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鈴木輝昭「Five Songs of Nonsense」
/三善晃「クレーの絵本 第1集」

2011年03月04日

【新着情報 2011.3.4】
鈴木輝昭「Five Songs of Nonsense」
/三善晃「クレーの絵本 第1集」

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週は二つの合唱組曲をお届けします。
 まずは女声合唱で、鈴木輝昭さんの「Five Songs of Nonsense」です。この曲は、谷川俊太郎さんが1985年に発表した詩集「よしなしうた」の『英訳』からの5編に作曲した作品。もとの詩は全てひらがなで書かれていて、一見ほのぼのとした感じの詩に見えます。
 さらっとしたタッチで、ときどきクスッと笑ってしまうような詩、ところがその端々には、なにやら不穏な空気が…。そんな谷川ワールドが、女声合唱で見事に描き出されています。
 演奏は先週に続いて女声アンサンブルJuri。時に柔らかく、時に狂気をはらんだ歌声で、作品の持つムードを自在に表現しています。
 タイトルに「無伴奏童声(女声)合唱のための」とあるように、本来の想定は児童合唱!他の鈴木作品同様、かなりの技術力を要求される曲ですが、児童合唱の声だとまた独特の雰囲気が強調されそうですね。

 二つめは混声合唱。三善晃さんの「クレーの絵本 第1集」です。
 同じく谷川俊太郎さんが、スイスの画家パウル・クレー(1879-1940)の絵画に寄せて書いた詩に作曲されています。クレーは音楽にも造詣が深かったそうで、鮮やかなその絵画からは確かに音楽が流れているようにも感じます。
 言葉を使わない表現である絵画に言葉を添えるのは、絵のイメージや「意味」を限定してしまう危険も。でも難解な言葉を使わずに淡々と綴られた谷川さんの詩は、絵から感じることをより豊かに広げてくれると同時に、詩そのものからも色々なことを思い起こさせてくれます。
 曲も大げさに構えたり奇をてらったりせず、あくまでもストレート。親しみやすいメロディーにあふれています(三善作品だけに手ごわいところはたくさんありますが…)。前半2曲は無伴奏。このうち2曲目の「あやつり人形劇場」は2005年(第58回)の全日本合唱コンクールの課題曲にもなりました。後半の3曲はギターやシンバルの伴奏が入って、とても印象的なサウンドを聴かせてくれます。ちなみにこの組曲には、混声三部でピアノ伴奏にしたバージョンもあります。
 演奏はこちらも先週も登場した東京工業大学混声合唱団コール・クライネス。1曲目や5曲目の軽快なリズム感は、大人数ということが信じられないほどの正確さで、音の粒のひとつひとつがきれいな色のままで飛んでくるような心地よさ!ぜひ聴いてみてください。

◇コラム更新情報

 週刊ブルーアイランド(青島広志氏)…3/2,4 UP

◇着うたフル更新情報

 ♪無伴奏童声(女声)合唱のための「Five Songs of Nonsense」
  The Hole(あな)
  When Dandelions Bloom(たんぽぽのはなの さくたびに)
  Aquarium(すいぞくかん)
  A Dream of Four Brothers(ゆめのよる)
  Two Guys(ふたり)
   作詩:谷川俊太郎
   訳詩:ウィリアム・I・エリオット/川村和夫
   作曲:鈴木輝昭
   指揮:藤井宏樹
   演奏:女声アンサンブルJuri


 ♪混声合唱とギターのための組曲「クレーの絵本 第1集」
  階段の上の子供
  あやつり人形劇場
  幻想喜歌劇「船乗り」から格闘の場面
  選ばれた場所
  黄色い鳥のいる風景
   作詩:谷川俊太郎/作曲:三善晃
   指揮:大谷研二
   演奏:東京工業大学混声合唱団コール・クライネス
   ギター:浅野和馬・山城大樹
   シンバル:大友秀一

投稿者 chorus_staff : 2011年03月04日 11:38

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