作曲家グスタフ・マーラー(1860-1911)のお誕生日でした。去年は生誕150年、今年は没後100年に当たり、ウィーンはもちろん世界各地のコンサートでその作品が演奏されています。
 今週ご紹介する「さすらう若人の歌」は、マーラーが20代から30代の頃に作曲したとされる歌曲集です。詩も本人によるもので、愛する人が他の男性に嫁ぎ、喪失感と彼女の面影にさいなまれるという悲恋物語。シューベルトの歌曲集「冬の旅」にも通じるものがありますね(終曲には菩提樹も登場します)。
 24曲に及ぶ「冬の旅」に比べるとかなり短くまとめられているものの、その内容は濃厚でドラマチックです。愛する人の嫁いでいく姿に悲しみにくれる第1曲に続き、第2曲では明るく美しい光景が軽快な音楽で描かれますが、最後にはその全てを否定してしまいます。最も激しい第3曲では、何もかもが去っていった彼女を思い起こさせ、感情が爆発。最後の第4曲では一転穏やかに、でもどこか疲れ果ててしまったような雰囲気が漂います。優しい長調のエンディングは、歌の終わりとともに短調に変わり、眠るように曲を閉じます。
 今回はこの曲を、名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの歌唱でお届けします。現在は一線を退いて後進の指導に当たっていますが、戦後半世紀近くにわたって、完璧ともいえる技術と表現力で世界中のファンを魅了しました。そしてオーケストラを指揮するのは、こちらも往年の巨匠、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーです。
 録音はフィッシャー=ディースカウがデビュー間もない20代後半、フルトヴェングラーが晩年の60代半ばの頃のもの。音は少し古いものの、それを忘れさせる鮮やかで素晴らしい演奏、オススメです!!

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会からは、中学から一般までの全部門に新着です。
 大学部門の団体の自由曲は多田武彦さんの作品。男声合唱に関わったことのある人ならほぼ間違いなく知っているというほどの方で、銀行員をしながらたくさんの曲を書いてこられました。「タダタケ」として親しまれているその作品は日本語の叙情性に徹底的にこだわり、多くの方の心をとらえています。
 一般部門の「Kyrie」は、アメリカ出身でスウェーデン在住のピアニスト、スティーヴ・ドブロゴスの作品です。クラシックの音楽教育を受けた後、ジャズシーンで特に注目を集めていましたが、その後クラシック方面でも宗教合唱曲を中心に多くの作品を作曲しています。クールで現代的なこの「Kyrie」と、聖書に材をとった高田三郎さんの「エフラタのベトレヘムよ」という組み合わせもおもしろいですね!

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フィッシャー=ディースカウが歌うマーラー「さすらう若人の歌」
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2011年07月01日

【更新情報 2011.7.1】
2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/モーツァルトによるフリーメイソンのための声楽作品

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も昨年の全日本合唱コンクール全国大会の熱演が続々登場です!
 まず中学校混声の部からは、日本の伝統芸能を題材にした千原英喜さんの2作品です。「唱歌(しょうが)」は様々な楽器の音を模して構成されたダイナミックな曲。「南京玉簾」はおなじみの大道芸によるにぎやかで楽しい曲です。この団体の持ち味のエネルギッシュな歌声も2曲の雰囲気にピッタリ!
 中学校同声の部は信長貴富さんの人気曲「万葉恋歌」から。透明感のある声と丁寧なアンサンブルで、曲の持つ響きを見事に表現しています。
 高校はAグループの演奏です。鈴木輝昭さんの「詞華抄」は古代ギリシャの女流詩人サッポーの詩による作品。音も言葉も相当難易度の高い曲ですが、32人(うち男声は1/3!)一人ひとりの熱意が伝わってくるような演奏です。
 一般もAグループの団体で、自由曲は萩原英彦さんの往年の名曲「光る砂漠」から。コンクールやコンサートでも高い人気を集める前3団体の曲に対して、特に若い人たちには歌われる機会が少なくなっている感のある作品。その魅力を、あらためて鮮やかに示してくれています。

 そして先週もお送りした、モーツァルトによるフリーメイソンのための声楽作品集から。先週は管弦楽のついた華やかな作品の数々をお届けしましたが、今週はいずれもピアノ伴奏によるアットホームな雰囲気の漂う曲です。モーツァルト節を堪能したい皆さん、先週の作品とあわせて、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

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2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/モーツァルトによるフリーメイソンのための声楽作品"

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2011年06月24日

【更新情報 2011.6.24】
モーツァルト「Dir, Seele des Weltalls」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、モーツァルトの作品からお届けします。
 きらびやかなモーツァルトの音楽の中から今回お送りするのは、「フリーメイソン」のための作品の数々です。「秘密結社」というふうにも呼ばれるフリーメイソンはイギリスで生まれた団体で、「メイソン(石工)」の組合が元になっているという通説以外にも、その起源には諸説あるようです。メンバー同士の友好を深め、人間性を高め合うことを目的としていて、「秘密」というのは具体的な活動内容や入会の儀式、誰が会員であるか、といったことを非公開にしているからなんだそうです。
 モーツァルトも30歳を前に入会し、この会のために儀式の曲やカンタータなどの作品をのこしています。このうち「Dir, Seele des Weltalls(宇宙の霊なる君)」は、今年の全日本合唱コンクールの男声の課題曲になっています(原曲はオーケストラ付きですが、課題曲はピアノ伴奏です)。ちなみにフリーメイソン会員は男性限定。そのため、独唱も合唱も全て男声です。
 会の理念を表す堂々たるたたずまいながら、モーツァルトらしい華やかで流麗なメロディーもあちらこちらに散りばめられた、とても美しい曲ばかり。ぜひ聴いてみてください!

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。今回も様々な部門の素晴らしい演奏の数々をお送りします。
 中学校同声の部の学校はメンバー12人、指揮者はいません。みんなの声を全身で聴き合っている姿が目に浮かぶような、文字どおり息もピッタリの演奏は本当に鳥肌モノ!絶対のオススメです。
 一般部門の団体はAグループ上限の32人。比較的少人数にも関わらず、壮大で重厚な素晴らしい響きです。コンクールでは古典派からロマン派にかけての作曲家の作品が演奏される機会が少ないこともあり、今年の課題曲には先程のモーツァルトをはじめ古典派から初期ロマン派の曲が入っています。流行の曲と違って新鮮味に欠ける...という印象があるのかもしれませんが、その分きちんと聴かせる演奏をするには相当な実力が必要。でもこの演奏を聴いたら、チャレンジしたくなるかも?

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モーツァルト「Dir, Seele des Weltalls」ほか
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年06月17日

【更新情報 2011.6.17】
ゴスペラーズ「青い鳥」&EXILE「道」を混声合唱で
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は人気ポップスグループの曲の混声合唱バージョンをご紹介。ゴスペラーズの「青い鳥 -Movie Edit Version-」と、EXILEの「道」です!
 「青い鳥」は2008年公開の合唱部を舞台にした映画「うた魂♪」の主題歌。前年の2007年にはNコン高校の部の課題曲「言葉にすれば」も手がけ、合唱ファンからの注目も大いに高まった中での起用でした。鳥が翼を広げるような伸び伸びとしたサビがとても印象的な歌です。
 「道」は2007年の卒業シーズンにリリースされました。ズバリ卒業をテーマに、旅立ちの季節を盛り上げた曲。混声合唱版も同時に発表され、多くの卒業式でも歌われました。今回はカラピアノとパート別も登場!来年の卒業式(かなり早いですが...)にいかがですか?

 続いて昨年の全日本合唱コンクール全国大会、今週は職場部門の団体も登場です。
 まずは中学混声の部、曲は鈴木輝昭さんの人気曲「ひみつ」から。他の鈴木作品同様かなりの難曲ですが、中学生が歌うことでぐっと説得力を増す詩のニュアンスは、社会人の団体がとり上げるときにもとても参考になるのではないでしょうか?
 高校Aグループの自由曲「Seek Ye The Lord」は、先月登場した「Sok Herren」の英語版です。ニューステットは現代ノルウェーを代表する作曲家で、現在95歳!美しくも力強い音楽には、作曲家の内なるエネルギーが表れているかのようです。
 高校Bグループは再び鈴木輝昭作品で、こちらも多くの女声合唱団がとり上げている「絵師よ」です。与謝野晶子の鬼気迫るような情熱が支配する曲に、ストレートにぶつかった熱い演奏です!
 大学部門の「俵積み唄」は松下耕さんの作品。青森県に伝わるお正月の祝い唄がベースになっています。とにかくおめでたいものが次々に飛び出すにぎやかな歌で、踊るようなピアノも入った爽快なアレンジです。
 職場部門からは、パレストリーナの荘厳な作品をお送りします。いくつもの声が複雑に交錯しながら、大きな美しい流れを形作る様子は圧巻!数多くの金賞を受賞して全国的にも広く知られているこの名門団体は、福島県の県庁職員による合唱団。震災と原発事故で、今大変な激務にさらされていることと思います。また全国のファンにその素晴らしい歌声を聴かせていただける日がくることを、心よりお祈りいたします。

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ゴスペラーズ「青い鳥」&EXILE「道」を混声合唱で
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2011年06月10日

【新着情報 2011.6.10】
「OMNIBUS STAR 光年の旅」/「気球に乗ってどこまでも」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はクラス合唱をはじめとする人気の曲をお届けします!
 「輝くために」は「君とみた海」などでもおなじみの若松歓さんの作詩作曲。さわやかでそれでいてドラマチック、クラスで盛り上がるにはピッタリの曲です。
 鹿谷美緒子さん作曲の「OMNIBUS STAR 光年の旅」も、雄大な雰囲気の漂う感動作です。どちらも校内コンクールや音楽会での思い出の曲、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 「気球に乗ってどこまでも」は今から40年近く前、1974年のNHKコンクールで課題曲になった、平吉毅州さんの曲です。教科書にも載って音楽の授業で歌われていて、30~40代の方には特に懐かしい歌だと思います。手拍子のところでは思わず手が動いてしまったり…
 小林秀雄さんの「落葉松」(からまつ)は、元は独唱曲として作曲された歌。こちらも約40年前に生まれた名曲です。ほどなく作曲家の手によって女声合唱に編曲され、その後混声、さらに男声版も生まれました。切なくも美しく胸に迫るメロディーは広く愛され、イントロのピアノを聴いただけで涙がこぼれるという方も。

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会からは、今週も中・高・大・一般部門の演奏をお送りします。
 中学校部門は同声合唱の部から。トルミスの作品は女声四部がさらにあちらこちらで分割し、音がぶつかり合う難しい曲ですが、エストニア語も含めて見事な演奏を聴かせてくれます。最後の曲の終わりの、隣どうしの音が1音ずつ積み重なった和音(?)は、えもいわれぬ美しさ!
 高校のAグループは三善晃さんの往年の女声合唱の名作を演奏。課題曲も含め、日本語の情感に真摯に取り組む熱い姿勢が伝わってくる、心に残る演奏です。
 Bグループは混声で、同じく三善晃さんの作品。谷川俊太郎さんの詩に曲をつけているあまたの作曲家の中でも、三善さんほど谷川さんの詩の手触りと、その陰に潜むモノを見事に表現している方は他にいないのでは…?と感じます。それだけに、キレイなだけでは済まされない難曲揃いですが、中学生や大人にはできない高校生ならではの演奏が、とても印象的です。
 大学部門はブストーの宗教作品です。ブストー作品に共通するどこかほのぼのとした雰囲気が、ところどころに顔を出す単旋律の聖歌とよくマッチして、演奏も穏やかな表情を見せてくれます。
 一般Aの団体は20名強の女声合唱団。20世紀初頭フランスのカプレの作品は、音の長さや強弱が細かく揺れ動く難しい曲です。でもそれを全く感じさせない、とても自然でしなやかな演奏は、抜群のアンサンブル能力を示しています。

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2011年06月03日

【新着情報 2011.6.3】木下牧子「鴎」/武満徹「うた」から
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は東京混声合唱団の歌声で、木下牧子さんの大人気ナンバー「鴎」をお送りします。しかも東京交響楽団によるオーケストラ伴奏版!オケ付きの「鴎」はみんなの合唱でも配信中ですが、オーケストラが一部改訂されていますので、こちらもぜひ聴いてみてください。
 続いては同じく東混の演奏で、武満徹さんの無伴奏作品集「うた」から4曲を。武満さんといえばクラシックの世界でも日本を代表する作曲家のひとりですが、映画やテレビ、舞台の音楽でも大変活躍された方でした。「うた」は主にそうした仕事の中で生まれた作品を混声合唱に編曲した作品集です。「さくら」だけはちょっと違って、「さくらさくら...」の歌い出しでおなじみの日本情緒満点の曲です。雅楽のようでもあり西洋音楽のようでもある、とても幻想的なアレンジをお楽しみください。「島へ」は軽やかなポップスですが、優しい旋律がとっても染みる名曲。軽妙なナンセンス感が楽しい「○(マル)と△(サンカク)の歌」と、「島へ」と同様とても美しいメロディーの「翼」は、どちらも武満さん自身による作詞です。どの曲も、単独でも愛唱曲やアンコールとして長年愛唱されている珠玉の作品です。

 最後は昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。
 中学校部門の仙台市立八軒中学校合唱部は、震災後のニュースで「あすという日が」を歌う姿が大きな話題となりましたね。吹奏楽でも長らく活躍しているクラブで、昨年は東京で行なわれた全日本吹奏楽コンクール全国大会に出場した翌日に、兵庫県の合唱コンクール全国大会にも出場、という超ハードスケジュールの中、素晴らしい演奏をされました。
 高等学校部門の山口県立萩高等学校合唱部は14年ぶりとなる全国大会出場。中国大会で毎年優秀な成績を収めながらあと一歩届かなかった全国大会の舞台に、ついにたどり着いた喜びや晴れやかな気持ちが伝わってくるような、とても素敵な演奏です。
 一般の2団体は高校の合唱部の卒業生によって構成されていて、若々しい声はもちろん、独特の連帯感も魅力的!仲間と曲への熱い思いがみなぎっています。

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/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から"

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2011年05月27日

【新着情報 2011.5.27】
2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/シューベルト「冬の旅」無伴奏混声合唱版(千原英喜・編)

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週もまずは昨年の全日本合唱コンクール全国大会から、高校・大学・一般部門の演奏をお届けします。
 高校の2団体はいずれも女声合唱です。Aグループの団体は乱れのないアンサンブルと各パートの音色バランスが絶妙。音楽の構造がクリアに見えつつ、一体感のある見事な演奏です。一方Bグループは100人を超える大合唱団です。人数が多くなると、ひとりひとりの微妙なずれを包み込んで生まれる独特のうねりがあって、それがこの曲の幻想的な雰囲気をさらに盛り上げてくれます。一方でこれだけの人数にも関わらず、揃えるところはバッチリと揃えてくるのがさすがの全国クオリティ!
 大学部門は約50人の混声の団体で男女はほぼ半々。うまくブレンドされた明るさと暖かさが心地よい演奏です。曲の複雑さよりも、活き活きした雰囲気のほうが前面に出ている感じが印象的。
 一般部門は男声合唱団です。こちらは70人強。男声の音域は特に、人数が揃ったときの輪郭の柔らかさを感じることができるのではないでしょうか?パートどうしの音色も良く揃っているので、ユニゾンもハーモニーの部分もとてもきれいな演奏です。ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレン(1864-1920)によるドイツ語の詩と、作曲者の信長貴富さんが自ら訳した日本語詩が交互に歌われる構成。「心に太陽を持て」という日本語訳でも知られる有名な詩の一部です。

 続いては3週にわたってお送りしてきましたシューベルト「冬の旅」無伴奏混声版、今週の第17曲から第24曲で完結です!物語も終盤、つらさや苦しさといった激しい感情がだんだん減っていって、空虚感に支配されていきます。第21曲「Das Wirtshaus(宿屋)」や第23曲「Die Nebensonnen(幻の太陽)」の夢のように美しい旋律もなんとも哀しげに響き、終曲「Der Leiermann(辻音楽師)」では老人が回すライアー(回転する板で弦をこすって音を出す楽器)の音が無気味に延々と鳴り続ける...。原曲ではピアノの長い音で表現しているライアーの音は、この混声版の冒頭ではなんと男声のホーミーで!色も温度も失った冷たい光景が目の前に浮かび上がります。
 随所に趣向の凝らされた全24曲、拾い聴きして気になる曲があったら、ぜひ前後の曲もチェックしてみてください。

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2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/シューベルト「冬の旅」無伴奏混声合唱版(千原英喜・編)"

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2011年05月20日

【新着情報 2011.5.20】
2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/シューベルト「冬の旅」無伴奏混声合唱版(千原英喜・編)

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 好評配信中の2010年(第63回)全日本合唱コンクール全国大会の演奏、中学高校に続いて、今週から大学・一般部門も配信開始です!
 まずは中学校部門から。フィンランドのコスティアイネンと、スペイン・バスクのブストーによる宗教作品です。男声も含めとても落ち着いたトーンの声と正確なピッチで、曲の持つ美しさを丁寧に表現しています。
 続いて高等学校部門、自由曲の「主を求めよ」はノルウェーのニューステットの作品。ノルウェー語や次々に変わる和音・リズムの大変さを感じさせない、活き活きとした演奏です。
 大学部門からも宗教作品、ハンガリーのカライによる「悲しみの聖母」です。激しい不協和音や叫びなど、悲痛な感情をひしひしと感じるドラマチックな曲ですが、感情だけに流されることなく、しっかりとした演奏を作り上げています。
 一般部門の自由曲は信長貴富さんの「春と修羅」。かなり大きなウェイトを占めているヴォーカリーズの部分も、歌詞の部分に劣らない豊かな表現力で、音楽の緊張感が最後まで持続しています。

 そして先週登場したシューベルトの歌曲「冬の旅」の無伴奏混声版、今週は先週に続いて第9曲から第16曲をお送りします。当初「冬の旅」は第12曲「孤独」で完結していましたが、その後さらに12曲を加え、全24曲になりました。
 今回登場の8曲にも、様々な仕掛けが取り入れられていて、聴きどころ満載です!「鬼火」や「孤独」ではメロディーに音をつけずに語ったり、不安定に音を外したり。「郵便馬車」や「最後の希み」では馬のひづめの音や枯葉の舞う音をまるでボイスパーカッションのように表現したり...もちろんただネタ的になっているわけではなく、「冬の旅」の世界を見事に表現しているのは、編曲者・演奏者の力量のなせるワザです。

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/シューベルト「冬の旅」無伴奏混声合唱版(千原英喜・編)"

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2011年05月13日

【新着情報 2011.5.13】
シューベルト「冬の旅」無伴奏混声合唱版(千原英喜・編)
/「あすという日が」ピアノ伴奏版
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初にお届けするのは、シューベルトの歌曲「冬の旅」です。恋に破れた若者の絶望的なさすらいの旅を描いた24の小曲から成る連作歌曲で、独唱者(多くの場合は男声)とピアノ伴奏のシンプルな編成ながら、音楽劇といってもいいようなドラマ性をたたえた作品です。この上なく美しい旋律の「菩提樹」(Der Lindenbaum)は単独でもよく知られていますね。
 しかし!この歌曲の名作に、混声合唱の、しかもまさかのア・カペラ編曲版が登場しました!「菩提樹」は合唱でもよく歌われていますが、全曲無伴奏となるとなかなか…
 この難業に挑んだのは、コンクールなどでも大人気の作曲家、千原英喜さんです。千原さんといえば、「ラプソディー・イン・チカマツ」「おらしょ」「猿楽談義」などの日本の古典に材を取った作品を次々に発表し、さらには日本古典以外の様々な題材にも取り組んで話題を呼んでいる方。さまざまな声色も駆使した「千原劇場」は、よくよく考えてみるとシューベルトのこのドラマ仕立ての曲にもピッタリなのでは…?聴いていただければ、それがよくお分かりいただけると思います!
 原典のピアノ伴奏もさまざまな背景や感情を見事に描写していますが、声に置き換えるとそれがさらにくっきりと目の前に現われてきます。「冬の旅」をよくご存知の方には新鮮な驚きがあること間違いなし!聴いたことのない方も、こちらを聴いてから、配信中の本家独唱バージョンを聴いてみるというのもアリかもしれません。

 続いては、先月配信を開始してから大人気となっている「あすという日が」の第2弾。今回はピアノ伴奏による演奏でお届けします。演奏機会としてはやはりピアノ伴奏のほうが多いと思いますので、こちらもぜひ聴いてみてください。

 最後は昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏から。中学校同声と高校Bから、ともに九州勢の団体の演奏をお送りします。
 伸びのある声が曲にもピッタリの中学校の団体と、重厚な声が持ち味の高校の団体、どちらも素晴らしい演奏を聴かせてくれています!

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シューベルト「冬の旅」無伴奏混声合唱版(千原英喜・編)
/「あすという日が」ピアノ伴奏版
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2011年04月27日

【新着情報 2011.4.27】
Nコン2011(第78回NHK全国学校音楽コンクール)課題曲

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 Nコンファンの皆様、長らくお待たせいたしました!今日から今年の課題曲3曲の配信スタートです!
 今年の課題曲のテーマは「仲間」です。合唱にもダイレクトにつながるこのテーマをもとに、今年も豪華なクリエイターの方々が新しい課題曲を生み出しました。

 小学校の部「ぼくらは仲間」の作詞はやなせたかしさん。アンパンマンやさまざまなイメージキャラクターのデザインでおなじみのやなせさんは、数多くの楽曲の作詞を手がける詩人でもあります(「ミシェル・カマ」名義で作曲も!)。作曲は「未来への決意」などで人気の鈴木憲夫さん。全てが過去形で綴られる、懐かしいキラキラした思い出と少しの切なさを、とても優しい音で表現しています。
 中学校の部「証(あかし)」は四人組バンドflumpool(フランプール)が制作。結成5年目ながら昨年・一昨年には2年続けて紅白出場を果たすなど、大人気のバンドです。キャッチーなメロディーとフレーズに彩られた王道の青春ポップス、作曲家の加藤昌則さんのアレンジによるコーラスやピアノもドラマチックで、またまた卒業ソングとして定着しそうな作品です。
 高等学校の部「僕が守る」の作詞は、80年代から作詞家・詩人として多くのファンをもつ銀色夏生さんです。パーソナルな独白と地球スケールのテーマとを行き来する詩の世界を音にしたのは、去年の中学校の部課題曲「I ♥ ×××(アイ・ラヴ)」でアレンジを担当した上田真樹さん。曲のつくりが分かりやすい小・中学校の曲に比べると、高校生として構成力が求められる作品ですが、どこまでも高くひろがっていくようなクライマックスは有無を言わせぬインパクトです。

 お目当ての曲の歌唱付きはもちろん、カラピアノや中学・高校の編成別など、それぞれのバージョンでいろんな角度から課題曲を楽しんでみてください!

