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2011年07月29日

【更新情報 2011.7.29】
シューマン「リーダークライス」(作品39)から
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 まずは先週に引き続き「リーダークライス」(作品39)から。作曲者のロベルト・シューマン(1810-1856)は、今日7月29日が命日に当たります。
 作詩者のヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ(1788-1857)はいわゆる「ロマン派」の詩人で、シューマンが「リーダークライス」のためにチョイスした詩にも、悲しみや孤独、そしてそこに美しさを感じるような感覚が、ロマンチックな愛の表現とともに随所に散りばめられています。
 第7曲に当たる「In der Fremde(異郷で)」は、先週ご紹介した第1曲と同じタイトルの別の詩です。ストーリーや曲調は違うのですが、「異郷」から暗示される孤独感、もう故郷や昔の日には帰れないという喪失感は通じるものがあります。
 そうした悲しい雰囲気を漂わせながらも、シューマンはこの「連作歌曲」を、明るい希望を感じさせる「Fruhlingsnacht(春の夜)」という曲で締めくくっています。
 1曲1曲ももちろんとっても素敵な曲ですが、続けて聴くともっと曲の世界に引き込まれるはず!名バリトン、フィッシャー=ディースカウの表現力と声の素晴らしさもいっそう実感できます。

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会からは、再び大学・一般部門も登場です!
 まずは中学混声の部。木下牧子さんの「おんがく」は、まど・みちおさんの詩の暖かさがそのまま音になったような無伴奏の曲で、若い人から社会人団体まで幅広く愛されています。
 高校はAグループから。自由曲は先週も登場したコチャール・ミクローシュの作品です。「夏至の夜の道」の神秘的な美しさは鳥肌モノ!満天の星空が目に浮かびます。
 大学の女声合唱団はおなじみの「妻への挽歌」を演奏。先々週ご紹介した、同じ指揮者による高校の演奏と聴き比べてみるのも興味深いかもしれません。
 一般部門Aグループの団体が演奏する、オーストラリアの作曲家スティーブン・リークの作品は、とっても不思議な雰囲気。演奏を聴いているのか、本当に深い森の中にいるのか、だんだん分からなくなってきます。終盤の森の生き物たちの声も耳を疑うリアルさ!
 一般Bグループは仙台の名門団体。幅広い年代のメンバーの歌声がかもし出す、深くまろやかなサウンドは絶品です。

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シューマン「リーダークライス」(作品39)から
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2011年07月25日

週間ダウンロード総合ランキング【2011.7.19-2011.7.24】

こんにちは!みんなの合唱 週間ダウンロードランキングをお届けします。

 今回も首位をキープの「証(あかし)」に続いて2位に急上昇したのは、週末のテレビでも流れた「涙をこえて」。2位の同声版のほかにも5位に混声版が入り、大人気でした!また3位と4位には「Believe」が、やはり混声&同声の2バージョンで再び順位を上げてきています。
 前回ランク外に退いたNコン小学校の部の課題曲「ぼくらは仲間」はランキングに復活。高等学校の部の「僕が守る」は、1ヶ月ほどランク外だった女声版が、こちらも見事復活を果たしました。

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2011年07月22日

【更新情報 2011.7.22】
シューマン「リーダークライス」(作品39)から
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週ご紹介するのは、ロベルト・シューマン(1810-1856)作曲の「リーダークライス」(作品39)です。
 「リーダークライス」(もしくは「リーダーツィクルス」)はドイツ語で「連作歌曲」のことで、それぞれの曲が音楽や物語のつながりをもっている歌曲集です。配信中のシューベルト「冬の旅」やマーラー「さすらう若人の歌」もその一例です。
 これをそのままズバリ歌曲集のタイトルにしたシューマンの「リーダークライス」はふたつあって、どちらも30歳のときの作品。今回お届けする作品39のほうは、ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ(1788-1857)の詩に作曲したものです。
 優しく美しいメロディー、音の間に漂う上品な空気を見事に表現しているのは、前々回もご紹介したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)です。弱音部での、響きの上澄みだけが聞こえてくるような歌声は絶品!多くの大歌手と共演した名手、ジェラルド・ムーアのピアノとともに、短い曲の中に凝縮された音楽の結晶をお楽しみください♪

