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ローリゼン「マドリガル『炎の歌』」/西村朗「浮舟」
2010年11月26日
【新着情報 2010.11.26】マショー「ノートルダム・ミサ」 ローリゼン「マドリガル『炎の歌』」/西村朗「浮舟」
こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。
今週はまず、合唱(声楽)曲としてのみならず、クラシック音楽全体にとっても重要な位置にある作品、「ノートルダム・ミサ」をお届けします。作曲したのは14世紀フランスの作曲家、ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377)。
この作品がなぜ重要かというと、一人の作曲家がミサの通常文(キリエ、グローリアなど)全部を通して作曲した、初めてのミサ曲ということになっているからなのです。ミサの通常文は儀式の中の要所要所で詠唱される言葉ですが、それまではひとつずつ別々に曲をつけられるのが普通だったそうです。それを全部まとめて、ひとつの「ミサ曲」として作曲したのは、この「ノートルダム・ミサ」が最初、ということなんですね。
ミサ曲の最後に、中世以降はあまり作曲されることのない「イテ・ミサ・エスト」という曲が入っているのも特徴のひとつ。これはミサの閉会・解散を告げる言葉で、儀式全体を「ミサ」と呼ぶのもここから来ています。
現在ひろく使われているような和声法ができあがるのは16世紀頃のこと。それよりずっと前に書かれたこの曲は、今の耳で聴くととっても不思議な響きに満ちています。シンプルな旋律線とリズムがずっと繰り返されて、ときどきその中に予想もしていなかったような不協和音が現われる様子は、仏教などキリスト教以外の宗教儀式の雰囲気にも、ちょっと通じるものがあるかもしれません。
知識としてだけでなく、音楽的にも独特の雰囲気に包まれる、オススメの作品です!
次は大きく時代を飛んで、現代アメリカの作曲家、モートン・ローリゼン(1943-)の作品です。透明感のある美しいハーモニーは、耳にすうっと入り込んでくる心地よさ。コンクールでとりあげる団体も増えてきています。
今日ご紹介する「マドリガル『炎の歌』」は、ルネサンス期のイタリアの詩に作曲した、とっても優雅な曲集です。6曲がそれぞれの表情を持っていながら、全体を通して漂っている上品な空気は、現代曲とルネッサンスのいいトコ取り。混声ならではの、暖かさときらびやかさが溶け合った音色が、存分に活かされた作品です。
最後は日本の作品。西村朗さんの「浮舟」です。源氏物語の美しくも悲しく、そして妖しい雰囲気が満載。こちらもコンクールではよく歌われる作品ですね。
西村さんに限らず、古文や和歌を題材にした合唱曲は最近もどんどん増えてきていますが、中でもこの無伴奏女声合唱という編成は、特に作曲家のイマジネーションを刺激するようですね。声域が高い分男声よりも音色が揃いやすく、ユニゾンや隣り合う音での不協和音には独特のインパクトがあります。作曲家(特に男性)の方々も、女声に何か神秘的なものを見ているのかも。
皆さんも女声合唱の持つ魅力のひとつに浸ってみてはいかがでしょうか?
◇コラム更新情報
週刊ブルーアイランド(青島広志氏)…11/25 UP
◇着うたフル更新情報
♪La Messe de Nostre Dame(ノートルダム・ミサ)
Kyrie
Gloria
Credo
Sanctus
Agnus Dei
Ite missa est
作曲:ギヨーム・ド・マショー
演奏:オックスフォード・カメラータ
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♪Madrigali: Six 'Fire Songs' on Italian Renaissance poems
(マドリガル「炎の歌」)
Ov'e, lass', il bel viso?
Quando son piu lontan
Amor, Io sento l'alma
Io piango
Luci serene e chiare
Se per havervi, oime
作曲:モートン・ローリゼン
演奏:エローラ・フェスティヴァル・シンガーズ
**********
♪無伴奏女声合唱組曲「浮舟」~源氏物語の和歌による~
匂宮
薫
浮舟
作曲:西村朗
演奏:女声アンサンブルJuri
投稿者 chorus_staff : 2010年11月26日 12:38
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