●NHKコンクールの詳細情報は...
Nコン2011(第78回NHK全国学校音楽コンクール)

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第78回(平成23年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲

 ※次回の更新は5/13(金)の予定です。

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Nコン2011(第78回NHK全国学校音楽コンクール)課題曲"

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2011年04月22日

【新着情報 2011.4.22】
聖金曜日のためのグレゴリオ聖歌
/合唱と吹奏楽のための「あすという日が」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 2週にわたって「復活祭」のためのグレゴリオ聖歌をお送りしてきましたが、いよいよ24日の日曜日がその祝日になります。復活祭というのは文字どおりキリストの復活を記念しているわけですが、十字架にかけられて亡くなったのが、その3日前の金曜日なのです。西洋で金曜日を不吉と感じる方がいらっしゃるのはここから来ているのですね(13日に限定されているわけではないようですが)。そこでこの日を「聖金曜日」または「受難日」と呼んで記念しています。つまり今日4月22日が、今年の「聖金曜日」に当たります。
 ということで、今日は「聖金曜日」に歌われるグレゴリオ聖歌をお届けします。もちろんそのあたりの事情がよく分からなくても、ほかのグレゴリオ聖歌と同じように聴くだけで心穏やかになること請け合いです。

 続いては「あすという日が」。主に吹奏楽の分野で活躍されている作曲家の八木澤教司さんが5年前に作曲された曲です。東日本を巨大な地震と津波が襲ってから1週間ほどたった日、仙台の中学生が避難所でこの歌を歌っている姿が、テレビのニュースで流れました。歌を歌うということの意味やそれが持つ力について、改めて色々と考させられた方も多いのではないでしょうか。
 今回お送りするのは、作曲者自身の指揮で吹奏楽と合唱によるバージョン。力強くまっすぐなサウンドを、ぜひお聴きください。

 最後は、先週から配信を開始した昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏から新着です!今週からは、高等学校部門の演奏も登場です。
 今週は民謡や古典を素材にした曲が多数。とっても魅力的な響きを持ったこうしたスタイルの曲の数々は、選曲する団体も多いですね。特に沖縄の曲は、なんとも言えない優しさと突き抜けた明るさがたまりません!熊本の高校の団体が、そんな曲の魅力を存分に引き出した素晴らしい歌声を聴かせてくれます。
 課題曲も見逃せません。高嶋みどりさんの「露営のともしび」は自由曲としても頻繁に演奏される人気曲。課題曲に入って大喜びした女声の方々も多いのでは?フランスの作曲家ピエール・ヴィレット(1926-1998)の「O magnum mysterium(おお 偉大な神秘よ)」は宗教曲ではおなじみのテキストによる曲です。他の作曲家による作品も、タイトルどおり神秘的で美しい響きを聴かせる「O magnum mysterium」。ヴィレットの作品はとっても叙情的なメロディーも満載で、多くの団体がチョイスしました。ぜひ聴いてみてください!

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2011年04月15日

【新着情報 2011.4.15】
2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/復活祭のためのグレゴリオ聖歌

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 いよいよ今週から、コンクールファンの皆様お待ちかねの、2010年(第63回)全日本合唱コンクール全国大会の演奏をお届けいたします!
 最初にお送りするのは中学校部門から、混声・同声それぞれ2団体による演奏です。

 「海映の空に」は「走る川」や「空駆ける天馬」などでおなじみの黒沢吉徳さんによるドラマチックな曲。歌っている皆さんの思い入れが強く感じられる、熱い演奏です。日本語の古典による作品を多数発表し続けている千原英喜さんの「申楽延年のことわざ」も、勢いのある歌声で活き活きと歌い上げています。
 松下耕さんの「花」は工藤直子さんのしみじみと優しい詩に作曲されていて、演奏でもその暖かさがとてもよく表現されています。どちらの学校も男声は全メンバーの3割と少なめですが、力強さや柔らかさをしっかりと出していて頼もしい!

 同声1団体めは民族色豊かな曲の組み合わせ。カナダのマリー・シェイファーの作品は、インドネシアなどで演奏される伝統音楽「ガムラン」を模した曲です。打楽器を中心とした音楽なので、早いパッセージや残響の表現が声楽にとっては難敵。でもとっても雰囲気が出ています。日本の「五木の子守唄」は対照的に、こぶしも入ったながーいメロディーラインをたっぷりと聴かせてくれます。中声から低声も充実していて、曲の哀切感がいっそう引き立ちます。
 2団体めは女声の音色や表現がとてもマッチする2曲。それぞれの曲の印象的なサウンドが丁寧に表現された演奏です。信長貴富さんの「涙」では曲の前半1分に及び、重心の低い愁いを帯びたユニゾンの旋律が歌われます。「霧明け」には高嶋みどりさんらしい、美しい不協和音と開放的なエネルギーが満載。終盤の和音の盛り上がりも感動的です。

 最後に、先週からお届けしている「復活祭」のためのグレゴリオ聖歌も更新しました!今週も透明感あふれる美しい歌の数々を、ぜひお聴きください。

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/復活祭のためのグレゴリオ聖歌"

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2011年04月08日

【新着情報 2011.4.8】
復活祭のためのグレゴリオ聖歌
/寺嶋陸也「見渡せば」~明治の唱歌編曲集~

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週お届けするのは、キリスト教の行事の中でも一番大切な「復活祭」のためのグレゴリオ聖歌の数々です。
 「イースター」という呼び名でも知られる復活祭は、聖書にも記されているイエス・キリストの復活を記念するお祝いです。十字架にかけられたキリストが三日後に復活する、というくだりは、ミサ曲の「クレド」にも出てきますね。
 復活祭は3月下旬から4月下旬のどこかの日曜日に祝われることになっていて、今年は4月24日。今は復活祭に向けて節制・悔い改めをする「四旬節(しじゅんせつ)」という期間に入っています。
 今回お送りする演奏は、女声コーラスによる斉唱で、独唱部分を男声(このコーラスの指揮者)が歌うという、ちょっと変則的な編成です。少年合唱のような透き通った歌声は、男声の落ち着いた雰囲気とは一味違った清々しさ。あまり派手さはありませんが、心がすーっと穏やかになってくる曲ばかりです。

 さてもう一方は、寺嶋陸也さん編曲の唱歌集「見渡せば」です。昨年と2008年の全日本合唱コンクール課題曲にもとり上げられた寺嶋さんのサウンドは、スマートながら味わい深く、独特の温かみが魅力。この曲集に収められた曲からも、元の曲が持つ雰囲気と、明治期につけられた日本語詞が持つ雰囲気とが、とても優しく伝わってきます。
 表題曲「見渡せば」は、ルソー作曲で「むすんでひらいて」として知られている歌。「才女」はスコットランドの代表的な愛唱曲「アニーローリー」です。「庭の千草」はこの日本語詞で定着している感がありますが、「故郷の空」は、こちらのタイトルのほうが馴染みがあるという方と、「誰かさんと誰かさんが…」を思い浮かべる方とに分かれるかもしれませんね。フォスターの「哀れの少女」も、「故郷の人々」で憶えている方や、合唱団などで最初から原語の「スワニー河」で歌っている方など、さまざまでは?
 海外の歌はこんなふうに、歌との接点の持ち方によっていろんな方たちにいろんなかたちで親しまれているというのがおもしろいですね。

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復活祭のためのグレゴリオ聖歌
/寺嶋陸也「見渡せば」~明治の唱歌編曲集~"

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2011年04月01日

【新着情報 2011.4.1】
「ノスタルジア」から(信長貴富)/「夏の夜」(ベルリオーズ)
/少年少女合唱で「エーデルワイス」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は信長貴富さんの編曲による日本の歌を集めた混声合唱曲集「ノスタルジア」から、「箱根八里」「みかんの花咲く丘」「別れの歌」をお送りします。
 信長節全開の盛り上がりが随所にちりばめられたア・カペラの響きも心地よい、名曲の数々。およそ40年前の札幌オリンピックの閉会式で歌われた「別れの歌」は、アンコールにもピッタリですね!

 続いてフランスの作曲家、ベルリオーズ(1803-1869)のオーケストラ付き歌曲集「夏の夜」を(ちょっと季節はずれなタイトルですが...)。同じくフランスの、テオフィル・ゴーティエ(1811-1872)の詩から6篇に作曲されています。
 華麗で情熱的なオーケストラが背景になったり前景になったりしながら、様々な愛の歌をドラマチックに盛り上げます。

 最後は少年少女合唱で。元気いっぱいの「線路はつづくよ どこまでも」と、「サウンド・オブ・ミュージック」からの2曲「ひとりぼっちの羊飼い」と「エーデルワイス」です。
 しみじみと美しい「エーデルワイス」とはがらっと雰囲気が変わって、「ひとりぼっちの羊飼い」はヨーデルも交えたとっても楽しい歌。音程もリズムもぴょんぴょん跳ねて、思わず体も動き出します!

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「ノスタルジア」から(信長貴富)/「夏の夜」(ベルリオーズ)
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2011年03月25日

【新着情報 2011.3.25】
「わたしの願い」(高田三郎)/「春と修羅」(信長貴富)
/少年少女合唱で「アヴェ・マリア」(アルカデルト)ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は邦人作曲家の作品をお届けします。
 高田三郎「わたしの願い」は、名曲「水のいのち」でもおなじみの高野喜久雄とのコンビによる、崇高な美しさが胸に迫る作品です。
 鈴木輝昭「Tir na nOg(ティル ナ ノグ)」は、アイルランドを中心としたケルト文化圏に伝わる神話に材を取った異色作。ゲール語の不思議な響きが、古代の情景を幻想的に浮かび上がらせます。
 信長貴富「春と修羅」は宮澤賢治の詩による作品。賢治が存命中に発表された唯一の詩集のタイトルにもなっているこの詩には、童話作品からイメージするのとは一味違った、詩人・宮澤賢治の熱情がこもっています。
 寺島尚彦「花のながれのなかに」はすでに組曲の中のほかの曲は配信中ですが、今回はその終曲を。静かな冬の光景の下に、確かに流れる春の息吹が漂ってくる、とても美しい曲です。
 そのほか少年少女合唱からも、「夏の思い出」でおなじみの江間章子作詩「オルゴール」や、アルカデルトの「アヴェ・マリア」ほかをお送りします。
 美しい歌声、やさしい歌声で、少しでも皆さんの気持ちがほぐれますように。

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「わたしの願い」(高田三郎)/「春と修羅」(信長貴富)
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2011年03月11日

【新着情報 2011.3.11】
モンテヴェルディのマドリガーレ集
&プーランクの室内楽付き歌曲

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は海外の作品のご紹介です。
 最初はイタリアの巨匠クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)の作品を。「おおテセオ、私のテセオ」は、数ある彼の傑作の中でも特に有名な「アリアンナの嘆き」からの1編です。「アリアンナの嘆き」はギリシア神話のアリアドネとテセウスの物語。クレタ島の王様の娘アリアドネは、島の迷宮に住む怪物ミノタウロスを退治しにアテネからやって来たテセウスにメロメロ。テセウスは彼女にもらった赤い糸のおかげで、ミノタウロスを倒したあと無事に迷宮から脱出できました。アリアドネは島を出てアテネでテセウスと結婚しようということになったのですが、あろうことか途中のナクソス島で置き去りにされてしまいます。「おおテセオ、私のテセオ」は、去ってしまったテセウスの船に戻ってきてほしいと、浜辺でひとり嘆き悲しむアリアドネの姿が描かれます。
 ほかの3曲も、どれも情熱的なメロディーや身をよじるような不協和音が胸に迫ります。少し長めの曲ですが、ぜひじっくりと浸ってみてください。

 一方のフランシス・プーランク(1899-1963)の作品は、小編成の室内楽伴奏が付いた歌曲集です。
 「コカルド(リボンの結び目)」は20歳のときの作品。多彩な芸術活動で知られるジャン・コクトー(1889-1963)の詩がテキストになっています。どこか調子っぱずれな伴奏に、おどけたような、とぼけたようなテノールの歌声。崇高な宗教曲とともにプーランクが得意としていた、ウィットに富んだ雰囲気がたまりません!
 「マックス・ジャコブによる4つの詩」は「コカルド」の翌年の作品。マックス・ジャコブ(1876-1944)も、プーランクや先ほどのコクトー同様、20世紀初頭から前半のフランスの芸術シーンで大いに活躍した芸術家のひとりです。こちらは「コカルド」よりももっと変化球。木管楽器が中心の柔らかい音色の伴奏は、その音の雰囲気に反して落ち着き先のない不安定な和音を奏で続けます。バリトンの独唱も色々な音域を飛び交って、伴奏に翻弄されているようでもあり、また率先してカオスに突き進んでいるようでもあり…。
 コンクールなどでもとり上げられることの多いプーランク、何となくとっつきにくいなあと思っている人も多いかもしれませんね。この曲を聴けば、「あぁーこういう感じの人なんだ」と腑に落ちるかも?(もっとわけが分からなくなっても責任は負いかねます…!)

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2011年03月04日

【新着情報 2011.3.4】
鈴木輝昭「Five Songs of Nonsense」
/三善晃「クレーの絵本 第1集」

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は二つの合唱組曲をお届けします。
 まずは女声合唱で、鈴木輝昭さんの「Five Songs of Nonsense」です。この曲は、谷川俊太郎さんが1985年に発表した詩集「よしなしうた」の『英訳』からの5編に作曲した作品。もとの詩は全てひらがなで書かれていて、一見ほのぼのとした感じの詩に見えます。
 さらっとしたタッチで、ときどきクスッと笑ってしまうような詩、ところがその端々には、なにやら不穏な空気が…。そんな谷川ワールドが、女声合唱で見事に描き出されています。
 演奏は先週に続いて女声アンサンブルJuri。時に柔らかく、時に狂気をはらんだ歌声で、作品の持つムードを自在に表現しています。
 タイトルに「無伴奏童声(女声)合唱のための」とあるように、本来の想定は児童合唱!他の鈴木作品同様、かなりの技術力を要求される曲ですが、児童合唱の声だとまた独特の雰囲気が強調されそうですね。

 二つめは混声合唱。三善晃さんの「クレーの絵本 第1集」です。
 同じく谷川俊太郎さんが、スイスの画家パウル・クレー(1879-1940)の絵画に寄せて書いた詩に作曲されています。クレーは音楽にも造詣が深かったそうで、鮮やかなその絵画からは確かに音楽が流れているようにも感じます。
 言葉を使わない表現である絵画に言葉を添えるのは、絵のイメージや「意味」を限定してしまう危険も。でも難解な言葉を使わずに淡々と綴られた谷川さんの詩は、絵から感じることをより豊かに広げてくれると同時に、詩そのものからも色々なことを思い起こさせてくれます。
 曲も大げさに構えたり奇をてらったりせず、あくまでもストレート。親しみやすいメロディーにあふれています(三善作品だけに手ごわいところはたくさんありますが…)。前半2曲は無伴奏。このうち2曲目の「あやつり人形劇場」は2005年(第58回)の全日本合唱コンクールの課題曲にもなりました。後半の3曲はギターやシンバルの伴奏が入って、とても印象的なサウンドを聴かせてくれます。ちなみにこの組曲には、混声三部でピアノ伴奏にしたバージョンもあります。
 演奏はこちらも先週も登場した東京工業大学混声合唱団コール・クライネス。1曲目や5曲目の軽快なリズム感は、大人数ということが信じられないほどの正確さで、音の粒のひとつひとつがきれいな色のままで飛んでくるような心地よさ!ぜひ聴いてみてください。

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2011年02月25日

【新着情報 2011.2.25】
三善晃「三つの抒情」/山本純ノ介「光葬」から
/シューベルト「ドイツ・ミサ曲」

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず女声合唱から。「三つの抒情」は、三善晃さんの初めての女声合唱曲として半世紀前に生まれた作品です。中原中也の詩を挟んで前後に立原道造の2編の詩を配した3曲。二人の詩人の詩風はかなり対照的で、曲調もゆったりと静かな2曲と激しく短い1曲とが対比されています。一方でこの二人は活躍時期がほぼ同じ(大正から昭和初期)ということに加えて、若くして世を去っているという共通点があります。3曲ともどこか儚さ・危うさが漂っていて、早世の詩人たちの声が聞こえてくるような、とても味わい深い作品です。女声アンサンブルJuriによる奥行きのある演奏も必聴!

 次は混声合唱で、山本純ノ介さんの「光葬」から終盤2曲をお送りします。こちらの初演は1995年。宗左近さんの深遠で壮大な詩の世界が、まさに光り輝くような音に彩られています。演奏は、昨年の全日本合唱コンクールで13年連続金賞を受賞した東京工業大学混声合唱団コール・クライネス。例年百数十人のメンバーを擁する大合唱団ながらとても緻密なアンサンブルで、さざなみのように繊細なフレーズから鋭く刻み付けるパッセージ、そしてもちろんホールを満たす大音響まで、その歌声は変幻自在です。

 最後はシューベルトの作品から「ドイツ・ミサ曲」を。これはタイトルのとおり、ラテン語の通常文ではなく、ドイツ語の詩による祈りの歌です。詩を書いたヨハン・フィリップ・ノイマンの本業は物理学者。教会音楽の普及に熱心で、その一環としてシューベルトに作曲を依頼したそうです。詩の内容は通常文をそのまま訳したものではなく、曲調にもどこか民謡風な温かみがあって、独特の雰囲気。教会でのドイツ語の宗教曲の演奏が認められていなかったこともあり、教会音楽としては演奏されなかったものの、幅広い人たちに親しまれたのではないでしょうか。5曲目の「Zum Sanctus」は、歌い出しの「Heilig」(ハイリヒ、ラテン語のSanctus(聖なるかな)の訳です)をタイトルとして、愛唱曲などとして親しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

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2011年02月18日

【新着情報 2011.2.18】
「走る川」「大地讃頌」カラピアノ
/アロンソ・ロボ「Versa est in luctum」
/シューベルト パート・ソング「Der Gondelfahrer」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は人気曲の新演奏バージョンをお届けです!
 黒沢吉徳さんの「走る川」は発表から20年近く、毎年全国の中学校で歌われている定番曲。今回は平松混声合唱団の演奏に加え、待望のカラピアノも新着です。そしてカラピアノはもう1曲、卒業シーズンにも大人気の「大地讃頌」もご用意しました!ピアノだけ聴いてもとっても雄大で感動的。ぜひご活用ください!ほかにも「カリブ夢の旅」「流浪の民」をご用意。もうよく聴いている方はもちろん、まだ聴いたことのない方もぜひご一聴ください。

 続いては宗教合唱曲から。配信中のフォーレの「レクイエム」から、未配信だった「Offertoire(奉献文)」を。グレゴリオ聖歌の「Offertoria(奉献唱)」からも、「Iubilate Deo universa terra」をお送りします。ラテン語では「Offertorium(オッフェルトリウム)」というこの歌は、ミサの中でもとても大切な「聖餐(せいさん)」の儀式で歌われます。宗派や教派によって少しずつ呼び方が違いますが、これはキリストの「最後の晩餐」にちなむもの。キリストの体であるパンと、血であるぶどう酒を捧げます。どちらの曲も、「秘跡」や「機密」といった言葉も使われるこの儀式の神秘的な雰囲気が漂います。
 もう1曲の「Versa est in luctum(悲しみのうちに引き戻されて)」は、16世紀スペインの作曲家、アロンソ・ロボの作品。哀しくも美しい旋律が幾重にも重なり合って、ポリフォニー全盛期の素晴らしい響きを聴かせてくれます。

 最後はシューベルトのパート・ソング集です。
 女声三部の「Das Leben(人生)」と男声四部の「La pastorella al prato(羊飼いの娘)」は暖かいメロディーが何ともいえないほのぼのとした雰囲気をかもし出す作品。
 一方女声四部の「Gott in der Natur(自然の中の神)」は堂々としたピアノのイントロも印象的な、重厚で凛々しい曲です。
 「Licht und Liebe(光と愛)」はテノールとソプラノのデュエットが奏でるロマンチックな愛の歌。副題に「Nachtgesang」(夜の歌)とあり、セレナーデに通じる曲ですね。
 「Der Gondelfahrer(ゴンドラを漕ぐ人)」は水の都ヴェネツィアが舞台。夜の運河を小さな波を立てながら進むゴンドラ(小舟)の様子が描かれます。後半でピアノが奏でるサン・マルコ寺院の鐘の音が、ゴンドリエーレ(ゴンドラ漕ぎ)だけが起きている真夜中の静けさをいっそう引き立てます。

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「走る川」「大地讃頌」カラピアノ
/アロンソ・ロボ「Versa est in luctum」
/シューベルト パート・ソング「Der Gondelfahrer」ほか"

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2011年02月10日

【新着情報 2011.2.10】
男声合唱による「日本抒情歌曲集」から「早春賦」ほか
/シューベルト「ミサ曲第4番ハ長調」

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、林光編曲「男声合唱による『日本抒情歌曲集』」からお送りします。今回ご紹介する歌の原曲はいずれも大正時代に発表された曲ですが、今もたくさんの人に愛唱されています。
 「早春賦」は大正2年発表。小学唱歌編纂委員会で作詞のトップを務めていた吉丸一昌(1873-1916)の詞に、当時まだ若手だった中田章(1886-1931)が作曲しました。「夏の思い出」などでおなじみの、中田喜直さんのお父さんですね。歌われているのはちょうど今ごろ、立春を過ぎて暦の上では春ですが、まだまだ寒い時期の様子です。「春」だなんて聞かなければ、こんなに心がそわそわすることもなかったのに…と、春を待ち焦がれる気持ちが軽やかなメロディーに乗って歌われます。
 「浜辺の歌」は、作曲者の成田為三(1893-1945)が東京音楽学校(現・東京芸術大学)に在学中の大正5年ごろに書かれ、大正7年に出版されました。作詞の林古渓(1875-1947)は漢文学の先生をしながら、歌曲用の詞の創作もしていました。「早春賦」と同じ3拍子の流れるようなリズムで、小節の最後の短い音符がよりその流れをなめらかにしています。ゆったりした波のまにまに、昔の出来事や懐かしい人を思い出しながら、静かに浜辺を歩く姿が、やさしく描かれています。
 「叱られて」は大正9年に少女雑誌「少女号」に掲載されました。この雑誌は「浜千鳥」で知られる詩人・鹿島鳴秋(1891-1945)が編集を手がけていて、彼に誘われて編集に加わった清水かつら(1898-1951)が「叱られて」を作詞しました。作曲は当時童謡の創作に力を注いでいた弘田龍太郎(1892-1952)。お使いや子守りなどをする子供たちに向けられた詩人のまなざしが感じられる、とても暖かく切ない歌です。

 そして先月に続き、シューベルトのミサ曲をお届けします。
 今回は第4番。19歳のときの作品(実際に演奏されたのはほぼ10年後)で、混声合唱にソプラノからバスまでの4人の独唱者を加えて、全体に華やかな雰囲気が漂います。でも先月ご紹介した第2番と同様、ごてごてした感じは全くなく、すっきりとした姿の美しい作品になっています。
 1曲1曲も短く、しかもそれぞれが魅力的なメロディーに彩られているので、「宗教曲!」と思って構えずに楽しんでみてくださいね。

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男声合唱による「日本抒情歌曲集」から「早春賦」ほか
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2011年02月04日

【新着情報 2011.2.4】
「セレナード」ほかシューベルト パート・ソング集
/少年少女合唱で「怪獣のバラード」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 まずはシューベルトのパート・ソングから、さまざまな編成・曲調の作品をお送りします。
 「Naturgenuss(自然の喜び)」は男声四重唱。テノールの軽やかな旋律が心地よい曲です。作詩のマッティソンはシューベルトより30~40歳年上の同時代の詩人で、ベートーヴェンやシューベルトの師匠サリエリなども彼の詩による歌曲を作っています。
 「Linde Weste wehen(そよ風が吹く)」はアルトとテノールの二重唱。悲しげな雰囲気で始まり、少し明るい音色になったところで突然中断。実はこの曲は最後まで書かれず未完に終わっています。とても短く、詩も誰のものか分かっていません。シューベルトがこの先にどんな音楽をイメージしていたのか、少し寂しい余韻が残ります。
 男声四重唱の「Bootgesang(舟人の歌)」と女声三重唱の「Coronach(挽歌)」は、どちらもスコットランドの詩人ウォルター・スコットの詩のドイツ語訳に作曲されています。「シューベルトのアヴェ・マリア」として知られる「エレンの歌」も、スコットの詩による歌曲です。「舟人の歌」には男声らしい勇ましさ、「挽歌」には女声ならではの痛切な悲しみと、それぞれの編成の持つ魅力が活かされています。
 「Standchen(セレナード)」はアルトの独唱と女声四重唱で歌われます。「セレナード」は音楽の形式名でもありますが、恋人に捧げる歌を意味する場合も多い言葉で、ドイツ語にもあります。一方「Standchen」(シュテントヒェン。aの上にはウムラウトのテンテンが付きます)には立って歌う・話すという意味があり、恋人の部屋の窓の下に立って歌う、という光景が浮かぶ言葉です。アルト・ソロが先導するメロディーを、コーラスが時にウットリ、時に焦がれるように追いかける、とてもロマンチックな曲です。

 少年少女合唱からも、楽しい歌声が続々新着です!
 岩河三郎さんの「紙の雪」では、今ではなかなか見ることのできなくなった風景が描かれます。さて「紙の雪」って何でしょうか??
 「元気に笑え」は50年近く前に来日したドイツの児童合唱団が披露したオリジナルの曲で、その後日本語訳が「みんなのうた」でも放送されて人気を博しました。「アハハ、オホホ」という笑い声の歌詞が重なるサビの部分は、懐かしく思い出される方も多いかも知れません。
 おなじみ「怪獣のバラード」も少年少女合唱の歌声で。にぎやかな伴奏や輪唱ふうのアレンジも楽しい、曲の元気のよさが引き立つ演奏です。
 ほかにも明るくさわやかな曲&演奏がいっぱい!ぜひチェックしてみてください!