 続いては昨年の全日本合唱コンクール全国大会、今週も中学・高校部門からお届けします。
 中学混声の部の団体は「特設合唱部」。全員が他のクラブに所属していて、掛け持ちで活動している合唱部なのだそうです。当然練習時間も限られてくるはずなのに、その息の合った分厚いアンサンブルには驚かされます!
 中学同声の部の「Assumpta est Maria」はハンガリーの作曲家コチャール・ミクローシュの作品。情熱的な雰囲気を湛える一方、少し引いてみるとクールな印象も受ける、独特の作風が光ります。
 高校Aグループからはおなじみの「万葉恋歌」です。女声合唱特有の幻想的なサウンドが満載のそれぞれの曲に、ほの暗さを感じさせる声が見事にマッチ!少し遅めのテンポ設定で、何かこの世ならざるムードに浸らせてくれます。
 高校Bグループの演奏する木下牧子さんの「オンディーヌ」は1990年の作品。4年後に女声版も発表され、コンクールでもたびたびとり上げられています。なめらかに色合いを変える和音のグラデーション、舞い踊る光の粒のようなピアノと、木下ワールドを堪能できる作品です。

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シューマン「リーダークライス」(作品39)から
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2011年07月19日

週間ダウンロード総合ランキング【2011.7.11-2011.7.18】

こんにちは!みんなの合唱 週間ダウンロードランキングをお届けします。
今週は、11日から昨日の海の日、18日までのランキングをお送りします。

 Nコン課題曲「証(あかし)」混声版はまたまたトップ独走態勢に入りました。女声版も一ケタ順位に戻ってきて好調です。
 一方2位に入ったのは、先週新着の『カンタータ「土の歌」』から「大地讃頌」!おなじみのピアノ伴奏版も9位に入り、やはりその人気は絶大です。「土の歌」からは他の曲もランク外ながら健闘中。皆さんもぜひ、他の曲も合わせて聴いてみてください!

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2011年07月15日

【更新情報 2011.7.15】カンタータ「土の歌」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 世代を超えて愛され続ける超定番曲「大地讃頌」。今週は、この「大地讃頌」を含む『カンタータ「土の歌」』をお送りします。
 「土の歌」は今から半世紀近く前の1962年、混声合唱とオーケストラによる作品として生まれました。土とともに生きる自然な人間の姿、それを脅かす原子爆弾の恐怖、平和への祈りなど7つの楽章から成り、「大地讃頌」はその終曲に当たります。
 作詩者の大木惇夫(1895-1977)は戦時中には宣伝班として従軍し、いわゆる「戦争詩」や「戦時歌謡」の作詞を数多く手がけました。戦後は「戦争協力者」の烙印を押され不遇の時期を過ごしますが、前線で戦争の姿を目の当たりにし、それを詩に昇華させていく中で、平和への願いを強く抱いていたのだと思います。
 「土の歌」には、こうした反戦の心情が随所に現れています。そして、そんな人間のいろいろな行為・営みを包み込む「母なる大地」をたたえるのが、終楽章「大地讃頌」なのです。
 特にオーケストラ版は、それまでに歌われてきたドラマの全てを浄化するかのような美しいイントロがとっても印象的!ぜひ、通して聴いてみてください。

 続いて昨年の全日本合唱コンクール全国大会から。今週は中学・高校部門に絞ってのご紹介です。
 中学校混声の部からは、三善晃さんの「地球へのバラード」の2曲。一見易しく実はとてつもなく奥深い谷川俊太郎さんの詩につけられた三善さんの曲は、音取りやリズムの難しさはもちろん、歌として表現する上での苦労があるように思います。そんな苦労を表に出さず、しなやかに耳と心に届く素敵な演奏ができるのは、中学生の皆さんの歌声ならではかも知れませんね。
 中学校同声の部は、高等学校部門以上の課題曲になっている「露営のともしび」と、同じ曲集から「贈物」です。例年多くの団体がとり上げる人気曲ですね。音色は高校生や社会人に比べるとちょっと幼さが残るものの、流麗な音運びは堂々とした印象さえ受けます。
 高校Aグループの団体はこちらも大変人気の「妻への挽歌」。持ち味の濃厚な声を活かして、みやびな音に織り込まれた深い悲しみを歌いきっています。
 高校Bグループの「ひとりぼっちの裸の子ども」は、中学混声の部と同じく谷川俊太郎さんの詩で、曲は同声の部と同じく高嶋みどりさん。ブルージィなサウンドが、谷川さんの詩をまた違った角度から味わわせてくれます。
 Bグループもう1団体はすでに30年以上にわたって全国大会金賞の栄冠に輝いている名門校!よく揃った音色とパートのバランス、そしてテンポや間(ま)の自在なコントロールなど、どれも50人を超えているとは思えないほど素晴らしいアンサンブルです。

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2011年07月11日

週間ダウンロード総合ランキング【2011.7.4-2011.7.10】

こんにちは!みんなの合唱 週間ダウンロードランキングをお届けします。

 前回「Believe」に首位の座を奪われた「証(あかし)」混声版が再び1位に返り咲き。前回に引き続き4位をキープした「虹」混声版を抜いて女声版が2位に上がってきました。
 「COSMOS」も前回同様3バージョンでランクイン、そのいずれもが順位を上げて絶好調です。中段以降は「大切なもの」「空駆ける天馬」「あすという日が」など、いったんランキングを退いた曲が続々復帰してきています。