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「セレナード」ほかシューベルト パート・ソング集
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2011年01月28日

【新着情報 2011.1.28】
ヴォーン・ウィリアムズ「ミサ曲ト短調」
/少年少女合唱「ほったろこい」/男声合唱「箱根八里」 ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は、ヴォーン・ウィリアムズのミサ曲から。
 「Mass in G minor(ミサ曲ト短調)」は、作曲家が50歳になる頃に書かれました。二重合唱にソリストたちも加わって、とてもダイナミックな振幅のある作品です。同じイングランドの大先輩、トマス・タリスやウィリアム・バードのスタイルを織り込んで、古風な優雅さと現代的なクールさとが独特の響きを聴かせてくれます。

 次は少年少女合唱で、わらべうた・民謡を。
 「いちでたちばな」はお手玉などで遊ぶときの数え歌で、全国にさまざまなパターンがあります。「せっせっせ」も同じく数え歌で、歌詞は「いちでたちばな」ととてもよく似ています。でも微妙に違うところがあって、節回しや音型もいろいろです。「ほったろこい」は「ほたるこい」の愛知県周辺で歌われているバージョン。この歌もやはり全国に伝わって、土地ごとのパターンがあるようです。どの曲も、編曲の違いも聴きどころ。配信中の曲ともぜひ聴き比べてみてください。
 「日食月食に祈るうた」はアイヌ民族に伝わる歌が元になっています。アイヌの人たちは自然ととても密接に結び付いて生活していて、森羅万象には霊が宿ると考えられていました。この歌は、日食や月食のために「死んでしまった」光の神さまに、生き返ってくれるようにお祈りする歌です。男声合唱でよく知られている曲ですが、同声では輪唱部分などがよりいっそう幻想的です。

 そして先ほどの「いちでたちばな」も編曲されている林光さんの男声合唱曲集、「日本抒情歌曲集」から。
 おなじみの「箱根八里」「椰子の実」のほか、数ある北原白秋の詩の中でも最初に曲がつけられた「城ヶ島の雨」、往来でおいしそうにお菓子を食べるパリジェンヌを憧れと皮肉混じりに歌った「お菓子と娘」。どの曲からも、明治から昭和にかけての日本の風情が香ってきます。
 「箱根八里」は出だしは知ってるけど、そのあとが続かない...という方も多いかも知れませんね。難しい言葉が並びますが、この機会に通して聴いてみては?

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ヴォーン・ウィリアムズ「ミサ曲ト短調」
/少年少女合唱「ほったろこい」/男声合唱「箱根八里」 ほか"

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2011年01月21日

【新着情報 2011.1.21】
シューベルト「ミサ曲第2番ト長調」
&「詩篇第23番」ほかパート・ソング集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はフランツ・シューベルト(1797-1828)の作品をご紹介します。シューベルトといえば、「魔王」や「冬の旅」などの多数の歌曲でもおなじみ。その全作品の中でも、声楽作品は重要なウェイトを占めています。

 最初はミサ曲から、18歳の時に作曲したミサ第2番です。この年には他にも交響曲を含むたくさんの曲を書いていて、このミサ曲はわずか5~6日で書いたのだとか。とても短くシンプルな曲ですが、付け足しや装飾の必要を感じさせない、完結した美しさ。厳格な雰囲気とも、過度にロマンチックな雰囲気とも違った清楚なたたずまいには、歌曲に精通したシューベルトの感性が現われています。

 続いてはパート・ソングの数々から。聖歌・宗教曲や、家族や友人が集まって楽しむアンサンブルなど、どれも少人数の親密な空気が心地よい曲です。
 「アリ・ベイ哀悼歌」はかつてエジプトで実験を握っていたマムルーク(元々奴隷出身の軍人)のひとりがモデル。エジプトを支配していたオスマン帝国に反乱を起こしましたが、部下に裏切られて無念の死を遂げました。女声の重唱がちょっとオーバーな歌い方をして、「哀悼歌」ながらどこか滑稽な感じも。
 「サリエリ氏の50歳の誕生日を祝して」は、師匠のアントニオ・サリエリ(1750-1825)に捧げた曲。「誕生日」となっていますが、実際にはサリエリがウィーンでの活動を始めて50年の記念式典だったようです。モーツァルトを描いた映画「アマデウス」であんまりな役回りにされている人ですが、教育熱心で弟子達(シューベルトのほかベートーヴェン、リストなど錚々たる面々)からとても尊敬されていたそうです。この曲もトリオにソロのアリア、そしてカノンと、先生に習った技法を使って書かれていて、師弟愛に心温まります。
 「アンティゴーネとエディプス(オイディプス)」はギリシア神話に材を取った作品。エディプスはよく知られるように、父親を殺して(そうとは知らずに、ですが)母親との間に子供をもうけてしまった人物。アンティゴーネはそうして生まれた娘のひとりです。詩を書いたマイアーホーファーはシューベルトの親友で、一緒にたくさんの歌曲を生み出しています。
 「詩篇第23番」は、旧約聖書の詩篇の中でも特に有名で、たくさんの作曲家が曲をつけている「主は我が羊飼い」です。冒頭のピアノや歌い出し、最後の「Ew'gen Haus」のところなど、優しい光に包まれるような音楽は感動的です。

 さまざまな表情を見せる佳品の数々、どうぞお楽しみください!

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シューベルト「ミサ曲第2番ト長調」
&「詩篇第23番」ほかパート・ソング集"

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2011年01月14日

【新着情報 2011.1.14】ローリゼン「真冬の歌」
/少年少女合唱による民謡集
/男声合唱による「日本抒情歌曲集」

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 最初はモートン・ローリゼンの作品です。「Mid-Winter Songs(真冬の歌)」は、イギリスの詩人ロバート・グレイヴス(1895-1985)の、冬が題材の詩に作曲した5編の曲集です。厳しさや静けさ、キラキラした輝きなど、美しく描き出される冬のさまざまな表情の中に、死と再生、眠りと目覚めといった、相対する内容の詩がうまく配置されています。寒いこの時期に雰囲気もよく合い、ローリゼン・ファンの方もそうでない方も要チェックです!

 続いては少年少女合唱で民謡曲をお送りします。
 「竹田の子守唄」は、奉公に出された子供が子守仕事をしながら歌う歌。子供を寝かしつけるための「子守唄」ではなく、子守のつらさや離れて暮らす親への想いがにじむ哀しい歌です。優しい長調のハーモニーが最後にふっと短調に変わるところなどは、胸が締めつけられます。
 一方「会津磐梯山」「木曽節」は、どちらも古くから信仰の対象となっている山を中心にした地域の歌です(ちなみに会津磐梯山・木曽の御嶽山は、どちらも「日本百名山」のひとつに数えられています)。「会津磐梯山」では豊かな実りを中心にした晴れやかな内容が、「木曽節」では名産の材木をいかだにして川を下る人たちのおおらかな歌が歌われます。

 最後は男声合唱です。林光さんのアレンジで、山田耕筰(1886-1965)と中山晋平(1887-1952)の作品を。同時代に少し異なるフィールドで活躍した二人、今も名作として歌い継がれる歌を数多く残しています。
 「からたちの花」「待ちぼうけ」はいずれも山田耕筰&北原白秋(1885-1942)の黄金コンビによる作品。全く雰囲気の違う2曲に、この二人の振り幅の広さを感じます。「待ちぼうけ」は中国の古い(紀元前!)思想書に出てくる説話から生まれたのだとか。「中国地方の子守歌」は岡山県に伝わる子守歌を編作したもの。「竹田の子守唄」と違って、こちらは子供を寝かせる歌です。でも寝入りばなに聞くにはちょっと怖いような...
 中山晋平の2曲は、近代演劇の草創期の劇団「芸術座」の公演のために書かれた曲で、大正時代にとても流行しました。「ゴンドラの唄」は戦後、黒澤明監督の映画「生きる」のワンシーンで使われたことでも有名です。胃癌で余命幾ばくもないしがない公務員が、人生最後の仕事として完成にこぎつけた児童公園で、雪の夜、一人ブランコに乗ってこの歌を歌います。主演の志村喬さんは朗々とした美声の持ち主ですが、このシーンでは訥々(とつとつ)としたかすれるような声で歌い、涙を誘います。

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/少年少女合唱による民謡集
/男声合唱による「日本抒情歌曲集」"

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2011年01月07日

【新着情報 2011.1.7】三善晃「地球へのバラード」
&少年少女合唱で「音のシンフォニー」「アルエット」ほか

おくればせながら、あけましておめでとうございます!
みんなの合唱 更新情報です。

 新年最初の更新、まずは三善晃さんの「地球へのバラード」をお送りします。
 三善晃さんの曲はどれもそうですが、発表から30年近くになるこの曲も、時代性などを超えたみずみずしさに満ちた作品です。さまざまな年齢層の合唱団が歌っても、それぞれに曲の持つ意味合いが感じられ、コンクールでは中学生の団体が演奏することも多くなっています。
 三善さんの言葉によれば、この組曲には全編を通じて根底に「愛」というテーマが流れています。簡単に使われがちながら、言葉で説明するのは難しいこのテーマが、曲を聴いているとすとんと腑に落ちるよう。作詩の谷川俊太郎さんの言葉の力と、三善さんの音楽の力を、改めて思い知らされるこの作品、すでにコンクールの演奏でも配信中ですが、まだ聴いたことのない方はぜひ聴いてみてください!

 続いては少年少女合唱の歌声を。
 「いろいろダンス」では同じメロディーが3種類のダンスの雰囲気に合わせてアレンジされています。「くちびるたいそう」は楽しく子音の発音の練習ができる歌。前半2つは唇を使う子音の「くちびるたいそう」で、後半2つは舌を使う「したべろたいそう」になっています。「音のシンフォニー」は動物の鳴き声や楽器の音、さらには町のいろんな音を合わせて、にぎやかなハーモニーが出来上がっていきます。
 外国の歌からは、モーツァルトの歌劇「魔笛」の歌をアレンジした「魔法の笛」、原題「The Little Brown Church in the Vale」でもよく知られている「森の教会」のほか、カナダでとてもポピュラーな民謡「アルエット」が登場です。元々はフランスの歌(「アルエット」はヒバリを意味します)で、殖民時代に伝わってからすっかり定着したのだとか。次々に歌詞を加えていく楽しい遊び歌的なスタイルですが、詞の内容は、可愛いヒバリの羽を頭からシッポまで順番にむしっていくというなかなかバイオレンスな…。
 どの曲も軽快・元気な、寒さを吹き飛ばす楽しい雰囲気の曲です。お正月休みの眠気覚ましにもいかがですか??

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&少年少女合唱で「音のシンフォニー」「アルエット」ほか"

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2010年12月24日

【新着情報 2010.12.24&29】
パレストリーナ・モーツァルトほかの宗教作品
/小倉朗「東北地方のわらべうたによる無伴奏女声合唱曲」から
&12/29新着のお知らせ!

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今日はクリスマス・イブ。特集「クリスマスの歌」はお楽しみいただいていますでしょうか?ふだんは宗教曲にはあまり耳慣れていない方も、この時期は雰囲気にもマッチして心地よく響くかもしれませんね。
 ということで、4人の作曲家による宗教曲を更新!パレストリーナ・モーツァルト・ラフマニノフの曲は、みんなの合唱で配信中の作品のうち、まだ登場していなかった曲です。この機会にほかの曲もぜひ聴いてみてください!
 もう一人、フランスの作曲家セヴラック(1872-1921)の作品から「タントゥム・エルゴ」を。神の偉大な秘蹟をたたえるこの曲、あまり派手なところはありませんが、少し憂いに満ちたとても美しい曲です。

 それから今週も少年少女合唱でわらべうたを。今週は小倉朗さんによる東北地方のわらべうたを素材にした作品集です。
 曲としても、また小倉さんのこの作品もとても有名な「ほたるこい」は、同声の輪唱が奥行きのあるエコーを生み出し、幻想的な世界を作り上げています。
 「お正月ええもんだ」はタイトルのとおり、お正月に美味しいものをたくさん食べてしあわせいっぱい...というのどかな曲。お正月のごちそうが今よりももっと貴重だった頃のことを考えると、曲から漂うしあわせ感もひとしおです。

**********

 さて今年は年内にもう1回、新着曲をお届けします!
 プロ吹奏楽団のシエナ・ウインド・オーケストラと、合唱指揮者・関屋晋さんの元に生まれた晋友会(しんゆうかい)合唱団がタッグを組み、「カルミナ・ブラーナ」や「旅立ちの日に」「COSMOS」など、人気の合唱曲の数々をドラマチックに、感動的に演奏!指揮は日本を代表する指揮者のひとり、佐渡裕さん。今年全日本合唱コンクール全国大会の全部門が行なわれた、兵庫県立芸術文化センターの芸術監督も務めていらっしゃいます。
 合唱の超定番曲のほか、森山良子さんの「家族写真」も登場。「アフリカン・シンフォニー」は吹奏楽の方にはおなじみですね。合唱の方には曲名ではピンと来ない...という方もいらっしゃるかも知れませんが、甲子園の応援で一度は聴いたことがあるはず。「よく知ってるよー」という方も、合唱も加わった迫力には度肝を抜かれること間違いなしです!

 更新は12月29日(水)。ぜひチェックして、年末年始を華やかな気分で過ごしましょう!

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パレストリーナ・モーツァルトほかの宗教作品
/小倉朗「東北地方のわらべうたによる無伴奏女声合唱曲」から
&12/29新着のお知らせ!"

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2010年12月17日

【新着情報 2010.12.17】
少年少女合唱による「天満の市は」「こきりこの歌」
/Hark! The Herald Angels Sing(あめにはさかえ)
/ヴォーン・ウィリアムズ&ペルト宗教作品集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は少年少女合唱の歌声から。
 「合唱のためのコンポジション」シリーズでも知られる間宮芳生さんの3作品は、いずれも無伴奏です。声の掛け合いがわらべうたの雰囲気を盛り上げ、声の揃った同声合唱特有のちょっと幻想的な世界も魅力的です。「烏かねもん勘三郎」は広島地方に伝わる歌。「お前の家が火事だから早く帰って水をかけろ!」「でも杓(しゃく)がないし、借りるお金もないし...」となかなかシビアな内容...。真っ赤な夕焼け空に向かって飛んでいくカラスを歌った歌なんだそうです。「天満(てんま)の市は」は関西で歌われている子守歌。天満をはじめ木津や難波といった現在もある地名が出てきて、川を進む舟の様子がゆったりと歌われます。高知に伝わる「シャシャブとグイミ」の「グイミ」は植物のグミのことで、「シャシャブ」もその仲間です。子供たちがグミの実を口に含んで種を飛ばす様子が、「プイッ!」という声とともに楽しく表現されています。
 もう1曲はおなじみ、廣瀬量平さんのアレンジによる「こきりこの歌」。世界遺産にも登録されている富山県の五箇山地域に伝わる歌で、「こきりこ」は竹の棒を短く切ってカチカチと打ち鳴らす楽器です。歌に出てくる「七寸五分」というと、一寸が大体3センチなので、20センチちょっとというところでしょうか。表拍ののんびりとした拍子は、これぞ日本の民謡という感じです。

 続いては今週もクリスマスの歌を。
 「Hark! The Herald Angels Sing」は日本では「あめにはさかえ」というタイトルで親しまれている荘厳な雰囲気の歌。「Ding, Dong, Merrily on High(ディンドン、ほがらかに)」は後半の「グローリア」の軽やかなメロディーラインがとっても印象的です。キリストを美しい実をつけるリンゴの木にたとえた「Jesus Christ the Apple Tree(林檎の木なるイエス・キリスト)」は、静かで敬虔な祈りの気持ちがじんわりと染みてくる歌です。

 最後は二人の作曲家による宗教作品集です。
 イギリスのラルフ(レイフ)・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)の作品は、気品漂う音の中に時々ちょっとしたフックが見え隠れする、いかにもイギリス人らしい曲です。「Valiant-for-truth」は、17世紀イギリスのジョン・バニヤンが書いた「The Pilgrim's Progress」(邦題「天路歴程」)という作品に登場する人物の名前。この作品はキリスト教の教えを寓話の形で伝えるために書かれたもので、ほかにも「そのまんま」な名前の人がたくさん登場します。
 一方エストニアのアルヴォ・ペルト(1935-)の作品は、まるで心の深遠に沈み込んでいくかのような響きに耳を奪われます。「Kanon Pokajanen(カノン・ポカヤネン)」は、正教会の聖人「クリトのアンドレイ」によって著された聖歌で、正教の歌らしい重厚な音が響き渡ります。教会スラブ語という、ロシア語とはちょっと違った言葉で歌われます。「I am the true vine(わたしはまことの葡萄の木)」は英語で。新約聖書の「ヨハネによる福音書」からとられています。こちらは雰囲気が一転、穏やかな光が降り注ぐような美しい曲です。
 せっかくのクリスマス、いろんなタイプの宗教曲にもふれてみてはいかがでしょうか?

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少年少女合唱による「天満の市は」「こきりこの歌」
/Hark! The Herald Angels Sing(あめにはさかえ)
/ヴォーン・ウィリアムズ&ペルト宗教作品集"

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2010年12月10日

【新着情報 2010.12.10】
三善晃「五つの童画」/ローリゼン「薔薇の歌」
/O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも) ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、三善晃さんの組曲「五つの童画」をお送りします。
 発表からすでに40年以上を経ている作品ですが、その魅力は年月や知名度といった要因を遥かに超えて、合唱ファンの心をとらえつづけています。
 合唱界でもおなじみの高田敏子さんの詩が綴るのは、子供が描いた絵のような寓話的な物語。その中には、生きることや愛することなど、とても身近なのにとてもとらえがたい、人が抱える大きなテーマが包み込まれています。音楽はおどけたような場面もあれば洒脱な雰囲気、ドラマチックな展開など、テンポや音色が次々と変化していき、詩に寄り添ったり拮抗したりしながら作品の世界を描き出しています。言葉によって成り立っているのに、言葉にできない心の奥深くの感覚に満たされるような、感動的な作品です。
 コンクールなどでも頻繁に演奏されていて、みんなの合唱でも全日本合唱コンクールの演奏を配信中のこの組曲、今回は、かつて「合唱団OMP」としてコンクールでも大活躍した名門団体、「合唱団 響(きょう)」の演奏で全曲をお届けします。

 続いては先月も登場したモートン・ローリゼンの作品から。
 「薔薇の歌」は、オーストリアの詩人リルケがフランス語で書いた詩に作曲したもの。で、作曲したローリゼンはアメリカ人...何だか複雑ですが、作品の美しさにはそんな違和感をすっかり忘れさせられます。軽やかな曲にもしっとりした曲にも共通する、言葉と音のなめらかな流れは、フランス歌曲(シャンソン)ならではといった感じです。
 そして「O nata lux」と「O magnum mysterium」の2曲は、どちらも悠然とした進行と、控えめながらも陰影の美しい不協和音が、静かで穏やかな気持ちにさせてくれます。
 先月ご紹介したのはイタリア語のマドリガル、今回はフランス語のシャンソンにラテン語の宗教曲と、言語やスタイルは違いながらも、やはりどの曲にも作曲家独特の透明感が漂っていて、多くの方に人気があるのも納得ですね。

 そして最後はクリスマスにまつわる曲を。
 「聖家族たちへの羊飼いたちの別れ」は、フランスの作曲家ベルリオーズ(明日12月11日がお誕生日です)の作品「キリストの幼時」からの1曲です。「宗教的3部作」という構成のこの作品、最初に「聖家族たちへの羊飼いたちの別れ」だけで発表されたのですが、そのときベルリオーズは自分の名前を伏せて(17世紀の架空の人物の名をかたって)発表したのだそうです。とても型破りな音楽を作曲していた彼は批評家達に酷評されていて、じゃあ違う雰囲気の曲を正体を明かさずに発表したらどうなるんだ?ということでやってみたら大評判になったとか...(もちろんあとで自分の作品だと公表しました)。本人にとっては複雑な気持ちだったのでは??
 そしておなじみの「O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも)」と、もう1曲はブリテンの「コーパス・クリスティ・キャロル」。中世の聖歌を元にした素朴で独特の雰囲気をもった旋律は、少年合唱団の透き通った歌声がとてもしっくりきます。

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三善晃「五つの童画」/ローリゼン「薔薇の歌」
/O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも) ほか"

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【新着情報 2010.12.10】三善晃「五つの童画」/ローリゼン「薔薇の歌」/O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも) ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、三善晃さんの組曲「五つの童画」をお送りします。
 発表からすでに40年以上を経ている作品ですが、その魅力は年月や知名度といった要因を遥かに超えて、合唱ファンの心をとらえつづけています。
 合唱界でもおなじみの高田敏子さんの詩が綴るのは、子供が描いた絵のような寓話的な物語。その中には、生きることや愛することなど、とても身近なのにとてもとらえがたい、人が抱える大きなテーマが包み込まれています。音楽はおどけたような場面もあれば洒脱な雰囲気、ドラマチックな展開など、テンポや音色が次々と変化していき、詩に寄り添ったり拮抗したりしながら作品の世界を描き出しています。言葉によって成り立っているのに、言葉にできない心の奥深くの感覚に満たされるような、感動的な作品です。
 コンクールなどでも頻繁に演奏されていて、みんなの合唱でも全日本合唱コンクールの演奏を配信中のこの組曲、今回は、かつて「合唱団OMP」としてコンクールでも大活躍した名門団体、「合唱団 響(きょう)」の演奏で全曲をお届けします。

 続いては先月も登場したモートン・ローリゼンの作品から。
 「薔薇の歌」は、オーストリアの詩人リルケがフランス語で書いた詩に作曲したもの。で、作曲したローリゼンはアメリカ人...何だか複雑ですが、作品の美しさにはそんな違和感をすっかり忘れさせられます。軽やかな曲にもしっとりした曲にも共通する、言葉と音のなめらかな流れは、フランス歌曲(シャンソン)ならではといった感じです。
 そして「O nata lux」と「O magnum mysterium」の2曲は、どちらも悠然とした進行と、控えめながらも陰影の美しい不協和音が、静かで穏やかな気持ちにさせてくれます。
 先月ご紹介したのはイタリア語のマドリガル、今回はフランス語のシャンソンにラテン語の宗教曲と、言語やスタイルは違いながらも、やはりどの曲にも作曲家独特の透明感が漂っていて、多くの方に人気があるのも納得ですね。

 そして最後はクリスマスにまつわる曲を。
 「聖家族たちへの羊飼いたちの別れ」は、フランスの作曲家ベルリオーズ(明日12月11日がお誕生日です)の作品「キリストの幼時」からの1曲です。「宗教的3部作」という構成のこの作品、最初に「聖家族たちへの羊飼いたちの別れ」だけで発表されたのですが、そのときベルリオーズは自分の名前を伏せて(17世紀の架空の人物の名をかたって)発表したのだそうです。とても型破りな音楽を作曲していた彼は批評家達に酷評されていて、じゃあ違う雰囲気の曲を正体を明かさずに発表したらどうなるんだ?ということでやってみたら大評判になったとか...(もちろんあとで自分の作品だと公表しました)。本人にとっては複雑な気持ちだったのでは??
 そしておなじみの「O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも)」と、もう1曲はブリテンの「コーパス・クリスティ・キャロル」。中世の聖歌を元にした素朴で独特の雰囲気をもった旋律は、少年合唱団の透き通った歌声がとてもしっくりきます。

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【新着情報 2010.12.10】三善晃「五つの童画」/ローリゼン「薔薇の歌」/O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも) ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、三善晃さんの組曲「五つの童画」をお送りします。
 発表からすでに40年以上を経ている作品ですが、その魅力は年月や知名度といった要因を遥かに超えて、合唱ファンの心をとらえつづけています。
 合唱界でもおなじみの高田敏子さんの詩が綴るのは、子供が描いた絵のような寓話的な物語。その中には、生きることや愛することなど、とても身近なのにとてもとらえがたい、人が抱える大きなテーマが包み込まれています。音楽はおどけたような場面もあれば洒脱な雰囲気、ドラマチックな展開など、テンポや音色が次々と変化していき、詩に寄り添ったり拮抗したりしながら作品の世界を描き出しています。言葉によって成り立っているのに、言葉にできない心の奥深くの感覚に満たされるような、感動的な作品です。
 コンクールなどでも頻繁に演奏されていて、みんなの合唱でも全日本合唱コンクールの演奏を配信中のこの組曲、今回は、かつて「合唱団OMP」としてコンクールでも大活躍した名門団体、「合唱団 響(きょう)」の演奏で全曲をお届けします。

 続いては先月も登場したモートン・ローリゼンの作品から。
 「薔薇の歌」は、オーストリアの詩人リルケがフランス語で書いた詩に作曲したもの。で、作曲したローリゼンはアメリカ人...何だか複雑ですが、作品の美しさにはそんな違和感をすっかり忘れさせられます。軽やかな曲にもしっとりした曲にも共通する、言葉と音のなめらかな流れは、フランス歌曲(シャンソン)ならではといった感じです。
 そして「O nata lux」と「O magnum mysterium」の2曲は、どちらも悠然とした進行と、控えめながらも陰影の美しい不協和音が、静かで穏やかな気持ちにさせてくれます。
 先月ご紹介したのはイタリア語のマドリガル、今回はフランス語のシャンソンにラテン語の宗教曲と、言語やスタイルは違いながらも、やはりどの曲にも作曲家独特の透明感が漂っていて、多くの方に人気があるのも納得ですね。

 そして最後はクリスマスにまつわる曲を。
 「聖家族たちへの羊飼いたちの別れ」は、フランスの作曲家ベルリオーズ(明日12月11日がお誕生日です)の作品「キリストの幼時」からの1曲です。「宗教的3部作」という構成のこの作品、最初に「聖家族たちへの羊飼いたちの別れ」だけで発表されたのですが、そのときベルリオーズは自分の名前を伏せて(17世紀の架空の人物の名をかたって)発表したのだそうです。とても型破りな音楽を作曲していた彼は批評家達に酷評されていて、じゃあ違う雰囲気の曲を正体を明かさずに発表したらどうなるんだ?ということでやってみたら大評判になったとか...(もちろんあとで自分の作品だと公表しました)。本人にとっては複雑な気持ちだったのでは??
 そしておなじみの「O Come, all ye Faithful(神の御子は今宵しも)」と、もう1曲はブリテンの「コーパス・クリスティ・キャロル」。中世の聖歌を元にした素朴で独特の雰囲気をもった旋律は、少年合唱団の透き通った歌声がとてもしっくりきます。

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2010年12月03日

【新着情報 2010.12.3】
ラター「For the Beauty of the Earth」
シェーンベルク「6つの無伴奏男声合唱曲」
林光「帆は風に鳴り」 ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 いよいよ12月、クリスマスも近付いてきましたね!今週最初は、そんな雰囲気にもピッタリの、美しい宗教曲や賛美歌をお送りします。
 イギリスの作曲家ジョン・ラターは、合唱ファンの皆さんにはおなじみですね。宗教曲を中心とした数多くの合唱曲で知られるラター、何と言ってもその特徴はメロディーの美しさです。まるでポップスのような(これは賛辞でも批判でも言われているのですが...)親しみやすい旋律にはたくさんの人が魅了され、日本でも20年ほど前から盛んに演奏されるようになりました。
 今回お届けする3つのアンセムも編成は色々ですが、壮大なスケールなのに重たさを感じさせない、とても爽やかな曲ばかりです。そして「For the Beauty of the Earth」は同声合唱で。清らかな歌声に晴れ晴れとした曲調、ただただ幸せに満たされる演奏です。
 ラターの作品はみんなの合唱でもすでに「レクイエム」や全日本合唱コンクールで演奏された曲などを配信中。こちらもチェックしてみてくださいね!
 そして同じくイギリスから。英国教会で長らく歌われ、イギリス人なら誰でも知ってる賛美歌から2曲をお送りします。どちらもシンプルかつ品格のあるたたずまい。イギリスの方の前で口ずさんだら、とっても喜ばれるかも!

 次は先月もご紹介したアルノルト・シェーンベルクの作品。今回は無伴奏の男声合唱曲集です。
 先月ご紹介したソプラノ独唱の「6つの歌」他は、シェーンベルクが音楽の「調性」から離れる少し前の作品だったので、かろうじて(?)安心して聴けるところも随所に残っていました。一方今回の曲はというと、作曲は1929年から1930年にかけて。「12音技法」と呼ばれる作曲手法をバリバリ使い出してからの作品です。さてその中身はというと...
 ...???...ふだん耳にする音楽からは全く想像のつかない展開、そして聴いたこともないような和音。かなりカオスな世界です...でもすごく厳格なルールに則って作られているので、ほんとうにメチャクチャ、というわけではもちろんありません。曲全体には統一感があり、また男声の分厚い音色の積層には独特の安定感も。聴いているうちにジワジワと魅力を感じてくる作品です。それにしてもこういう曲って、どうやって練習すればいいのでしょうね!?

 最後も男声合唱曲を。作曲者の林光さんは「原爆小景」など数多くの記念碑的な合唱作品を発表していますが、男声合唱作品はあまり多くありません。その中のひとつ「帆は風に鳴り」は、同じく合唱ファンにはおなじみの宗左近さんの詩による曲集。小倉百人一首をベースに編まれた詩集の中から、海にまつわる4つの詩が選ばれています。
 和の心と力強さとが悠然と溶け合うこの作品を演奏するのは、高校生の男声合唱団。若々しく伸びやかな歌声にも注目です。

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ラター「For the Beauty of the Earth」
シェーンベルク「6つの無伴奏男声合唱曲」
林光「帆は風に鳴り」 ほか"

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2010年11月26日

【新着情報 2010.11.26】マショー「ノートルダム・ミサ」
ローリゼン「マドリガル『炎の歌』」/西村朗「浮舟」

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず、合唱(声楽)曲としてのみならず、クラシック音楽全体にとっても重要な位置にある作品、「ノートルダム・ミサ」をお届けします。作曲したのは14世紀フランスの作曲家、ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377)。
 この作品がなぜ重要かというと、一人の作曲家がミサの通常文(キリエ、グローリアなど)全部を通して作曲した、初めてのミサ曲ということになっているからなのです。ミサの通常文は儀式の中の要所要所で詠唱される言葉ですが、それまではひとつずつ別々に曲をつけられるのが普通だったそうです。それを全部まとめて、ひとつの「ミサ曲」として作曲したのは、この「ノートルダム・ミサ」が最初、ということなんですね。
 ミサ曲の最後に、中世以降はあまり作曲されることのない「イテ・ミサ・エスト」という曲が入っているのも特徴のひとつ。これはミサの閉会・解散を告げる言葉で、儀式全体を「ミサ」と呼ぶのもここから来ています。
 現在ひろく使われているような和声法ができあがるのは16世紀頃のこと。それよりずっと前に書かれたこの曲は、今の耳で聴くととっても不思議な響きに満ちています。シンプルな旋律線とリズムがずっと繰り返されて、ときどきその中に予想もしていなかったような不協和音が現われる様子は、仏教などキリスト教以外の宗教儀式の雰囲気にも、ちょっと通じるものがあるかもしれません。
 知識としてだけでなく、音楽的にも独特の雰囲気に包まれる、オススメの作品です!

 次は大きく時代を飛んで、現代アメリカの作曲家、モートン・ローリゼン(1943-)の作品です。透明感のある美しいハーモニーは、耳にすうっと入り込んでくる心地よさ。コンクールでとりあげる団体も増えてきています。
 今日ご紹介する「マドリガル『炎の歌』」は、ルネサンス期のイタリアの詩に作曲した、とっても優雅な曲集です。6曲がそれぞれの表情を持っていながら、全体を通して漂っている上品な空気は、現代曲とルネッサンスのいいトコ取り。混声ならではの、暖かさときらびやかさが溶け合った音色が、存分に活かされた作品です。

 最後は日本の作品。西村朗さんの「浮舟」です。源氏物語の美しくも悲しく、そして妖しい雰囲気が満載。こちらもコンクールではよく歌われる作品ですね。
 西村さんに限らず、古文や和歌を題材にした合唱曲は最近もどんどん増えてきていますが、中でもこの無伴奏女声合唱という編成は、特に作曲家のイマジネーションを刺激するようですね。声域が高い分男声よりも音色が揃いやすく、ユニゾンや隣り合う音での不協和音には独特のインパクトがあります。作曲家(特に男性)の方々も、女声に何か神秘的なものを見ているのかも。
 皆さんも女声合唱の持つ魅力のひとつに浸ってみてはいかがでしょうか?

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ローリゼン「マドリガル『炎の歌』」/西村朗「浮舟」"

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2010年11月19日

【新着情報 2010.11.19】
ペンデレツキ「ダヴィデの詩篇より」/エルガー宗教曲集
/過去の全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初にお送りするのは、ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキの作品です。ペンデレツキは1933年生まれ、来週の23日に77歳のお誕生日を迎えます。強烈な不協和音や音の洪水など現代的な作風で知られ、合唱でも宗教曲を中心とした作品を送り出しています。
 今日ご紹介する「ダヴィデの詩篇より」は、旧約聖書の「詩篇」からの4篇に作曲した小品集。詩篇は神さまを賛美する詩ですが、曲は神秘的という雰囲気を超えてかなりおどろおどろしい感じに...第30番以外はピアノや打楽器などのシンプルな伴奏がついていて、これがまた独特のムードを醸し出します。第43番などはほとんど原始的といってもいいような強烈なリズム!そうかと思うと、ほかの曲には突然とんでもなく美しいハーモニーが現われたりと、短い中にも不思議な吸引力が。長い現代曲は疲れる...という方にもぜひ一度聴いていただきたい作品です。

 続いてはイギリスのエルガー(1857-1934)の宗教作品の数々を。こちらも詩篇を題材にした作品が登場しますが、ペンデレツキとは趣きが全く異なり、どれも壮麗なパイプオルガン伴奏のついた正統派(?)のたたずまいです。荘厳さの中にも、印象的で親しみやすいメロディーが随所にちりばめられているところはエルガーならでは。華やかさと素朴さが同居しているような、暖かい雰囲気に包まれます。

 最後は過去の全日本合唱コンクール全国大会から。いよいよ明日からは今年の全国大会(大学・職場・一般の部)が開催されます。その前に、過去の名演・熱演をチェックしておきましょう!
 1993年のヴェルディ「悲しみの聖母」は、本来はオーケストラのついた曲ですが、ピアノ伴奏に置き換えてもその力強さは失われていません。オペラ作曲家ヴェルディのドラマチックな世界は、「レクイエム」と同様、宗教曲であっても全開です!
 2006年のシェーンベルク「地上の平和」は先週イギリスの合唱団の演奏でもお届けしました。8声部に分かれる上に音取りの大変な難曲を、Aグループの32人で素晴らしい演奏。人数が絞り込まれている分、繊細な音の粒立ちが美しく、先週とは一味違った曲の魅力が浮かび上がって必聴です。
 一方2007年大会からは、何れも約70人のBグループの団体。各団体とも舞台を大きく使った奥行きのある歌声で、まるでステージの上に別世界が出現しているようです。
 8月6日の悲劇への谷川俊太郎さんの想いが抑えたトーンで綴られた「その日」、この世ならざるところから流れてくる大きな音のうねりが、ほとんど切れ目なく会場を包む様子に圧倒される「常世から」、そして、金属に象徴される現代文明や軍事力が人間の原初の姿を押しつぶしていく恐怖を描いた「鉄への呪い」。これだけの音絵巻に一度に触れられるのは、全国大会ならではですね!

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ペンデレツキ「ダヴィデの詩篇より」/エルガー宗教曲集
/過去の全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年11月12日

【新着情報 2010.11.12】
シェーンベルク「6つの歌」「地には平和を」
&過去の全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はウィーン生まれの作曲家、アルノルト・シェーンベルク(1874-1951)の作品をご紹介します。「12音技法」と呼ばれる作曲法を使って、調性の枠を飛び出した音楽に取り組んだことで知られるシェーンベルクですが、今回お届けするのは調性を完全に捨ててしまう少し前、彼が30代の頃の2作品です。
 「6つの歌」は1903年から1904年にかけて作曲された、オーケストラ伴奏によるソプラノ独唱曲です。ちょっと映画音楽にも似た華やかでドラマチックなオーケストラの響き。ソプラノのメロディーも、ときどき予想外の方向に進んで「アレっ!?」と思うものの、美しく情緒豊かです。詩は19世紀ドイツの詩人ハルト、14世紀イタリアの詩人ペトラルカのほか、ドイツの民衆詩を集めた有名な詩集「少年の魔法の角笛」からも採られています。19世紀初頭に出版されたこの詩集には、ほかにもマーラーなどの作曲家が曲をつけています。
 「地には平和を」は無伴奏の混声合唱曲。1907年の作品です。不思議な半音進行が過ぎるといつの間にか和音の色合いが変わっている独特の浮遊感。声だけでつくられる音の世界が心地よい曲ですが、発表直後は合唱団が音が取れず、やむなく4年後に音のガイドとしてオーケストラ伴奏をつけたのだとか...。
 きれいな和音進行に慣れていると、最初はちょっと(かなり)気持ち悪いかもしれませんが、聴いているうちに「次はどんなところに連れて行ってくれるのかな?」とだんだん楽しみになってきたりします。あなたもちょっと、覗いてみませんか?

 そして今週も、過去の全日本合唱コンクール全国大会の演奏を更新!
 1991年大会の演奏は、三絃(三味線)とコントラバスという変わった組み合わせの伴奏がついた女声合唱曲です。副題に「女声合唱、三絃、コントラバスのために」とあるように、伴奏と言うより3者のセッション。男女の愛と情念を描き出す女声合唱に、2つの楽器が時にため息のように、時に泣き叫ぶように絡んでくる様子は、凄まじい緊張感に満ちています。
 1996年大会の「ゆうきすいぎん」は、水俣病の惨禍を描いた絵本「みなまた 海のこえ」の石牟礼道子さんの文を元に作曲された作品です(この絵本は原爆の絵で有名な画家、丸木位里・俊夫妻が絵を描いています)。原因も分からないまま家族が次々にもだえ苦しんで死んでいく恐ろしい光景が、心を揺さぶる荻久保和明さんの筆致でありありと浮かんできます。
 2007年大会の「コスミック・エレジー」は、この団体が千原英喜さんに委嘱した組曲で、数年に渡ってコンクールで演奏しました(ほかの曲もみんなの合唱で配信中ですので、ぜひチェックしてみてください!)。果てしなく蒼く暗い大宇宙といっぴき(「ひとり」)の蛙という、草野心平さんの真骨頂とも言える世界観がとても魅力的です。
 同じく2007年大会の職場団体は、先週も2008年大会の演奏をお届けしましたが、これもやはり「エレミアの哀歌」(アントワーヌ・ブリュメル作曲)でした。色々な作曲家による「エレミアの哀歌」をとりあげてコンクールに臨む姿勢には、心意気を感じます!

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シェーンベルク「6つの歌」「地には平和を」
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2010年11月05日

【新着情報 2010.11.5】少年少女合唱「ドレミの歌」
&過去の全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず少年少女合唱から。
 峯陽さん、福田和禾子さん、平井康三郎さんというおなじみの面々の曲は、どれも元気いっぱいの楽しい歌。難易度はこの順にちょっとずつ上がっていきますが、それぞれに印象的なフレーズや掛け声が入って、楽しみながら歌・合唱の練習になるステキな曲ばかりです。
 オーストリア民謡の「ぼくはシュタイヤーの若者」は素朴でとても穏やかなメロディーラインが印象的。間にヨーデルも入ってムードたっぷりです。元の曲は軽やかなテンポで踊りながら歌われたりします。「パン焼き」はハンガリーの作曲家、バルトークの作品に、日本語の歌詞をつけたもの。めまぐるしく変わるテンポや音に日本語もぴったりマッチして、とても楽しい雰囲気をかもし出しています。そして皆さんよくご存じの「ドレミの歌」。オーストリアの家族合唱団をモデルにしたミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」で歌われた歌ですね。日本ではやはりこのペギー葉山さんによる歌詞が、特に親しまれていると思います。にぎやかな伴奏の入った演奏で、どうぞタップリお楽しみください!

 そして過去の全日本合唱コンクール全国大会の演奏からは、今週も名演・熱演の数々が新着です。
 1985年の大会からは、この年のコンクール大賞を受賞した職場部門の演奏を。あちこちに半音の動きがあって独特の色彩をもつジェズアルドの曲を、完璧なピッチと素晴らしいハーモニーで歌い上げています。
 1993年大会の演奏は鈴木輝昭さんの曲で。今や中学生から社会人まで数多くの団体が演奏する鈴木作品ですが、この頃はかなり衝撃的な印象をもって迎えられたのではないでしょうか?複雑な音のからみ合いから生まれる器楽的なサウンド、独特のひやりとした感触が、見事に表現されています。
 2008年の大学の団体が演奏するのは、日本の古典を題材にしたさまざまな曲が知られている千原英喜さんの「浦島太郎」。それぞれのシーンが目に浮かぶような音の変化に加えて、後半で中心になる沖縄チックな雰囲気がとても印象的です。
 同じく2008年の「Agnus Dei」はポーランドの作曲家、ペンデレツキの作品。繰返し現われる「Agnus Dei」につけられた悲しげなメロディーと、たくさんの音が激しくぶつかる緊張感に満ちた部分とが混ざり合って、思わず息を殺して聴き入ってしまいます。

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2010年10月29日

【新着情報 2010.10.29】
三善晃「五つの日本民謡」/小林秀雄「折紙」
&過去の全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初にご紹介するのは、三善晃さんの無伴奏混声合唱曲集「五つの日本民謡」です。北は北海道から南は九州・熊本まで、5つの地域に伝わる民謡を元に作曲された5曲。どの曲も全国的によく知られた曲ですが、一聴すると「これがあの曲!?」というほど、全く新しい曲に生まれ変わっています。まさに「作曲」と言うにふさわしい、新たな発見と驚きに満ちた曲集です。先日のNHKコンクール全国大会でも、高校の部でこのうちの2曲が演奏され、異彩を放っていました。全曲演奏するのはもちろん、コンクールで選曲したり、アンコールにもOK。かなりレベルの高い難曲ですが、フツーの民謡(?)じゃイヤだ!という皆さん、ぜひチャレンジしてみてください!

 続いては小林秀雄さんの女声合唱組曲「折紙」です。2000年に初演された曲で、詩は「蔵王」でもおなじみの、歌人・作家の尾崎左永子さんによる1972年の作品。すぐそばにある日常と、触れることのできない幻影を同時に垣間見るような、不思議な感覚を呼び起こされます。「ソプラノ独唱・女声合唱とピアノのための」とあるように、三者がそれぞれの持ち味を活かして、詩の清冽なイメージに彩られた世界を紡ぎ出します。暖かい雰囲気や重く激しい曲調、シャンソンやブルースなど、それぞれの曲の中に様々な音楽が織り込まれて、組曲全体の大きな流れが形作られている大作。作曲者自身の指揮によるドラマチックな演奏を、たっぷりお楽しみください。

 最後は過去の全日本合唱コンクール全国大会の演奏から。
 30年以上前の1979年大会からは、高校男声合唱団の演奏です。先週ご紹介した高校と並んで、当時の男声合唱界をリードしていた名門校のひとつ。この演奏は世に「伝説の名演」の呼び声も高い、想像を遥かに超えた素晴らしい演奏です。
 1997年と2008年からは、それぞれ新実徳英さんの女声と男声の曲を。優しく暖かな曲もたくさん書いている新実さんですが、先週の曲やこの2曲のような強烈なスタイルも人気。今回はどちらも無伴奏で、複雑なリズムでからみ合う声がよりいっそう際立ちます。
 2007年の大学部門と職場部門は、どちらも多数のパートに分かれる曲。2曲の雰囲気は全く違いますが、人数を活かした声の洪水は圧巻です。ちなみに職場部門の松下中央合唱団は、会社名の変更に伴ってこの翌年からパナソニック合唱団に改名。以後もコンクールで大活躍しています。また大学部門の東京工業大学混声合唱団コール・クライネスは、先月、過去の演奏会から木下牧子さんの名曲「ティオの夜の旅」をご紹介しました。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!
 明日とあさってはいよいよ中学・高校部門の全国大会!今年はどんな名演が生まれるか、楽しみですね!

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2010年10月22日

【新着情報 2010.10.22】
少年少女合唱「歌声ひびけば」「ハイケンスのセレナーデ」
&過去の全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は少年少女合唱の元気で爽やかな歌声をお届けします。
 子供向けの歌をたくさん作曲している越部信義さんの「うたえてのひら」は、タンバリンも入った楽しい演奏。軽快なリズムに心も軽くなります。「あいさつのうた」はおなじみ山本直純さんの元気いっぱいのメロディーがひろがります。あいさつの掛け合いも楽しく、みんなで歌うのにピッタリ。「かざぐるま」の金光威和雄さんは、詩人のまど・みちおさんとのコンビで多くの作品を発表しています。シンプルながら本格的なメロディーやコードの動きは、斉唱から合唱に進むときにも役立つかもしれません。
 「歌声ひびけば」は、50年前の映画「野ばら」でウィーン少年合唱団が歌って有名になり、日本でも「みんなのうた」で放送されました。ハツラツとしたテンポと格調高い雰囲気がマッチした素敵な歌です。「ハイケンスのセレナーデ」の「ハイケンス」はオランダ生まれの作曲家。この曲は日本では戦時中にラジオ番組のテーマ曲として、多くの人に親しまれました。現在はJRの車内放送のチャイムとして曲の一部が使われていて、こちらで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?穏やかで優しい、ほのぼのとした雰囲気の曲です。

 続いては過去の全日本合唱コンクール全国大会の演奏です。
 最初は80年代の男声合唱団2団体の演奏をご紹介。このころは大学の男声合唱がとても盛んな時期で、数十人から100人を超える男声合唱団が全国で大活躍していました。また高校でも、名門団体が毎年コンクールで優秀な成績を収めていました。1984年の演奏は新実徳英さんの作品で、この高校の委嘱作です。中原中也の詩をベースにラテン語の祈りの歌を交えた難曲を、高校生とは思えない声の迫力と表現力で歌いきっている演奏は、ただただ鳥肌モノ。
 一方1986年の演奏は、当時大学部門で連戦連勝を誇った団体の演奏です。草野心平の詩による「ごびらっふの独白」は、前半が全て蛙語(!)、後半がそれに日本語訳を交えた歌詞で歌われるユニークな構成。高嶋みどりさんのダイナミックにして繊細、メランコリックにして野性的な作風が詩とガッチリと組み合って、とても感動的な作品です。
 2007年の中学混声の部は千原英喜さんの「おらしょ」から第3楽章を演奏。長崎・平戸の獅子(地名)に伝わる「泣き歌」と、すぐ隣の生月島(いきつきじま)に伝わるオラショが歌われます。
 同声の部の「永訣の朝」は西村朗さんの作曲。宮澤賢治が結核で死の淵にある妹に寄せた詩で、授業で習った方も多いかもしれません。男声合唱団による委嘱作品ですが、男声でも女声でも歌えるように作曲されています。
 一般Aの2団体は、ドイツ3Bのうちの2人、バッハとブラームスを演奏。コンクール本番でもこの2団体は続けて出演していて、コンクールというよりクラシックコンサートのおもむきですね!日本人には大変なドイツ語の歌を、どちらも素晴らしい演奏で聴かせてくれます。

※一部録音が古くお聞き苦しい部分がございます。何とぞご了承ください。

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2010年10月15日

【新着情報 2010.10.15】
女声合唱による「夕焼小焼」「紅葉」
&過去の全日本合唱コンクール全国大会ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はまず女声合唱から。童謡の名曲「夕焼小焼」と「紅葉」を、飯沼信義さんの編曲でお送りします。
 明治から大正にかけて発表されたこの2曲は、おそらくほとんどの方がよくご存知だと思います。飯沼さんの美しいピアノと合唱アレンジは、情緒豊かな日本の風景が目の前に広がるような原曲の素晴らしさを、さらに引き立たせてくれます。懐かしい気分に浸るのにも、新鮮な感動を味わうのにもピッタリの2曲、カラピアノも合わせてじっくりお楽しみください。

 続いては先週もご紹介したヴェルディの作品を。まずは大人気「レクイエム」から、第1曲目「入祭唱(レクイエムとキリエ)」です。「入祭唱」ではそのミサの内容が告げられます。レクイエムは主に亡くなった人のために挙げるミサで、この「入祭唱」の冒頭の「レクイエム・エテルナム(永遠の安息を)」をとって、一般にこのミサ曲を「レクイエム」と呼んでいます。さめざめと泣いているような弦楽器の中を、静かに合唱が歌い始める曲の冒頭は、琴線を乱しまくります。後半の「キリエ」は通常のミサと同じ内容(通常文)。独唱者による四重唱に合唱が加わって高らかな歌声が響き渡ったあと、穏やかな表情で曲は終わります。この直後に来るのが有名な「怒りの日」。この急転直下のドラマチックな展開は、ぜひ続けて聴いてみてください!
 またオペラ作品からも数曲。「椿姫」はすでに配信中の「乾杯の歌」が有名ですが、今回新着の2曲も1度聴いたら忘れられないキャッチーさです。「エルナーニ」は、「レ・ミゼラブル」で知られるフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーが若い頃に書いた戯曲を元にした作品。国王への謀反を企てる一団が歌う「いま一度目覚めるのだ、カスティーリアの獅子よ」は、勇壮なリズムの男声合唱です。

 そして最後は過去の全日本合唱コンクール全国大会から。
 1985年・第38回大会の「Missa Simplex」は、オランダの作曲家ヘンドリク・アンドリーセンの1928年作曲の作品。各パートのラインはすっきりしていて、全体もとても引き締まった印象の曲(そして演奏)です。この団体は共学化して学校名が変わりましたが、現在もコンクールで活躍中です。
 2007年の千原英喜作曲「猿楽談義《翁》」は能を素材にした作品です。「タブロー」というのは絵画作品のことで、その名のとおり独特の語り口調や楽器の音の模倣などがちりばめられて、1枚の絵を見ているようです。
 2008年の「カオヤイの歌う猿たち」は全編サルの鳴き声で綴られた楽しく幻想的な曲。カオヤイはタイにある広大な森林地帯で、世界遺産にも登録されています。大人数の男声合唱が織りなす声のシンフォニー、一度聴き始めればそこはもう熱帯のジャングル!

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2010年10月08日

【新着情報 2010.10.8】
ヴェルディ・オペラの合唱曲
&全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は、10月10日にお誕生日を迎える、イタリアを代表するオペラ作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)の作品をお届けします。祖国イタリアはもちろん、世界中で愛されているヴェルディのオペラ。「行け我が思いよ、黄金の翼にのって」(ナブッコ)や「乾杯の歌」(椿姫)をはじめとする数多くの有名なフレーズは、オペラはよく知らないという方も、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
 ストーリーは恋愛ものから壮大な大河ドラマなどさまざまですが、やっぱり魅力は耳をわしづかみにするような(?)ドラマチックなメロディーの数々。ヴェルディが活躍した頃はちょうどイタリアの統一運動が盛り上がりを見せている頃で、愛国的な内容も含む作品が熱烈に受け入れられたのもうなづけます。
 またイタリア語は母音が明るく発音も明快で、イタリアと聞いてイメージする陽気で情熱的なイメージにピッタリ。ヴェルディの作品でもそれが存分に活かされて、輝かしい響きに溢れています。テンションを上げたい方はゼヒ!(ただし歌の内容は実は重かった、ということもありますのでご注意を...!?)

 続いては先週からスタートしました、過去の全日本合唱コンクール全国大会の演奏のご紹介。今回は1981年(昭和56年)の懐かしい演奏も登場です!
 パレストリーナの「Conditor alme siderum」は、キリスト教の暦の中の色々な日に歌う45曲の賛歌を集めた「Hymni totius anni」からの1曲。重厚な歌声は時代を感じさせますが、体の内側から揺さぶられるような感動は、やはりこの歌声ならではです。
 2006年の「再生」は、先週もご紹介した瑞慶覧尚子さんの作品の中の1曲。前回の曲と同様、やさしさと幻想的な美しさとがそっと語りかけてくるような、なんとも言えないたたずまいの小品です。
 2008年の「贈り物」「人生が1時間だとしたら」も、穏やかな空気が漂う作品。子供や若い人のための曲をたくさん書いている横山潤子さんの作曲です。親しみやすいメロディーと、ちょっとひねったフックの絶妙のバランスは、横山さんならでは。
 同じく2008年の、ドヴォルジャーク作曲「ミサ曲ニ長調」は、元はオルガンを伴ったミサ曲で、後にオーケストラも加えられました。オーケストラつきの「Gloria」もとても壮大なスケール感ながら、ピアノ伴奏でもその高らかな賛歌の響きは変わりません。若々しさとパワーをあわせ持つ、大学生ならではの爽快な演奏です。

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ヴェルディ・オペラの合唱曲
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2010年10月01日

【新着情報 2010.10.1】
プーランク「スターバト・マーテル」「黒衣の聖母への連祷」
&全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 まず今週は、先週ご紹介したプーランク「スターバト・マーテル」の後半6曲をお届けします。
 先週の6曲目までは、イエスの最期に嘆き悲しむ聖母マリアの姿が描かれていて、今回の7曲目からは、その聖母の悲しみを共に負わせてほしい、という祈りの場面になります。切々とした祈りはだんだん熱を帯び、終曲で歌われる感動的な「天国の栄光」の響きへ。ぜひ続けて聴いてみてください!
 プーランク作品をもう1曲。これまでご紹介した「グローリア」(1950年)「スターバト・マーテル」(1959年)よりもずっと前の1936年、プーランクが30代後半のときの作品、「黒衣の聖母への連祷」です。このときプーランクは友人の作曲家の突然の事故死に強いショックを受け、そのとき滞在していた場所からほど近い巡礼地ロカマドゥール(フランス南西部)を訪問します。そこで出会った黒い聖母像に着想を得て、この曲を作りました。プーランクの宗教作品のさきがけとなり、作曲家人生の転機にもなった名曲。美しい音楽の中に心の軋みのような響きが織り込まれ、耳をとらえて離しません。

 そしていよいよ間近に迫ってきた全日本合唱コンクール全国大会に向けて、今週からは過去の大会の中でまだご紹介していなかった演奏を続々お届けします!
 2005年の課題曲「象の鼻」はこの年の公募入選(第15回朝日作曲賞受賞)作品。どこまでが空想で、どこからが現実なのか??なんとも不思議な雰囲気の漂う曲です。
 2007年の瑞慶覧(ずけらん)尚子さん作曲「無門」は、病の中で詩作を続けながら若くして世を去った、淵上毛錢(ふちがみもうせん)の詩による曲です。平易な言葉に生きることへのいとおしさが漂う、心に染みる作品。演奏団体による委嘱作品で、現在は「約束」という組曲に収められています。
 同じく2007年大会の、リゲティ(1923-2006/ハンガリー)作曲「Lux aeterna」は16パートに分かれる曲。歌詞や歌い出しを微妙にずらして、いたるところでハーモニー(のようなもの)が生まれたり消えたりするその音空間は、まさに「永遠の光」を感じさせます。
 ほかにも、2008年大会からは大人気の千原作品3作を一挙にご紹介!部門を問わず愛される作品の魅力を、演奏者の皆さんの活き活きとした歌声から感じてください!

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プーランク「スターバト・マーテル」「黒衣の聖母への連祷」
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2010年09月24日

【新着情報 2010.9.24】
プーランク「スターバト・マーテル」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は先週に引き続き、フランシス・プーランクの作品のご紹介です。
 今週お届けするのは、宗教曲の題材として、とてもよくとり上げられる「スターバト・マーテル」です。「悲しみの聖母」と訳されることの多いこの詩は13世紀に成立し、聖歌として用いられています。(「スターバト・マーテル」は「母は立っていた」という意味ですが、この後に続く「ドロローザ」(悲しむ)の意味も合わせて「悲しみの聖母」と呼ばれます)
 聖母マリアが、わが子イエスが十字架にかけられて息絶えるのを目の当たりにした悲しみが綴られ、そのドラマチックな内容から、古今のたくさんの作曲家が作品をのこしています。
 プーランクの作品は12の部分に分けられていて、今週はその前半6曲をお送りします。先週の「グローリア」同様、管弦楽を伴った壮麗な響き。でも神の栄光をたたえた「グローリア」とはかなり違った表情を見せています。冒頭の「スターバト・マーテル・ドロローザ...」の胸に迫る旋律は必聴!

 そして日本の少年少女合唱曲からも、何曲かご紹介しましょう。
 「楽しい発声のドリル」は岩河三郎さんの作品。楽しい歌詞とメロディーで、易しく発声練習ができるように工夫された面白い曲です。中高生の方でも、もしかしたらこの曲で発声練習をした記憶がある方もいらっしゃるかも?2番の「ためいき」の哀愁のメロディーは、なかなか泣かせます。
 「へのへのもへじ」は今年のNコン高校課題曲でもおなじみの谷川俊太郎さんの詩。作曲は「手のひらを太陽に」「見上げてごらん夜の星を」などで知られる、いずみたく さんです。かわいらしい内容なのですが、ちょっとシュールなところもあって、大人の方々にもおすすめですよ!
 「ともだち」はNHKの往年の人気番組「あなたのメロディー」から生まれた曲。アマチュアの方たちから応募された曲を希望の歌手に歌ってもらうという番組で、この「ともだち」はその後「みんなのうた」でもダーク・ダックスが歌って人気になりました。「懐かしい!」という皆さま、ぜひ聴いてみてください。

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2010年09月17日

【新着情報 2010.9.17】
プーランク「グローリア」/小林秀雄「四季の山頭火」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は、フランスの作曲家、フランシス・プーランク(1899-1963)の作品をお届けします。
 コンクールでも演奏されることの多いプーランク作品は、一聴するとさらっとしたタッチで聴きやすい雰囲気。でもところどころに「あれっ?」と何か引っかけられたような感じになるところがあって、そこが何ともクセになります。
 合唱曲としては無伴奏のものが多く知られていますが、今回ご紹介するのは管弦楽を伴った作品。ミサ通常文の「グローリア」を6つの部分に分けて、ソプラノ・ソロも交えながら展開していきます。宗教曲らしい荘厳な世界が広がったかと思うと、ダンス曲のような軽快なリズムが現われ、静謐な祈りの雰囲気に包まれたかと思うと、サスペンスドラマのような怪しげな旋律が現われ...と、まさに変幻自在。「修道士か、はたまた悪ガキか」と言われたプーランクのエッセンスがつまった作品です。

 続いては日本の作品。小林秀雄作曲の「四季の山頭火」はタイトルどおり、俳人・種田山頭火(たねださんとうか/1882-1940)の句から四季にちなんだものを集めて構成した組曲です。明治から昭和にかけて活躍した山頭火は、五七五の形にとらわれないスタイルの「自由律俳句」の代表的存在です。使われている言葉は易しく、そして優しく、俳句とはちょっとイメージが違うものの、すっと心に入ってきます。時にダイナミックで時に涼やかなメロディーは、後年得度して旅の中で句作を続けた山頭火のまなざしと重なって、感動的な作品になっています。

 最後は先々週もご紹介した、ポルトガルのポリフォニー曲から。16世紀前後に活躍した、代表的な作曲家たちの作品の数々をお送りします。前回と同様、どこか哀しげな雰囲気を醸し出す旋律とハーモニーがちりばめられていて、イタリアやフランドルといった地域とは一味違った魅力があります。ポリフォニーの曲はどのパートも独立したメロディーを持っているので、難しい部分もあるものの、普段あまりメロディーの回ってこない方にも新鮮な感動があると思います。ぜひ一度チャレンジを!

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プーランク「グローリア」/小林秀雄「四季の山頭火」ほか"

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2010年09月10日

【新着情報 2010.9.10】
東京工業大学混声合唱団コール・クライネスの
「ティオの夜の旅」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は大学合唱界の雄、東京工業大学混声合唱団コール・クライネスの演奏をお送りします。
 コール・クライネスは1963(昭和38)年創団。3年後の1966(昭和41)年に第1回の演奏会を開催し、昨年末には第44回演奏会を行なった歴史ある合唱団です。創団当初は人数が少なかったため、ドイツ語で「小さな合唱団」を意味する「コール・クライネス」と名付けられたそうですが、女声には他の女子大からのメンバーも参加して、今や毎年百数十人を擁する大所帯。部員の減少に悩む大学合唱団の多い中、とても活気ある団体です。
 全日本合唱コンクールでも素晴らしい成績を収めていて、29回出場(1982年からは28回連続出場)している全国大会では15回の金賞を受賞。このうち1998年の第51回大会からは12年連続で金賞を受賞し、全国にその名を轟かせています。
 今回お届けする演奏は初の全国大会金賞受賞の1ヵ月後、1992年12月の第27回演奏会から、木下牧子氏の組曲「ティオの夜の旅」と、高田三郎氏の「水のいのち」第1曲「雨」です。躍動するリズムと美しい叙情性、どちらも見事な演奏でオススメです!

 続いては久々の少年少女合唱から。日本の歌と海外の歌をそれぞれお届けします。
 おなじみの「村祭り」「砂山」「おおブレネリ」のほか、やさしいメロディーの中に品格を感じさせる湯山昭氏の「葡萄と風と赤とんぼ」、「ありがとう・さようなら」の井出隆夫&福田和禾子コンビによる「グループ」、シャンソン歌手エディット・ピアフが歌ってヒットした「谷間に鐘はなりひびく」などなど、バラエティも豊富♪こちらもどうぞお楽しみください。(※録音が古く一部お聴き苦しい部分がございます。どうぞご了承ください)

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東京工業大学混声合唱団コール・クライネスの
「ティオの夜の旅」ほか"

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2010年09月03日

【新着情報 2010.9.3】ポルトガルのポリフォニー合唱曲
&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週ご紹介するのは、ルネサンス期ポルトガルの合唱曲です。
 ポルトガルはかつては世界に進出し、鎖国中の日本とも交易のあった数少ない国です。古くからのキリスト教国で、スペインのフランシスコ・ザビエルをインドに派遣したのもポルトガルの王様でした。ザビエルはインドから日本に渡り、日本に初めてキリスト教が伝わることになります。
 15世紀から16世紀にかけては国力の充実もあって、お隣のスペインと並んで多くの音楽家が活躍しました。フィリペ・デ・マガリャンエス(1571-1652)はそんなポルトガルの勢いにかげりが出始め、スペインに併合された時期の作曲家です。そのスペインでは同じ頃、トマス・ルイス・デ・ビクトリアが名を馳せていました。愁いを帯びたメロディーラインや、少しドラマチックな曲の盛り上げ方など、マガリャンエスの作品にもビクトリアに通じるところが結構あります。
 崇高さもさることながら、どこか人肌のぬくもりを感じるような曲の数々。宗教曲をレパートリーとする方はもちろん、あまりなじみがないという方も、ぜひ聴いてみてください。

 そして今週も、2009年全日本合唱コンクール全国大会の演奏を更新!
 中学混声の部の団体は、曲が持ついにしえの香りと現代的な響きを堂々と歌いきった演奏。2008年に続いて鈴木輝昭氏の「古事記頌歌」からの曲です。
 高校部門の「落下傘」は、反戦詩人としても知られる金子光晴(1895-1975)の詩に高嶋みどり氏が作曲した作品です。落下傘で降下するさなかに脳裏をよぎる祖国の姿。手のひらの代わりに足の裏を合わせて神さまに祈るのは...激しいリズムの中にも、悲しさを秘めた歌声が胸に迫る熱演です。
 大学部門が歌うのは、漫画家・エッセイストとして活躍する、さくらももこさんの詩による2曲。シンプルな言葉に寄り添うような親しみやすいメロディーはクラス合唱も思わせます。その飾り気のない言葉と旋律の美しさを磨き上げた、惹き込まれるような歌声は必聴です。

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&2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年08月27日

【新着情報 2010.8.27】
「太鼓を叩け、笛を吹け」「シャルル・ドルレアンの3つの歌」...
2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も2009年全日本合唱コンクール全国大会から、各部門の素晴らしい演奏をお届けします。
 中学校混声の部は先月もご紹介した千原英喜氏の「ラプソディー・イン・チカマツ」。この団体も含め、中学校の混声は男声が女声よりもかなり少ない人数で健闘している団体が多いですが、ハーモニーの部分も掛け声の部分も、男声の力が存分に発揮されています。
 高校Aの団体はフランスの作曲家・オルガニストのエルマン・ボンナル(1880-1944)の作品を演奏。1曲1曲は短いものの、それぞれにフランス音楽らしい独特の色彩感覚がしっかり表現されています。
 高校Bの「太鼓を叩け、笛を吹け」は、サブタイトルにもあるように「パントン」という歌を素材にした作品です。「パントン」はマレーシアの前身マラッカ王国の時代から、民衆の間で歌われていたのだとか。延々と繰り返される独特のリズムの中に、高嶋みどり氏特有のちょっと鬼気迫る雰囲気がときどき顔を出してきて、とても刺激的な曲。演奏も100人を超える人数を生かして圧巻です。
 職場部門からはルネサンス期の巨匠、ラッスス(ラッソ)の作品です。とても幅広いスタイルで知られる作曲家で、この2曲は重厚にして堅牢。円熟の歌声も曲にぴったりマッチしていて、聴いているとすっかり音の世界に入り込んでしまう、見事な演奏です。
 一般Aは日本語の課題曲とフランス語の自由曲の取り合わせ。さまざまなタイプの曲をレパートリーとすることを信条とする団体らしい、バラエティに富んだ演奏です。テンポを揺らしても崩れない隙のないアンサンブルは必聴!
 一般Bからも千原英喜氏の作品。「リグ・ヴェーダ」は古代インドで記された聖典で、神話がメインの内容です。荘厳で力強い文語体の日本語訳を盛り上げる、男声ならではの重厚な和音。「開闢」(かいびゃく…世界が始まること)なんていう普段絶対使わない言葉もしっくりきます。
 もう1団体の曲はスウェーデンの作曲家、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの作品です。色々なパートが複雑なリズムで次々に重なってくる様子は、辺り一面を光が乱反射しながら跳び回っているよう。一般Bは2団体とも、大人数ならではの音の洪水を存分に楽しめます!

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「太鼓を叩け、笛を吹け」「シャルル・ドルレアンの3つの歌」...
2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年08月20日

【新着情報 2010.8.20】「生きる」「詞華抄」「牡丹圏」...
2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も2009年全日本合唱コンクール全国大会の熱演が新着です!
 中学校同声の部からは信長貴富氏の作品が登場。楽しいわらべうたながら難易度はなかなか。よく知られた曲も入っていますが、ところどころに顔を出す和歌山のことばづかいがイイ感じのアクセントになっています。
 高校Bの「シジュウカラの伝言」は、ラトヴィアの作曲家ペーテリス・ヴァスクスの作品です。ラトヴィアといえば盛大な歌の祭典でも知られる合唱王国。この曲も、声による表現の可能性の広がりを感じます。
 大学部門からは大人気の三善晃氏の「生きる」女声版を。7月にご紹介した高校生の演奏もあわせてドウゾ!
 一般Bの歌う鈴木輝昭氏の「詞華抄」はいかにも日本的なタイトルですが、副題は突然アルファベットに??紀元前6~5世紀の詩人、サッポー(サッフォー)による古代ギリシア語の歌詞で、めくるめく輝昭ワールドが展開されます。
 間宮芳生氏の作品は、ライフワーク「合唱のためのコンポジション」シリーズの1曲。歌詞はなく、母音や息の音だけで構成されたこの曲は「おそれ」を表現しているのだとか。曲の最後は五線に引かれた2本の太い線の間が塗りつぶされていて、「この範囲の音を全部出す」との指示が...初めて見たときは「おそれ」ました。
 一般Bもう1団体の「牡丹圏」は、6月にもご紹介した千原英喜氏の組曲「コスミック・エレジー」から。無伴奏の幻想的な光景に始まって、後半は和太鼓や鉦の入った盛大な舞い踊りに。強烈なインパクトの1曲です

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2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年08月06日

【新着情報 2010.8.6】AKB48「桜の栞」
&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初にお届けするのは、大人気アイドルグループ・AKB48が歌って話題になった「桜の栞」です!この曲はテレビ番組の主題歌として制作されましたが、注目はやはり「合唱曲」をイメージして書かれていること。ハモってるというだけではなく、曲調も学校で歌われていそうな合唱曲ふう。卒業をテーマにした曲ということで、2月に発売されたシングルはオリコンのデイリーと週間で1位を獲得するヒットになりました。合唱になじみのない人でも、やっぱり「卒業=合唱」のイメージは強いみたいですね!ダンサブルなアイドル曲とは一味もふた味も違った爽やかな曲、オリジナルアーティストでお楽しみください。

 続いては2009年全日本合唱コンクール全国大会の演奏から。今週も各部門から、さまざまなタイプの演奏をご紹介します。
 今回は鈴木輝昭作品が4曲。混声の「源氏幻奏」はみんなの合唱初登場です。紫式部の「源氏物語」を題材にした曲で、日本の古典作品を積極的に採り上げている鈴木氏の「幻奏」の世界炸裂です!この作品を歌った大学部門の団体は、もう1曲には「枕草子」を元にした曲をチョイス。こちらも人気の、千原英喜氏の作品です。雰囲気の違う2曲とも、平安の薫り漂う見事な演奏です。
 高校Aグループの演奏は二重合唱(混声四部×2)の曲です。Aグループなので、1パートはだいたい4人。二重合唱といっても巨大で圧倒される感じではなく、室内楽のような引き締まった美しさです。
 一般Aグループからは、再びアノ人気曲「偽ヨイク」が登場。楽譜には「ここはこんな声で...」といった指示が色々と書いてあるのですが、演奏する団体ごとにいろんな個性が飛び出して聴き飽きません。2005年のコンクールで男声版を演奏して大好評を博した指揮者による、混声版の演奏。これは必聴です!

※来週の更新はお休みいたします。次回更新は8/20(金)の予定です。

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&2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年07月30日

【新着情報 2010.7.30】「厄払いの唄」「おらしょ」...
2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏が多数登場です。
 中学校混声の団体が挑戦するのは「エレミアの哀歌」。16世紀の作曲家、タリスの作品です。エレミアとは旧約聖書に出てくる預言者の名前。エルサレムが焼かれ、イスラエルの民が捕えられたことを哀しむ歌で、復活祭の直前のミサで読まれたり歌われたりします。ラテン語の長い歌に、中学生が大健闘!暗譜には苦労したと思いますが、堂々とした演奏です。

 高校Aの「厄払いの唄」は、関西弁の詩や太鼓・風鈴の音が印象的。最後の男声の語り部分は、言葉づかいもちょっと古めで関西弁ネイティブでない方々にはなかなかハードルが高いかも?
 高校Bからは毎週人気の千原英喜作品。副題にあるとおり、江戸時代に禁じられていたキリスト教を信仰し続けた隠れキリシタンをテーマにしています。「おらしょ」はラテン語の「オラシオ」(祈り・祈祷文)が転じた言葉。日本語化したさまざまな祈りの言葉と、本来のラテン語詞の聖歌とが交錯して、独特の雰囲気をかもし出します。

 大学はシューマンのミサを演奏。シューマンといえば、今年は生誕200年の記念の年ですね。本来は管弦楽とオルガン伴奏の曲で、どっしりとした構えながら全体に明るい曲調が魅力です。
 一般Bの演奏曲を書いたシェーンベルクは「12音技法」で知られるオーストリアの作曲家。オクターブの中の12の音を、調性の束縛を受けずに使うというのが「12音技法」とのこと...するとどうなるかというと、何調かわからない曲になります。「???」という皆さま、一度聴いてみてください!

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2010年07月23日

【新着情報 2010.7.23】三善晃「嫁ぐ娘に」「生きる」
&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は三善晃氏の作品から。
 およそ半世紀前に世に出た名曲「嫁ぐ娘に」は無伴奏の混声合唱組曲です。結婚を控えた娘への、母親の暖かいまなざし。でもそれは戦争の時代を背景に、決して楽しく穏やかな時間だけではなかったこともつづられています。3曲目の「戦いの日日」は前後の曲とはハッキリと違ったトーン。この曲が組曲の真中にあることで全体のストーリーがとても重厚になって、終曲「かどで」の別れの光景がいっそう際立ちます。一昨年の全日本合唱コンクール全国大会でも一部が演奏されたこの曲、ぜひ組曲通して聴いてみてください。
 もう1曲は三善作品の中でもとりわけ人気の高い「生きる」。こちらは比較的最近の曲です。「これでもか!!」というほどにたたみかけて来る泣きのメロディーは、若い方はもちろん、そうでない方(…)にも絶大な支持を受けています。まだ聴いたことのない方も必聴です!
※CDはこちらから↓
栗山文明の芸術(3) かなしみについて 三善晃 作品集
(日本アコースティックレコーズ)

 続いては2009年全日本合唱コンクール全国大会からの新着。
 元禄の戯曲家・近松門左衛門が遺したさまざまな文章をくっつけて新しいストーリーにした「ラプソディー・イン・チカマツ」は、毎年必ず演奏される人気曲です。拍子木や太鼓などの打楽器が入り、声のほうも語りや掛け声(さらには絶叫)を交えて実ににぎやかな一曲。この曲をきっかけに浄瑠璃や歌舞伎に興味を持った中高生の方もいらっしゃるかも知れませんね。
 「Gratias agamus Domino Deo nostro」はエストニアの作曲家シサスクの作品。エストニアの有名少女合唱団のために書かれた曲ですが、リズミックなサウンドの中に漂う神秘的な雰囲気はおとなの女声の演奏にもよく合います。
 男声の課題曲「Hymn」はフィンランドの巨匠シベリウスの作曲です。歌い出しの「Natus in curas」という歌詞がそのままタイトルとしても知られています。ラテン語の歌ですが、「フィンランディア」などと並んで愛唱されている曲のひとつです。

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&2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年07月16日

【新着情報 2010.7.16】
2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も2009年全日本合唱コンクール全国大会から、各部門の熱演をお届けいたします。
 最近は日本古来の言葉で書かれた文学作品を元にした曲がたくさん作曲され、コンクールでの演奏の機会も増えていますね。今回はそんな曲を多数ご紹介します。

 中学混声の部からは、千原英喜氏の「那須与一」。平家物語に登場する有名なお話に作曲した作品で、曲の最後には尋常小学唱歌の「那須与一」が歌われます。「よつぴいてひやうど放つ」「ひいふつとぞ射切つたる」などの印象的なフレーズを、古文の授業で習った記憶のある方もいらっしゃるのでは?
 高校Bグループの団体が演奏する曲は斎藤茂吉の短歌がベース。「死にたまふ母」は、故郷の母の危篤の報に触れて帰省するところから、亡くなった母をとむらうまでを、四部構成の60首近い短歌でつづった作品です。
 大学部門の演奏曲のテキストは、能楽を大成した世阿彌(ぜあみ)による謠曲です。「羽衣」は、天女が水浴びをしているうちに松の枝にかけておいた天の羽衣を漁師の青年に拾われてしまい、天上に帰れなくなるというお話。曲では天上を恋しがる天女が、舞を見せてくれれば返すと言われて、羽衣をまとって舞うシーンが使われています。
 一般Bグループの「秋-相聞」は万葉集から。磐姫(いわのひめ)皇后と額田王(ぬかたのおおきみ)の二人の女性による和歌が使われています。「相聞」は元は相手の様子をお互いに聞き合うという歌で、万葉集の場合は特に恋愛の歌として扱われています。和歌の独特の詠み方をフィーチャーしたサウンドですが、とにかく怖い...情念の世界?2006年に委嘱初演を行なった高校のOG団体による再演です。

 ほかにも、フランス・イタリア沖のコルシカ島に伝わる歌を題材にした信長貴富氏の意欲作や、「偽ヨイク」でおなじみマンテュヤルヴィの、これまた楽しい「エル・ハンボ」など、注目曲が満載です!ぜひチェックしてみてください!

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2010年07月09日

【新着情報 2010.7.9】信長貴富「ノスタルジアII」(混声)
&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 先月から配信を開始して好評を頂いている信長貴富編曲集「ノスタルジアII」、今週はその続きをお届けします!前回同様、日本語詞ですっかり定着している外来曲の中から、おなじみの曲の数々が美しい無伴奏混声合唱にアレンジされています。
 「ドナ ドナ」はもともとユダヤ系の言語の歌。日本語訳では50年程前から歌われています。悲哀に満ちたメロディーと歌詞、こども心に強烈なインパクトを受けて忘れられなくなってしまったという方も多いのでは?
 「私の青空」は全く反対に、我が家へ帰る道々の気持ちが歌われた、楽しくとっても暖かい歌です。スキップするようなリズムも魅力ですね。
 「グリーングリーン」はアメリカ生まれのポップス。「ひとつの朝」などでおなじみの片岡輝氏による日本語詞は7番まであり、僕とパパの感動的なストーリーが描かれています。誰でも知ってる楽しげな出だしからはちょっとイメージしにくい展開...アレンジも物語に合わせた雰囲気で変化していきます。
 別れの歌の定番(?)「螢の光」はスコットランド民謡です。こうしてみると、慣れ親しんだ歌には海外の歌も本当にたくさんありますねえ。
 もう1曲、同じく信長貴富氏の日本の歌の編曲集「ノスタルジア」から、童謡「里の秋」の女声版もお届けします。
 どの曲もみんなの合唱初登場、ぜひお聴き逃しなく!
※CDはこちらから↓
信長貴富 合唱作品集 春と修羅 ノスタルジアⅡ
女声アンサンブルJuri 風に焦がれて
(日本アコースティックレコーズ)

 そして2009年全日本合唱コンクール全国大会から、今週は中学校・高等学校部門の演奏を更新です。信長貴富氏同様、今や老若男女問わず人気の高い千原英喜氏の作品や、コンクールではダントツの演奏頻度を誇る鈴木輝昭氏の作品、さらに三善晃氏の「生きる」女声版の熱い演奏も登場!こちらも要チェックです!

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&2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年07月02日

【新着情報 2010.7.2】
「シャボン玉」「うみ」&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初はおなじみの童謡を女声合唱でお送りします。
 「シャボン玉」は1922(大正11)年に発表。「証城寺の狸囃子」などでもコンビを組んでいる野口雨情・中山晋平による作詩・作曲です。雨情が亡くなった子供を想って書いたとも言われる、少し寂しさを含んだ詩の感じが、フワフワと飛ぶシャボン玉を模したメロディーの中に絶妙に織り込まれていますね。
 「うみはひろいな...」の「うみ」は、1941(昭和16)年の発表です。「おうま」「スキーの歌」などを書いた林柳波作詩、作曲は「チューリップ」ほかの童謡を手がけた井上武士。海の包容力を感じさせるゆったり感が心地よい歌です。
 どちらも曲の雰囲気に合った、シンプルなアレンジでお楽しみください!

※楽譜・CDはこちら↓
女声・同声合唱曲集 童謡・唱歌 こころの歌 飯沼信義編曲集(教育芸術社)
楽譜CD

 続いては2009年全日本合唱コンクール全国大会から。
 中学校混声からはプーランクの演奏を。コンクールでも選曲されることの多い作曲家で、その作品は複雑な転調の多いクセモノ揃いですが...毎年中学生離れした演奏を聴かせてくれる名門校の演奏、驚きの歌声は必聴です!
 中学校同声からは、カナダの作曲家、テルファーの「Missa Brevis」。短く簡素な曲ながら、独特の神秘的な雰囲気も漂い、コンクールでとてもよく演奏されています。もう1校はアメリカで活躍する作曲家・指揮者のランダル・ストゥループの作品を演奏。小太鼓と鈴が入った、中世のムード漂う曲です。
 大学部門からは男声合唱の登場です。フィンランドのパルムグレン(1878-1951)とノルウェーのニューステット(1915-)、どちらも北欧の作曲家ですが、その作風はかなり違います。
 そして今回からは職場部門も登場!ヴィレット(フランス/1926-1998)とブストー(スペイン/1949-)の宗教曲です。2曲ともとってもメロディアスで親しみやすく、歌声もその曲調にピッタリに感じます。
 一般Aは名門少年少女合唱団のOG団体。母体の団体と同じく、世界各地の魅力的な小品を次々に聴かせてくれます。大人気の「偽ヨイク」の女声版「ライト」も登場!配信中の演奏と比べて少人数&快速の演奏で、曲の新たな一面も見えてきます。曲ごとの声色の違いもゼヒ楽しんでみてください!

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「シャボン玉」「うみ」&2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年06月25日

【新着情報 2010.6.25】
2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 2009年全日本合唱コンクール全国大会から、今週も各部門の熱演をお届けします!
 中学校部門混声の「河童と蛙」は30年以上前の作品ですが、詩人と作曲家のウィットがとてもよく活きていて、古さを感じさせません。女声版がよく演奏される「露営のともしび」は混声版で。夜の光景が、男声が入ると少し色合いが変わって、こちらも魅力的です。
 中学校部門同声の1校目は、民謡素材の2曲。王道の格調を感じさせる「刈干切唄」と、現代的なリズムと和声にいろどられた「八木節」、どちらも作曲家の個性がよく出ていますね。2校目はスウェーデンのシェルド(1947-)とフランスのプーランク(1899-1963)の宗教曲3曲です。それぞれの曲がもっている独特の陰影がしっかり表現された演奏です。
 高校Aの学校はフランスのフロラン・シュミット(1870-1958)の作品を演奏。美しいグラデーションのような和音の変化や、さらっとしたタッチの発音など、フランス作品の雰囲気を見事に歌いきっています。この学校では先日行なわれた校内の合唱コンクールでも、ハンガリー語の歌を歌ったクラスがたくさんあったとか!すごいですね。
 大学部門は何と9人の団体。大人数であれば吸収されてしまうようなわずかな音程やリズムのブレも、この人数になるとハーモニーに致命的なダメージを与えてしまいますが、3曲とも正確無比の驚きの歌声です。
 一般Aの自由曲はドイツ語の2曲です。レーガーはブラームスの40歳年下の1873年生まれ。重厚で均整のとれた美しさのブラームスの曲に対して、レーガーの曲はパートがかなり複雑にからみ合っています。それなのにどっしりとした落ち着きを感じる、不思議な魅力をもった作品です。

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2010年06月18日

【新着情報 2010.6.18】信長貴富「ノスタルジアII」(混声)&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は人気作曲家・信長貴富氏の「ノスタルジアII」をお届けします!
 信長氏といえば、コンクール・演奏会・合唱祭など、色々な舞台で今や最も演奏される機会の多い作曲家のひとりです。感情移入しやすいメロディーライン、さまざまなタイプに及ぶ作品の振り幅の広さなどが人気を呼び、文字どおり老若男女問わずこぞってその作品を演奏しています。
 今回ご紹介する「ノスタルジアII」は、日本語の訳詞で親しまれている海外の歌を、ア・カペラ混声合唱に仕上げた編曲集。すでに別の編曲で配信中の曲のほかにも、タカラヅカファンの聖歌(?)「すみれの花咲く頃」や、犬童球渓(いんどうきゅうけい)の名訳「更け行く秋の夜...」で、もはや日本の歌と言ってもいい「旅愁」も登場です。難易度はすこーし高めですが、どの曲も演奏効果はバツグン!アンコールにもステージプログラミングにも、是非とり入れてみてください。

 続いて2009年全日本合唱コンクール全国大会から。
 中学校部門の「海映の空に」は「空駆ける天馬」や「走る川」でおなじみの黒沢吉徳氏の作品。黒沢氏独特の、若々しい力強さと格調の高さが感じられる無伴奏曲です。
 高校部門の学校は2008年にも演奏した曲の続きを引っ提げて登場です。「オデコのこいつ」はかつてナイジェリアで起こった激しい内戦と飢餓をテーマにした曲。オデコのなかで空腹を訴えつづける黒人の子供に腹を立てた「ぼく」はひどい言葉を投げつけます。ところが…。「チコタン」の蓬莱泰三氏が描く衝撃的な物語です。
 一般部門では混声の課題曲「Dolcissima mia vita」が新着のほか、Bグループの団体もいよいよ配信開始!コンクールでは「ロルカ組曲」が人気のラウタヴァーラ作曲「Credo」は、信仰宣言の歌なのに戦争映画の曲のようなおどろおどろしさが...。一方課題曲「Rukous」を作曲したクーラの「Auringon noustessa」は、まさに光り輝くようなクライマックスが感動的な作品。詩は「フィンランディア」で知られるフィンランドの名高い詩人、コスケンニエミによるものです。

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2010年06月11日

【新着情報 2010.6.11】
2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 大好評の2009年全日本合唱コンクール全国大会、今週からはいよいよ大学部門・一般部門も登場です!

 この部門では新作や委嘱作に意欲的に取り組む団体も多いですね。今週の大学部門の団体が演奏するのは、同団が2007年から毎年委嘱して曲集を構成している作品です。「鬼女」(きじょ)は恐ろしくも幻想的な能の舞台。草野心平の劇的な原色の世界が広がります。
 一般部門からは、高校の名門女声合唱団OGで結成された団体の演奏です。女声では定番中の定番の「南島歌遊び」。メンバーの方々も多くが高校時代に慣れ親しんだのでは?というこの曲を、思い入れたっぷりに歌っています。

 中高部門からも新着。今回ご紹介するのはほとんどがラテン語の宗教曲です。コンクールではおなじみの海外の人気作曲家の作品も多数。高校生のみならず、中学生でもこうした曲に挑戦する団体が増えているのは、やはり曲の魅力によるところが大きいのかも知れません。ラテン語の場合は発音もしやすく、特に宗教曲の場合は一度おぼえれば、他にも同じ歌詞でたくさんの曲が歌えるというメリットも?
 一方中学校の団体が歌ったトルミスの曲はエストニア語、ブストーはバスク語。合唱をしていなければほとんどお目にかかることはないかも?というような言語ですが、とても活き活きと演奏しています。
 高校Bグループでは混声の課題曲「Rukous(祈り)」が登場。こちらはフィンランド語です。透明なのにどこかほの暗い、フィンランド語独特のトーンがよく出ていて、自由曲のラテン語ともども、素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

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2010年06月04日

【新着情報 2010.6.4】
「素直なままに」「君とみた海」パート練習用
&2009年全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初はクラス合唱曲「素直なままに」と「君とみた海」のパート別をお送りします!
 「素直なままに」は混声四部合唱。男声パートをテノールとバスに分けられるようになった皆さんは、ぜひチャレンジしてみてください。
 「君とみた海」は混声三部。校内コンクールでも大人気のこの曲、パート別でバッチリ練習して優勝を狙いましょう!

 続いては続々新着の2009年全日本合唱コンクール全国大会から。
 中学校・高校の部とも、人気の鈴木&信長作品が登場です。どれも正確な音程感覚・安定した発声が求められるクセ者揃いですが、最近では中学校部門でもすっかりレパートリーとして定着していますね。同声の部の「なみだうた」は2008年初演の、さまざまな詩人の「なみだ」をテーマにした小品が並ぶ無伴奏曲集です。美人画で知られる竹久夢二は「宵待草」などの詩歌も遺していて、「涙」もそんな作品のひとつ。演奏した学校は今年も学生指揮者で大健闘です!
 高校Bグループの「Pseudo-Yoik(偽ヨイク)」は過去のコンクールでも男声版と女声版でとり上げられました。スカンジナビア半島北部などに住むサーミ人の伝統的な歌謡「ヨイク」ふうに作られた曲で、ホンモノではないので「偽(擬似)」と付いています。いろんな声色や振り付け(!)が飛び出すとっても楽しい曲。梅雨どきの気分のすっきりしないときにもオススメです??

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「素直なままに」「君とみた海」パート練習用
&2009年全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年05月28日

【新着情報 2010.5.28】
第62回(2009年)全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も昨年の全日本合唱コンクール全国大会から、熱演の数々をお届けします。

 まずは中学校混声の部。「光葬」は生と死をテーマに織り込んだ神秘的で壮大な曲です。難解な詩の世界に真っ向から取り組んで、自分たちなりに表現しようとする中学生の皆さんの表情が目に浮かぶような演奏です。「いろとりどりのうた」も詩人のカラーのよく出た作品。川崎洋氏の、包み込むような暖かさとピリッとした言語感覚が印象に残ります。
 中学校同声の部からはいずれも無伴奏曲です。「露営のともしび」はフランスで活躍した詩人・アポリネールの詩を、堀口大學が訳した作品に作曲されたもの。戦地での夜、ふるさとの愛する人を思う兵士の姿が描かれます。幻想的な音と美しい日本語が重なって、独特の表情を見せます。「南島歌遊び」は南方の明るさと力強さを感じさせる歌声が印象的な演奏です。毎年全国各地の団体が演奏する作品ですが、地域によってそれぞれ微妙に色合いが違うところも興味深いですね。
 次は高校Aグループ。課題曲「ほたる たんじょう」の登場です。少したどたどしい語り口でつづられるほたるの姿に、一瞬と永遠が交錯するような美しい曲です。「ともに-……」は「ともに」と「……」という2編の詩からなる作品。「……」はつまり無題ですね。無伴奏の優しい前半部とピアノ伴奏が入る激しい後半部が、詩の内容ともどもとても対照的です。
 そして今週からは高校Bグループも登場!自由曲では中学・高校部門ではなかなか演奏されることがないブラームスに挑戦です。少人数のソリの先導にコーラスが応じる「Regina coeli laetare」は、80人を超える大人数を活かして演奏効果も抜群。冒頭、ソリのメロディーに続く華やかなコーラスの歌い出しは鳥肌モノです。

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第62回(2009年)全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年05月21日

【新着情報 2010.5.21】
第62回(2009年)全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 先週から配信を開始して大好評の2009年全日本合唱コンクール全国大会、今週も中学・高校部門の演奏をお送りします!

 中学校混声の部の2校はどちらもコンクールではおなじみの邦人作品を演奏。「五つの童画」は作曲されてから40年以上たった今でも、たくさんの団体が挑戦している名曲です。「挑戦」というのがふさわしい難曲ですが、中学生の堂々とした演奏は感動モノ!民謡を題材にした人気作曲家の2曲は、シンコペーションも多用した現代的なリズムが若い人たちの表現力にピッタリ。活き活きとした歌声が印象的です。
 中学校同声の部は2校とも海外の作品です。アリス・テグネールはスウェーデンの女性作曲家。主に童謡や子供のための作品をたくさん遺し、スウェーデンではとてもよく知られているのだそうです。ちょっと大人向け(?)の宗教曲も、女声の魅力が活かされた、哀感漂う美しさ。フィンランドの作曲家ラウタヴァーラの作品はタイトルのとおり、スペインの詩人ロルカの詩に作曲した合唱曲。組曲の4曲とも全て同じ音から始まります。さらにどれもユニゾンから入って、不協和音を作りながら分かれていくという作り。妖しくミステリアスな雰囲気に満ちています。
 高校Aグループからは2曲の女声の課題曲も新着です。「機織る星」は「水のいのち」でおなじみ、高田三郎の世界が全開。課題曲でこんなに盛り上がってしまっていいの?と思うほど、悲しくドラマチックな旋律が胸を打つ名曲です。「Isten veled!」はハンガリーの作曲家バルトークの作品。別れてしまった恋人に神様のご加護があるようにと祈る、けなげな思いが歌われた曲です。テンポや調が次々に変わって、揺れ動く心が表現されます。2校とも、自由曲も合わせて熱のこもった演奏、ぜひお聴きください!

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第62回(2009年)全日本合唱コンクール全国大会から"

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2010年05月14日

【新着情報 2010.5.14】
第62回(2009年)全日本合唱コンクール全国大会配信開始!

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 コンクールファンの皆様、お待たせいたしました!Nコン課題曲の配信スタートに続いて、今週からいよいよ、昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏が配信開始です!
 昨年もあまたの熱演&名演が繰り広げられた全国大会、まずは中学・高校部門からご紹介しましょう。

 中学校混声の部からは、美しいメロディーが魅力の松下耕作品2曲と、こちらもコンクールでは頻繁に取り上げられる海外作曲家の3作品。どちらの学校とも、女子の3分の1の人数の男子諸君も大奮闘。混声ならではの、輝きとやわらかさが一緒になったステキな声を聞かせてくれます。
 中学校同声の部の2校も、コンクールの定番曲で。女声の幻想的な響きを存分に活かした曲ではありますが、それをここまで表現できるところに、改めて中学合唱の底力を感じます。聴いていると、まるで現実世界から離れたところを漂っているような気分に...
 最後は高校Aグループ。混声の課題曲「風」は、詩人と作曲家の持つ気品が見事に合わさった作品です。20名強のメンバーの気持ちがひとつになっていく姿を目の当たりにしているような演奏は、色彩の変化に富んだ自由曲でも感動的。
 女声の課題曲「Duo Seraphim clamabant」は、二人の天使の歌声が途切れることなく、交互に響き渡る、まさに天上の音楽。自由曲の「La Tour d'amour」はキレのある発声と統一された発音で、素晴らしいアンサンブルです。Aグループの上限32名での演奏で、決して少ないとはいえない人数ですが、文字どおり息の合った歌声は必聴です。

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第62回(2009年)全日本合唱コンクール全国大会配信開始!"

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2010年04月30日

【新着情報 2010.4.30】
第77回(平成22年度)Nコン課題曲

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 お待たせいたしました!今年のNコン課題曲の配信がスタートです!!
 毎年ひとつのテーマをもとに生まれる課題曲、今年のテーマは「いのち」です。シンプルながらとてつもない広がりを持ったテーマから、それぞれの年令の視点を大切にした詞と曲がつけられて、今年もたくさんの熱演が期待できそうです。

 小学校の部「いのちのいっちょうめ」は、軽快なリズムとおおらかなメロディーラインのやり取りが心地よく、小学生の素直な歌声が存分に活かされた曲です。途中に出てくる大きな声をあげるところでは、それぞれの学校でどんな表現が聞けるのか、とても楽しみですね。
 中学校の部「I ♥ ×××(アイ・ラヴ)」では、ポップスらしいキャッチーなメロディーが繰り返されるうちにどんどん広がりが出てきて、ドラマチックな仕上がりになっています。たくさん出てくる英語の発音の仕方や、メロディー以外のパートがどんなふうにトーンを作っていくかなど、こちらも色んなカラーが出せそうです。
 高等学校の部「いのち」には、コンクール出場校の皆さんにはおなじみの輝昭節(?)が満載。何も難しいことを言っていないのにズバリと核心を突く谷川俊太郎さんの詞の魅力も、存分に発揮されています。伴奏だけを聴く機会は少ないと思いますが、きらびやかなピアノはそれだけでもボリューム満点の音楽になっていて、カラピアノもオススメです!

 同じキー(調)で違う編成のアレンジをするのは、男声と女声の一番きれいに出せる音域のことを考えるととても大変だと思いますが、中学・高校の曲も、どれもそれぞれの編成によく合った響きになっています。
 Nコンに出場する皆さんはもちろん、そうでない方も、ぜひこの3曲を聞いてみてください!

 さて次回の更新は、1週あいて5/14(金)の予定です。次はこちらもお待ちかね、昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏が登場します!どうぞお楽しみに!


●NHKコンクールの詳細情報は...
Nコン2010(第77回NHK全国学校音楽コンクール)

●課題曲CDをAmazon.co.jpで購入
第77回(平成22年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲

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第77回(平成22年度)Nコン課題曲"

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2010年04月23日

【新着情報 2010.4.23】
「茶摘」「鯉のぼり」「おお牧場はみどり」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は女声合唱から。ソプラノ独唱でもお送りした「朧月夜」のほか、「茶摘」も新たに登場です。「夏も近づく八十八夜」の歌い出しでおなじみの文部省唱歌。「八十八夜」は2月初旬の立春から数えて88日目、ということで、ちょうどゴールデンウィークの頃ですね。5月の新緑の風景が浮かぶ、とっても爽やかな曲です。2曲とも飯沼信義さんのスマートながらもきらびやかな編曲が女声合唱にマッチして、曲の魅力をいっそう引き立ててくれます。演奏にも鑑賞にもゼヒ!

 次は少年少女合唱で。ゴールデンウィークといえば子供の日、定番の鯉のぼりの歌から、「甍(いらか)の波と雲の波」の歌い出しの「鯉のぼり」をお届けします。続いて、聴いていると外へ出かけたくなってしまう「おお牧場はみどり」「ピクニック」の2曲。「ピクニック」と聞いてピンと来ない方も、「丘をこえゆこうよ♪」といえばご存知ですよね!
 Nコンの課題曲にもなった「小鳥の歌」と「仲よし円舞曲」は、どちらも大正から昭和にかけて活躍した詩人、深尾須磨子の詩による曲。暖かいまなざしを感じる、楽しくて優しい歌です。

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「茶摘」「鯉のぼり」「おお牧場はみどり」ほか"

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2010年04月16日

【新着情報 2010.4.16】
「あわて床屋」「この道」「東海の」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週もまずは、ソプラノ独唱による日本の歌曲からご紹介します。
 最初の3曲は、北原白秋&山田耕筰のコンビによる作品です。二人は大正末期に雑誌「詩と音楽」を創刊するなど精力的に創作活動を行ない、今も歌い継がれるたくさんの名作を残しました。今回は、すでに混声版・同声版で配信中の「この道」や混声版で配信中の「かやの木山の」に加え、ユーモラスな歌詞が楽しい「あわて床屋」が初登場です!
 続いての4曲は先週もご紹介した清瀬保二が、歌人・石川啄木の歌に作曲した作品。24歳のときに出した歌集「一握の砂」に収められた歌を中心に、「われ泣きぬれて蟹とたはむる」で知られる「東海の」ほか、31文字に込められたしみじみとした想いが歌われます。ハープのみの静かな伴奏と独唱は、この雰囲気にピッタリです。
 「カルミナ・ブラーナ」からもさらに新着。第3部「愛の誘い」からの5曲です。第3部はサブタイトルどおり、男女の愛(しかも熱烈な)を歌った曲がつまっています。「とても、いとしい方」以外の4曲はリズムも激しめで、静かに寄せる想いという感じではなく、かなりストレートです。
 少年少女合唱からも楽しい3曲が登場。素直なメロディーで、ほのぼの&元気な気分になりたい方にオススメです!

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「あわて床屋」「この道」「東海の」ほか"

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2010年04月09日

【新着情報 2010.4.9】
「朧月夜」「一週間」「ピチカートポルカ」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は、日本の名歌曲の数々からご紹介です。
 「平城山」(「ならやま」と読みます)は、「とんぼのめがね」等で知られる平井康三郎作曲。奈良の平城山にある盤之媛命陵(いわのひめりょう)をテーマに、作曲者と同じく高知県出身の詩人・北見志保子が詠んだ句に曲がつけられています。ちなみに「盤之媛」は仁徳天皇の奥さんです。「ゆりかご」も同じく平井康三郎の作曲です。草川信作曲の「ゆりかごの歌」も有名ですが、こちらもとっても穏やかで優しい歌です。「笛」は大正から昭和にかけて活躍した詩人・竹友藻風の詩に、昭和前期の作曲家・清瀬保二が作曲した、みやびな香りのする小曲。「朧月夜」(おぼろづきよ)は皆さんおなじみですね。春の柔らかな空気まで伝わってきそうな、まさに名曲です。演奏はいずれもソプラノの独唱と、フルート・ハープの伴奏で。横笛と琴のイメージですが、西洋楽器の音色が、明治以降に発展してきた日本歌曲のつくりにもよくマッチして、なんともいえない風情です。

 続いては先週に引き続き、「カルミナ・ブラーナ」から。「酒場で」からの2曲はバリトン独唱・男声合唱と男臭さ満載。一方「愛の誘い」からの3曲はソプラノ独唱や少年合唱が活躍します。「少女が立っていた」はスペイン民謡風のちょっと妖しげな雰囲気が印象的。「昼間も夜も、何もかもが」はバリトンの独唱曲ですが、低域からファルセットを使った高域まで、さまざまな声色を駆使した、これまた独特の雰囲気をかもし出しています。

 最後は少年少女合唱から。「楽しいショティッシュ」は、フォークダンスのリズムに思わず体が動き出します。「ピチカートポルカ」では弦楽器のピチカート(弦を指ではじく演奏法)で演奏される原曲を声で再現。ヴァイオリンは人間の声に近い響きとよく言われますが、少年少女合唱の歌声はまさにピチカートの音色そのものです。
 ほかにも「テュリャテュリャ...」でおなじみの「一週間」や、ミュージカル「オリバー!」の中の「オリバーのマーチ」など、楽しい曲がいっぱいです!

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「朧月夜」「一週間」「ピチカートポルカ」ほか"

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2010年04月02日

【新着情報 2010.4.2】「カルミナ・ブラーナ」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 配信中の「おお、運命の女神よ」他が人気の「カルミナ・ブラーナ」。今週から、その「カルミナ・ブラーナ」からさらにいろんな曲をご紹介していきます。
 「カルミナ・ブラーナ」は修道院で見つかった古い詩歌の数々に、ドイツの作曲家、カール・オルフが曲をつけた「世俗カンタータ」です。いちばん有名な「おお、運命の女神よ」がとても重厚&勇壮な曲なので、どんな重たい物語?と思うかもしれませんが、実はお酒や男女の愛と性を歌ったまさに「世俗」的な内容。この一連の歌の最初と最後に全く同じ「おお、運命の女神よ」が置かれることで、繰り返される運命の輪に支配された人間の姿を描いている、とのこと。言葉は古いラテン語や古いドイツ語で、メロディーやリズムもどこか古い聖歌のようであったり、民謡のようであったりと、独特の雰囲気が漂っています。
 「春の愉しい面ざしが」はうれしい春の到来を歌った内容ですが、メロディーは低い音からのユニゾンで始まって何やらおどろおどろしい感じ。続くバリトン独唱の「万物を太陽は整えおさめる」も哀調を帯びたメロディーで静かに歌われます。「見よ、今や愉しい」ではムードが一転、春の喜びと開放感が爆発します。
 「小間物屋さん、色紅を下さい」では牧歌的な楽しい雰囲気に。「円舞曲」は激しい踊りの部分と穏やかな愛のささやきの部分のコントラストが印象的です。高らかなラッパの音とともに始まる「たとえこの世界がみな」は壮麗な曲ながら、「イングランドの王妃様を自分のものにしたい!!」と直球な気持ちを歌っています。
 色々なタイプの歌がつまった「カルミナ・ブラーナ」、ぜひお楽しみください!

 そして今週も、少年少女合唱の歌声の数々をお届け。新しい季節の始まりにもピッタリな、元気いっぱい・希望いっぱいの曲をお送りします!

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2010年03月26日

【新着情報 2010.3.26】
「夢とんだ」「回転木馬」「子守歌」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 春ももう間近、今週も少年少女合唱のほのぼの&さわやかな歌声をお送りしましょう!
 「おかあさんの顔」は「手のひらを太陽に」でおなじみ、やなせたかしさんのあたたかい詞が心にしみる歌です。
 「き」は谷川俊太郎さん作詞。めぐる季節の中の木の姿が描かれた、タイトルの短さとは裏腹に(?)スケールの大きな曲です。
 「ひばり」はちょっと聴くとドイツかどこかの歌のような、独特の格調が感じられます。作曲は今年生誕100年の平井康三郎。明治の終わりに生まれて大正・昭和・平成の4つの時代を生きた作曲家です。
 「回転木馬」はシャンソンの名曲。原曲が作られたフランスはもちろん、日本でも、名だたるシャンソン歌手の方々によって歌われています。
 ブラームスの「子守歌」は、シューベルトやモーツァルト(実はモーツァルト作曲ではなかったそうなのですが...)のものと並んでとても有名な歌ですね。皆さんも一度は聴いたことや、歌ってもらったことがあるのではないでしょうか?
 「小川の岸にて」「友情のうた」「若い星の歌」はいずれも中山知子さんの訳詞です。たくさんの歌や児童文学の翻訳をのこしている中山さんの詞は、作品のもっている雰囲気をそのまま日本語にしたみたいにしっくりきますね。

 春のホンワカした空気の中で楽しむのもよし、また新学期から練習する曲探しにも、ぜひご活用ください!

※一部音源が古く、お聴き苦しい部分がございます。何とぞご了承ください。

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「夢とんだ」「回転木馬」「子守歌」ほか"

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2010年03月19日

【新着情報 2010.3.19】
「赤い花白い花」「早春」「花のまわりで」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週もいろんなタイプの歌をお送りします。
 「赤い花白い花」は様々なミュージシャンによって歌われている歌で、「懐かしい!」という方も多いのではないでしょうか。シンプルなメロディーと構成で、静かに胸にしみてくる名曲です。「早春」は「大地讃頌」の佐藤眞さん作曲、「蔵王」の終曲です。「大地讃頌」同様、雄大でおおらかな自然の息吹を感じます。混声がおなじみですが、今回は少年少女合唱の歌声でお楽しみください!「花のまわりで」は昭和30(1955)年のNHKコンクール小学校の部課題曲。明るく元気な、とっても楽しい曲です。小学校の音楽の時間に歌った方もいらっしゃるかもしれませんね。

 続いてはお手玉唄。今回も各地の歌が登場です。「おひとおふた」「おじゃみ」では掛け声的な数え言葉が続き、「日清戦争」では数字に引っかけた言葉が並んでいきます。「一かけ二かけて」は後半はすっかりストーリー仕立てに...「ずいずいずっころばし」は菊川迪夫さんの編曲で。ほかの編曲版も配信中なので、聴き比べてみてもおもしろいですよ!「お手玉」は文部省唱歌。萩原英彦さんのアレンジもあいまって、ほかの曲の素朴なイメージとはちょっと違った、優雅で美しい曲になっています。
 またタピオラ少年少女合唱団の演奏からも、アールネ・メルネス(スウェーデン)や、トイヴォ・クーラ(フィンランド)など、北欧の作曲家の作品がさらに新着!こちらも要チェックです!

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「赤い花白い花」「早春」「花のまわりで」ほか"

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2010年03月12日

【新着情報 2010.3.12】アルヴォ・ペルト合唱曲集ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はエストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトの無伴奏混声合唱曲の数々をご紹介します。
 エストニアはヨーロッパ北部、バルト海に面したいわゆる「バルト三国」のひとつ。長らくロシア帝国やソ連の支配を受けていましたが、1991年に独立しました。合唱もとても盛んな国で、5年に一度行なわれる合唱祭(昨年開催されました)には、出演者・観客合わせて何と20万人以上が参加するのだとか!日本でも最近ではコンクールなどで、ヴェリオ・トルミスを始め多くのエストニアの作曲家の作品が演奏されています。
 ペルトは1935年生まれ。現在も活躍中の作曲家です。ロシア正教からの影響も大きく、どの曲も重厚で壮大な響き。なのにとても澄み渡った、はてしない静けさを感じさせるハーモニーがたまりません。ぜひ一度、この神秘的な雰囲気に浸ってみてください!

 そのほか今週は、好評配信中のエルガーの作品集&タピオラ少年少女合唱団の演奏も更新しました。
 エルガーは配信中のものと同じく、親しみやすいメロディーと暖かな雰囲気が印象的です。各パートの独立した動きがキレイなハーモニーを作るところも多く、歌えばさらにその魅力が増すのでは?
 タピオラ少年少女合唱団の演奏からは、様々な国の小品を。おなじみの「フィンランディア讃歌」も、本場のフィンランド語の発音が絶品でおすすめです。日本語で歌われる「烏かねもん勘三郎」も要チェック。フィンランド語とは母音が似ていることもあって、聴いていてもほとんど違和感がありません。(やっぱり「う」は深いですが...)「小鳥」は無伴奏の独唱で。素朴で心洗われるような歌声をお楽しみください。

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2010年03月05日

【新着情報 2010.3.5】
「どこかで春が」「春の小川」「茶色の小びん」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 春の訪れも近い今日このごろ、まずはおなじみの「どこかで春が」「春の小川」をお送りします。どちらも比較的跳躍のあるメロディーですが、春のほんわりした雰囲気が感じられるのは、やわらかい響きの言葉が選ばれている詩を、メロディーがうまく活かしているからかもしれません。女声合唱の歌声もピッタリです!

 続いては少年少女合唱を。「すずめがサンバ」は「おかあさんといっしょ」でうたのおにいさんを務めた、かしわ哲さんの楽しい曲。「茶色の小びん」はジャズのナンバーとしてもよく知られていますね。「茶色の小びん」とはお酒のビンのこと。もともとは酒飲みの歌なのですが、少年少女合唱で歌っても違和感のない、こちらも楽しい曲です。「石ころの歌」は中田喜直さん作曲。寒い冬も暑い夏も庭でじっとしている石の姿に心動かされる、なかなかに重厚な歌です。

 最後は先週に続いて、お手玉唄のご紹介です。3曲とも同じタイトルで詞やメロディーもよく似ていますが、それぞれ別の地域に伝わる歌です。佐賀県のものは林光さんの編曲。わらべうたや民謡は作曲家にとってもとても魅力的な素材なので、たくさんの有名作曲家がこうした編曲作品を発表していますね。シンプルなメロディーラインがどんなふうに展開していくのか、他の2曲と聴きくらべてみては?

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「どこかで春が」「春の小川」「茶色の小びん」ほか"

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2010年02月26日

【新着情報 2010.2.26】
バーバー・エルガー合唱曲集&お手玉唄の数々

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は、今年生誕100年を迎えるアメリカの作曲家、サミュエル・バーバーの合唱曲集をお届けします。1910年3月9日生まれ、ということでもうすぐちょうど100年ですね。
 合唱を始め歌劇や独唱曲などの声楽作品もたくさん遺していて、すでに配信中の「アニュス・デイ」は元になった「弦楽のためのアダージョ」とともに特に有名。今回新たな演奏で再登場です!先日放送されていた海外のドキュメンタリーでも、できたばかりのアマチュア市民合唱団がこの曲に挑戦して悪戦苦闘する姿が描かれていましたが、ドラマチックで一度は歌ってみたいと思わせる作品です。他の曲も、転調が多くひと癖もふた癖もある曲ながら、独特の魅力にあふれています。
 海外の合唱曲からは、好評配信中のエルガーの作品も更新です。シンプルで叙情的な曲が多く、スマートな美しさをたたえた無伴奏混声合唱曲の数々、ぜひお楽しみください!

 そしてがらりと雰囲気を変えて、日本のお手玉唄をご紹介。数え歌が多いのは共通していますが、同じような歌でも地域によって節回しや歌詞、動作も微妙に違います。「おさらい」「おさら」「おしゃらい」はタイトルも内容もとてもよく似ていますが、それぞれ別の地域のもの。ご自分の知っている歌とどこが違うのか、聴いてみるとおもしろいかもしれませんね。

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バーバー・エルガー合唱曲集&お手玉唄の数々"

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2010年02月19日

【新着情報 2010.2.19】
「名前は祈り」「素直なままに」「いった あんま まーかいが」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初はクラス合唱にもオススメの曲からご紹介です。
 「名前は祈り」は同声合唱曲。コンクールなどでもおなじみの山本純ノ介さんの作品です。二部合唱ですが、ドラマチックで感動的な世界が広がる、演奏効果も抜群の曲です。
 「素直なままに」は混声合唱曲。こちらもおなじみ、大熊崇子さんの作品です。ポップな印象の爽やかな曲で、それぞれのパートに聴かせどころも。
 「いった あんま まーかいが」は、「べーべーぬくさ」「じんじん」「やんぱーらーがいっちゃんど」の3曲の沖縄のわらべうたが登場する、南の島の雰囲気満載の女声合唱曲。「蒼鷺」が人気の長谷部匡俊さんの作品です。
 どれも挑戦しがいのある曲で、バッチリ決まれば盛り上がること間違いなし!ぜひ聴いてみてください。

 続いてはフィンランドの歌声、タピオラ少年少女合唱団の演奏から。フィンランド語にはドイツ語のウムラウトによく似た母音があるほか、「ウ」の母音が深く、これらが何ともいえない美しい響きを生み出しています。フィンランドの作曲家、サッリネンとヴェッスマンの作品は、どちらもその響きが存分に堪能できます。モーツァルトの「魔笛」からの1曲も、透明感あふれる歌声がとても魅力的な演奏です。

 最後はフランス古典歌曲から、16世紀の様々な作曲家の作品を。このうち「彼は素晴らしい仲間」は、「うちの亭主はお人よし」というタイトルでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。コロコロと飛び出す歌詞が心地よい、軽快な曲です。

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「名前は祈り」「素直なままに」「いった あんま まーかいが」ほか"

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2010年02月12日

【新着情報 2010.2.12】
金子みすゞの詩による「水と影」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は小林秀雄作曲の女声合唱組曲「水と影」をお送りします。
 詩人金子みすゞ(本名テル)は1903年に生まれ、大正時代末頃から童謡詩人として注目されましたが、26歳の若さで自ら命を絶ちました。シンプルな文体の中に心の奥底をつかむような鋭さを秘めた詩は多くの作曲家を魅了し、童謡だけでなく合唱曲も多数生まれています。
 「水と影」はその中から5つの詩に作曲された組曲。透明な美しい音や静寂を引き裂くような激しい音が、詩の世界を見事に浮かび上がらせます。こういう表現力は、やっぱり女声とピアノによる演奏ならではですね。普段は混声や男声で歌っている皆さんもぜひ、この世界観に触れてみてください!

 また今週もフランス古典歌曲の名曲を更新。ポリフォニーの曲は全てのパートがそれぞれにメロディーを持っていて難しいところもありますが、その掛け合いがキレイに流れたときの気持ちよさは格別です!ちなみに16世紀の作曲家、クレメンス・ノン・パパの名前は、同じ時期のローマ教皇もクレメンスという名前だったので、教皇(パパ)じゃないクレメンス、という意味で呼ばれていたのだそうです。

 他にも、配信中のパレストリーナ、ビクトリアの名曲4曲が日本人の演奏で新たに登場!どの曲も古典に挑戦するときには必ず通る道なので、ぜひ一度聴いてみてください。

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金子みすゞの詩による「水と影」ほか"

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2010年02月05日

【新着情報 2010.2.5】
コープランド「アメリカの古い歌」&エルガー無伴奏合唱曲集 ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 先月お送りしたアーロン・コープランドの「アメリカの古い歌」、今週はその第2集をお届けします。第1集と同様、様々なスタイルのアメリカの歌がとりあげられています。
 「小さな馬たち」は子守歌。子守歌には穏やかで優しい曲とちょっともの悲しい感じの曲がありますが、この曲はもの悲しいほう。でも途中で急にテンポが速くなるところがあって、眠りかけていたのに起きてしまうかも?
 「シオンの壁」は「リバイバリスト・ソング」。リバイバリストというのは熱心なキリスト教信者を増やすための信仰復興運動を指導する人。ちょっと西部劇を思わせるようなオーケストラをバックに、高らかな歌声が響き渡ります。
 「金色の柳の木」はイングランド系アメリカ人の民謡。船で繰り広げられる物語が、男声の斉唱とソロで歌われます。
 「川のほとり」は賛美歌。神様のそばを流れる川のほとりに皆で集まろう、というとても美しい曲です。が、歌いだしを聴いて「たんたんたぬきの○○○...」を思い浮かべてしまう人も多いかも!?
 「チンガリン」は第1集の「船乗りの踊り」と同じ「ミンストレル・ソング」。ハイスピードのにぎやかな曲で、バンジョーのリズムも合いそうです。

 続いてはエルガーの無伴奏合唱曲の数々を。先週お送りしたピアノ伴奏付きの曲とはまた雰囲気が違って、透明感あふれる幻想的な世界が広がります。
 このうち「冬来たりなば春遠からじ」は日本語でもよく聞く言葉ですが、実は18~19世紀のイギリスの詩人の詩の一節ってご存知でしたか?「If Winter comes, can Spring be far behind?」というのがその原語で、曲の一番最後に出てきます。

 さらに、「ありがとう・さようなら」の作詞作曲コンビによる「カレンダーマーチ」ほか、少年少女合唱曲もご用意。どうぞお楽しみください!

※演奏が古く、一部お聞き苦しい部分がございます。どうぞご了承ください。

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コープランド「アメリカの古い歌」&エルガー無伴奏合唱曲集 ほか"

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2010年01月29日

【新着情報 2010.1.29】
エルガー「バイエルンの高地から」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はエルガーの「バイエルンの高地から」をご紹介します。ドイツ・バイエルン地方の民謡をもとに、エルガーの奥さんが詩をまとめた6つの曲は、どれも山岳地帯ののどかな雰囲気が満載の魅力的な作品です。
 「踊り」はウィンナ・ワルツのリズムに乗せた軽やかで優雅な曲。
 「不実の恋」は優しく美しいメロディーで、実らぬ恋の切なさが胸に迫ります。
 「子守歌」はのんびりとした感じと少し華やいだ雰囲気が入れ替わり出てきて、何ともほのぼのとした気分に。
 「切なる願い」では雪に包まれた静かな世界で、神様への敬虔な祈りが描かれます。
 「アルプスの牧場で」はどこかから角笛が聞こえてきそうな、雄大な風景が目に浮かびます。
 「射手」は快速テンポが心地よい勇ましい歌。華麗な祝典ムードのラストも印象的です。

 続々登場のフランス語の古典作品からは、今週もジョスカン・デ・プレやアルカデルト、ラッススといった名だたる作曲家たちの名品をお届けします。
 またシューベルトのパート・ソングも、さらに新着!「踊り」はさっきのエルガーの作品と同じく3拍子のワルツですが、また違った味わいがあってこちらもオススメです!

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エルガー「バイエルンの高地から」ほか"

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2010年01月22日

【新着情報 2010.1.22】
コープランド「アメリカの古い歌」&ジャヌカン「鳥の歌」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週はアメリカの作曲家、アーロン・コープランドの「アメリカの古い歌」第1集をお届けします。1900年生まれで1990年に亡くなっていますので、今年は生誕110年・没後20年ということになります。全日本合唱コンクールでの演奏で若い頃の宗教作品を配信中ですが、今回の作品は戦後にまとめられたもの。タイトルのとおり、アメリカで知られているいろいろなタイプの歌をとり上げた、バラエティ豊かな作品集です。

 「船乗りの踊り」は「ミンストレル・ソング」。まだ奴隷制度があったころには、顔を黒く塗った白人が黒人のまねをする「ミンストレル・ショー」という出し物があって、その中で使われた曲のようです。
 「ペテン師」は「キャンペーン・ソング」。大統領選挙での候補者同士の中傷合戦から生まれたのだとか。踊り出してしまいそうな軽快な曲にのせて歌われる内容は、かなり笑えます。
 「遠い昔」は「バラード」。まさに古きよきアメリカをほうふつとさせる、穏やかで暖かい曲です。
 「ささやかな贈り物」は「シェーカー・ソング」。といってもバーテンの歌ではありません。「シェーカー」はキリスト教の宗派のひとつで、とても禁欲的な教えを守らなければならないのですが、礼拝のときは歌ったり踊ったりするそうです。これはそのときの歌ですね。
 「私は町から猫を連れてきた」は「チルドレン・ソング」。次から次から動物を連れてきて、その鳴き声でどんどん騒がしくなっていきます。それぞれの動物が何と鳴くのか、聴いてみるとおもしろいですよ。さて最後に連れてきたのは...?

 他にも先週に引き続き、フランス歌曲とシューベルトのパート・ソングの数々をお送りします。クレマン・ジャヌカンの「鳥の歌」は古典曲をレパートリーにする皆さんにはおなじみの超有名曲。にぎやかな鳥の鳴き声がとても楽しい曲です。「私は町から猫を連れてきた」とあわせて聴くともっと楽しくなるかも?

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コープランド「アメリカの古い歌」&ジャヌカン「鳥の歌」ほか"

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2010年01月15日

【新着情報 2010.1.15】
アンサンブルの楽しみ&「YELL」パート別ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 この時期、アンサンブル・コンテスト、フェスティバルが開催されているところも多いかと思います。文字どおり息の合った歌声が魅力の少人数アンサンブル、今週はそんな演奏を集めてみました。
 最初はルネサンス期のフランスの「シャンソン」から。日本ではフランス語の歌謡曲をイメージする「シャンソン」ですが、この頃のフランスではポリフォニー(多声)の歌の呼び方のひとつです。内容は恋愛ものを始めとするいわゆる世俗曲で、そういう意味では当時の歌謡曲、とも言えるかもしれません。しっとりとした曲や、早口言葉のような軽快な曲など、どれもフランス語の優雅な響きが心地よい作品です。
 次はドイツ語で、シューベルトの作品です。パート・ソングとも呼ばれるこれらの曲は、主旋律がハッキリしていて全パートがそれに動きを揃えて和音をつける、ホモフォニーというスタイルがよく使われます。各パートが独立して動くポリフォニーの曲とは雰囲気が違って、均整の取れた美しさが魅力です。

 さらに今週は、みんなの合唱でも依然人気独走中の、昨年のNコン課題曲「YELL」のパート別バージョン(混声三部用)が登場です!卒業式で歌おうと思っている皆さんも、ぜひご活用ください。ほかにも人気の曲の新演奏バージョンを追加、こちらもお見逃しなく!

※「YELL」パート別のCDはこちら↓
Chorus ONTA Vol.15(教育芸術社)

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アンサンブルの楽しみ&「YELL」パート別ほか"

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2010年01月08日

【新着情報 2010.1.8】冬と雪の合唱曲

明けましておめでとうございます!みんなの合唱 更新情報です。

 寒さが身にしみる新年最初の更新は、12月に続いて冬や雪をテーマにした曲を中心にお送りします。
 北国の穏やかな家族の団欒を描いた「冬の夜」と、「雪やこんこ」でおなじみの「雪」の2曲の文部省唱歌は女声合唱で。混声で歌う北原白秋の名作「落葉松(からまつ)」は冬がテーマではありませんが、しみじみとした静かな雰囲気はこの時期に聞いてもしっくり来ます。(野上彰作詩・小林秀雄作曲の同名曲とは別の曲なのでご注意を)
 続いては少年少女合唱。中田喜直さんの「雪の降るまちを」は50年以上前のヒット曲ですが、今でもたくさんの人に愛唱されています。「かまくら幻想」は秋田県の横手地域の冬の情景が、湯山昭さんの音域の広い合唱とピアノでドラマチックに美しく表現されています。海外の作品では、山岳地帯の民謡や、ロシア・ブルガリア周辺の作曲家による曲の数々を。雄大な銀世界を思い浮かべながら聴いてみてください。
 最後はフィンランドのタピオラ少年少女合唱団の演奏を。長く厳しい冬の空気、はたまた「森と湖」の爽やかな色彩を思わせる、澄みきった歌声は必聴です!

※「冬の夜」「雪」の楽譜・CDはこちら↓
女声・同声合唱曲集 童謡・唱歌 こころの歌 飯沼信義編曲集(教育芸術社)
楽譜CD

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2009年12月24日

【新着情報 2009.12.24】
聖夜を彩る世界のキャロル&クリスマス・オラトリオ

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今年もクリスマスがやって来ました。明日はミサに出かけるという方も、そうでない方も、聖夜の雰囲気を感じていらっしゃることと思います。今週もそんな気分を盛り上げてくれる曲の数々を、タップリとご紹介します!
 「ノエル」はクリスマスを意味する「ノエル」という言葉をひたすら繰り返す歌。シンプルな分、ストレートな祈りの雰囲気が伝わってきます。「響け鐘よ」はドイツのキャロルで、鈴の音を模したメロディーが心地よく響きます。ハープと鈴の伴奏も曲のかわいらしさにピッタリ!北欧からは「クリスマスの季節に」(フィンランド)と「降臨節」(スウェーデン)の2曲を。北の澄み渡った空を思わせる美しい歌声で、必聴です。
 イギリスのブリテン作曲の2曲は、古い聖歌や民謡をイメージさせる、独特の幻想的なハーモニーがたまらない逸品。「神は我らと共に」を書いたイギリスの現代作曲家タヴナーは、正教会に入信していたのだとか。この曲も、分厚い平行和音にロシア聖歌のような壮大なムードが漂う作品です。
 そして先々週からお送りしてきたバッハ「クリスマス・オラトリオ」も今回で最後。正式に演奏する場合は、クリスマスの時期には第1部から第3部を、新年が明けてから、今回の曲を含む第4部から第6部を、それぞれキリスト教の祝日に演奏することになっています。配信中の第1部から、それぞれの祝日に合わせて聴いてみるのもいいかもしれません!

 さて、みんなの合唱は来週の更新はお休みになります。次回更新は新年1月8日を予定しています。どうぞ皆さま、よいクリスマス&お正月をお過ごしください!

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聖夜を彩る世界のキャロル&クリスマス・オラトリオ"

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2009年12月18日

【新着情報 2009.12.18】
少年少女合唱で歌う冬の歌&バークリー宗教合唱曲ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 寒さも日増しにつのる今日このごろ、今週最初は雪が歌われている曲を少年少女合唱の歌声でお届けします。
 三善晃さん作曲の「雪の窓辺で」は、窓の外の雪を眺めながら過ぎ行く今年の出来事に思いをはせる歌。爽やかで優しいメロディーが雪のように全てを包み込む、胸に染みる曲です。「雪が降るから寒いの?...」で始まる「雪の祭り」は岩河三郎さんの曲。関が原になぞらえた勇ましい雪合戦と、暖かい光の揺れるかまくらの中で静かにふけていく夜の対比が、とてもドラマチックです。「雪山讃歌」はおなじみの山男の歌ですね。元になったアメリカの曲とは内容は全然違いますが、山を愛する人の心意気まで伝わってくるような絶妙のマッチング。今日もどこかの山の中で歌われているかも知れません。

 続いてはレノックス・バークリーの宗教合唱曲。オルガン伴奏のついた壮麗な「マニフィカトとヌンク・ディミッティス」、神秘的な雰囲気と清々しさとがつまった無伴奏の「3つのラテン語モテット」のどちらも魅力的な作品です。クリスマスの雰囲気にもピッタリの「主は我が羊飼い」「ルック・アップ・スウィート・ベイブ」も、ぜひ聴いてみてください。
 さらに先週に引き続き、バッハ「クリスマス・オラトリオ」からも新着曲をお届け。配信中の曲と合わせてチェックしてみてください!

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少年少女合唱で歌う冬の歌&バークリー宗教合唱曲ほか"

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2009年12月11日

【新着情報 2009.12.11】
バッハ「クリスマス・オラトリオ」&クリスマス・キャロルほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週もクリスマスにまつわる曲の数々をお届けします!
 まずは少年少女合唱で、定番の「ジングルベル」と「もみの木」を。「ジングルベル」は元々はアメリカで感謝祭のために作られた曲で、そり遊びの様子が歌われているのですが、今ではクリスマス・ソングとしてすっかり定着しています。「もみの木」はドイツの歌で、雪をかぶっても青々と繁るもみの木の姿が描かれていることから、クリスマスにも歌われるようになっています。
 「かように徳高きバラはなし」「ノエル、われら歌わん」はどちらもイギリスの古いキャロル。「ノエル」はフランス語でクリスマスやクリスマスの歌を意味する言葉で、ケーキの名前以外でもよくご存知の方も多いのではないでしょうか?

 そして新曲を続々ご紹介しているヘンデルの「メサイア」に加えて、今週からバッハ作曲「クリスマス・オラトリオ」も更新です。どちらもストーリー仕立てのオラトリオ形式で、「メサイア」がキリストの生涯を描いているのに対して、「クリスマス・オラトリオ」はその誕生が中心です。そのわりに「メサイア」のほうが爽やかで、「クリスマス・オラトリオ」のほうがまじめな感じがするのは、お国柄でしょうか?

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バッハ「クリスマス・オラトリオ」&クリスマス・キャロルほか"

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2009年12月04日

【新着情報 2009.12.4】
クリスマス・キャロル&ヘンデル「メサイア」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 クリスマスシーズン到来、皆さんはどんなイベントを控えていらっしゃるでしょうか?今週はまず、新着のクリスマス・キャロルのご紹介から。
 「木枯らしの風ほえたけり」はグスターヴ・ホルスト作曲のものを配信中ですが、今回の曲は同じ詩にイギリスの作曲家、ハロルド・ダークが作曲した作品。こちらもとても優しく美しいメロディーでおすすめです。「ガブリエルのお告げ」はスペインのバスク地方に伝わるキャロルで、哀感を帯びた旋律が魅力的。「なんとかぐわしきこの香り」は17世紀フランスのキャロル。キリスト降誕の様子が穏やかに歌われます。「みどり子がベツレヘムに生まれ」は19世紀ノルウェーの作曲家、リンデマンの作品です。同じキリスト降誕がテーマですが、厳粛な雰囲気が漂います。
 みんなの合唱では、特集「クリスマスの歌」でもクリスマスにまつわる曲をたくさんご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!

 そして先週からお送りしているヘンデル「メサイア」の独唱曲の数々、今週はボーイ・ソプラノ(トレブル)の演奏も登場です(「羊飼いたちがいた」と「そは、汝わが魂を...」)。女声の美しさとはまた一味違った清々しさは必聴です。
 さらにレノックス・バークリーの作品から、「5声のミサ」もご紹介。以前ご紹介した「ミサ・ブレヴィス」はオルガン伴奏つきでしたが、こちらは無伴奏。「ミサ・ブレヴィス」同様、神秘的な美しさにあふれた小品です。

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クリスマス・キャロル&ヘンデル「メサイア」ほか"

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2009年11月27日

【新着情報 2009.11.27】
ヘンデル「メサイア」&少年少女合唱曲集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 来週はもう12月、今年も残すところあと1ヶ月ばかりになってきました。いよいよクリスマスシーズンも目前ということで、今回はヘンデルの「メサイア」から。すでに「ハレルヤ」を始めとする合唱曲を中心に配信中ですが、今週からは独唱曲の数々もお届けします。
 聖書を元にキリストの一生を描いた、演奏時間2時間半にも及ぶ一大叙事詩ながら、ひとつひとつの曲はとてもシンプル。合唱よりもむしろ独唱曲のほうがメロディーがハッキリしているので、一度聴いたらすぐにおぼえてしまうような曲ばかりです。
 お送りするのはいずれも教会音楽の古式にのっとった男性だけによる演奏。アルトが歌う曲(「されどその日きたるときには...」と「おお、よきおとずれを...」の2曲)は、カウンター・テナーの歌唱でお聴きいただきます。

 続いては少年少女合唱曲から。平吉毅州さん、岩河三郎さん、福田和禾子さん、大中恩さんほか、少年少女合唱曲にも多大な足跡を残している方々の作品をたくさんご紹介します。
 フィンランドの作曲家シベリウスの超名曲「フィンランディア」は、配信中の原語(もともとはオーケストラ曲ですが)による演奏に加えて、日本語詞での演奏が登場です。間宮芳生さんのライフワーク「合唱のためのコンポジション」シリーズの「マンモスの墓」はわらべうたの曲調にのせて現代文明への風刺がチクリ。「マンモスはなぜ滅んだか?そのわけは...」ぜひ聴いてみてください!

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2009年11月20日

【新着情報 2009.11.20】
バークリー「ミサ・ブレヴィス」&クラス合唱「青春の1ページ」ほか

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週最初は、イギリスの作曲家レノックス・バークリー(1903-1989)の「ミサ・ブレヴィス」をご紹介。オルガン伴奏のついた短いミサ曲ですが、短い中にも独特のサウンドが詰め込まれていて、とても魅力的な曲です。特に「キリエ」の美しいグラデーションのような響きは必聴!今回お届けする演奏では、ソプラノを担当する少年合唱の透き通った歌声も、幻想的な曲をよりいっそう盛り上げてくれます。

 続いてはグレゴリオ聖歌で、ミサ固有文の「聖体拝領唱」から。「聖体拝領」は、有名な「最後の晩餐」に由来する儀式で、ワインとパンをキリストの血と肉として信者に分け与えます。宗派によって呼び方や位置付けは様々ですが、見えない神の恵みが目の前に現われる、という意味を持つこの儀式には、グレゴリオ聖歌の神秘的な雰囲気はまさにピッタリですね。

 最後はクラス合唱から。すでに配信中の「青春の1ページ」「春に」などの人気曲が、新たな団体による演奏で再登場です!「今」「翼を抱いて」にはカラピアノも追加しました。卒業シーズンにもよく歌われる曲の数々、まだ聴いたことがないという方も、この機会にぜひどうぞ!

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バークリー「ミサ・ブレヴィス」&クラス合唱「青春の1ページ」ほか"

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2009年11月13日

【新着情報 2009.11.13】
ヴェルディ「レクイエム」&少年少女合唱曲集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 まずは先週に引き続き、ヴェルディ作曲「レクイエム」からお送りします。
 今週は「三聖唱」「神羊誦」(ミサで言うところのサンクトゥスとアニュス・デイ)以降の曲。今回も「怒りの日」が第7曲の「赦祷文」(リベラ・メ)にほとんどそのままの形で出てきます。「赦祷文」は最初と最後が「われを許し給え」という同じ題名の曲ですが、最初のほうはこのレクイエムを作曲する5年ほど前、オペラ作曲家の大先輩ロッシーニ(1792-1868)の追悼のために企画されたレクイエムに入るはずだったもの。この企画は残念ながら頓挫してしまいましたが、冒頭のソプラノ独唱はインパクト大です。
 同じくヴェルディ作曲の「聖歌四篇」は、いろんな時期に書いた曲をワンセットにしたもので、今回は無伴奏の2曲を。「アヴェ・マリア」にはその名も「謎の音階」という音階が使われていて、曲の冒頭から予想とはどんどん違うほうへ音が流れていく、不思議な曲です。

 さて今週はさらに、少年少女合唱曲の数々もお届け。おなじみのジブリ映画の曲から、「いのちの名前」(「千と千尋の神隠し」)、「テルーの唄」(「ゲド戦記」)、「崖の上のポニョ」が登場です!映画の中ではもちろん、CMでもよく流れていた曲ばかりで、お気に入りの方も多いのでは?
※ヤマハミュージックメディアから楽譜も発売中!
若松正司のスタジオブリ名曲選 「崖の上のポニョ 」まで
 さらに「みんなのうた」で感動を呼んだ中田喜直さんの懐かしの名曲「約束」も要チェックです!

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2009年11月06日

【新着情報 2009.11.6】
ヴェルディ「レクイエム」&ウォルトン合唱曲集

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 CMや映画にもよく使われて、みんなの合唱でも人気のヴェルディ作曲「レクイエム」。これまで前半の「怒りの日」1曲の配信でしたが、今週と来週はそのほかの曲も一挙にご紹介します!
 イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)は特にオペラ作品で知られ、「ナブッコ」や「椿姫」、「アイーダ」などが有名。宗教曲もいくつか作曲していますが、中でも「まるでオペラのよう」と言われる「レクイエム」は、オペラと並ぶヴェルディの代表作です。独唱も大活躍、詩はラテン語のレクイエムそのものなのですが、その歌い上げっぷりには宗教曲ということを忘れてしまいます。おかげで、悪い意味で「オペラのよう」と揶揄されたことも多い曲ですが、ドラマチックで美しい旋律は耳に残ること間違いなし。「怒りの日」もあちらこちらで再現されて雰囲気を盛り上げます。(今回の曲では、「書き記されし書物は」の終盤、「判決を受けたる呪われし者は」の後半に顔を出します)
 もともとオペラの中で使われるはずだったメロディーを使った「涙の日なるかな(ラクリモーサ)」のほか、どれも印象的な曲ばかり。ぜひ聴いてみてください!
 それから先日もご紹介したウィリアム・ウォルトンの曲から、主に無伴奏の合唱曲が新たに登場。洗練された現代的なムード満載で、「絶対音楽はどこへ行くのか」や「太陽の聖歌」などはコンクールにも合いそうです。

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ヴェルディ「レクイエム」&ウォルトン合唱曲集"

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