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2011年07月08日

【更新情報 2011.7.8】
フィッシャー=ディースカウが歌うマーラー「さすらう若人の歌」
/2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 昨日7月7日の七夕の日は、オーストリアの作曲家グスタフ・マーラー(1860-1911)のお誕生日でした。去年は生誕150年、今年は没後100年に当たり、ウィーンはもちろん世界各地のコンサートでその作品が演奏されています。
 今週ご紹介する「さすらう若人の歌」は、マーラーが20代から30代の頃に作曲したとされる歌曲集です。詩も本人によるもので、愛する人が他の男性に嫁ぎ、喪失感と彼女の面影にさいなまれるという悲恋物語。シューベルトの歌曲集「冬の旅」にも通じるものがありますね(終曲には菩提樹も登場します)。
 24曲に及ぶ「冬の旅」に比べるとかなり短くまとめられているものの、その内容は濃厚でドラマチックです。愛する人の嫁いでいく姿に悲しみにくれる第1曲に続き、第2曲では明るく美しい光景が軽快な音楽で描かれますが、最後にはその全てを否定してしまいます。最も激しい第3曲では、何もかもが去っていった彼女を思い起こさせ、感情が爆発。最後の第4曲では一転穏やかに、でもどこか疲れ果ててしまったような雰囲気が漂います。優しい長調のエンディングは、歌の終わりとともに短調に変わり、眠るように曲を閉じます。
 今回はこの曲を、名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの歌唱でお届けします。現在は一線を退いて後進の指導に当たっていますが、戦後半世紀近くにわたって、完璧ともいえる技術と表現力で世界中のファンを魅了しました。そしてオーケストラを指揮するのは、こちらも往年の巨匠、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーです。
 録音はフィッシャー=ディースカウがデビュー間もない20代後半、フルトヴェングラーが晩年の60代半ばの頃のもの。音は少し古いものの、それを忘れさせる鮮やかで素晴らしい演奏、オススメです!!

 そして昨年の全日本合唱コンクール全国大会からは、中学から一般までの全部門に新着です。
 大学部門の団体の自由曲は多田武彦さんの作品。男声合唱に関わったことのある人ならほぼ間違いなく知っているというほどの方で、銀行員をしながらたくさんの曲を書いてこられました。「タダタケ」として親しまれているその作品は日本語の叙情性に徹底的にこだわり、多くの方の心をとらえています。
 一般部門の「Kyrie」は、アメリカ出身でスウェーデン在住のピアニスト、スティーヴ・ドブロゴスの作品です。クラシックの音楽教育を受けた後、ジャズシーンで特に注目を集めていましたが、その後クラシック方面でも宗教合唱曲を中心に多くの作品を作曲しています。クールで現代的なこの「Kyrie」と、聖書に材をとった高田三郎さんの「エフラタのベトレヘムよ」という組み合わせもおもしろいですね!

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フィッシャー=ディースカウが歌うマーラー「さすらう若人の歌」
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2011年07月04日

週間ダウンロード総合ランキング【2011.6.27-2011.7.3】

こんにちは!みんなの合唱 週間ダウンロードランキングをお届けします。

 1位を独走していた「証(あかし)」がついに2位に後退!1位の座を奪い取ったのは、先月中旬からCMでも流れて話題となっている杉本竜一さんの「Believe」でした!1位の橋本祥路さん編曲混声版に加え、10位には若松正司さん編曲同声版、18位には同じく若松さん編曲の混声版が、前回から大きく順位を上げてきました。
 このほか、「COSMOS」が吹奏楽共演版をはじめ3つの演奏バージョンでランクイン。また昨年の全日本合唱コンクール全国大会の演奏から、先々週新着の「虹の輪の花」がじわじわと順位を上げて20位に入りました。

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2011 07 04 | この記事へのリンク | トラックバック (0)


2011年07月01日

【更新情報 2011.7.1】
2010年・第63回全日本合唱コンクール全国大会から
/モーツァルトによるフリーメイソンのための声楽作品

こんにちは!みんなの合唱 更新情報です。

 今週も昨年の全日本合唱コンクール全国大会の熱演が続々登場です!
 まず中学校混声の部からは、日本の伝統芸能を題材にした千原英喜さんの2作品です。「唱歌(しょうが)」は様々な楽器の音を模して構成されたダイナミックな曲。「南京玉簾」はおなじみの大道芸によるにぎやかで楽しい曲です。この団体の持ち味のエネルギッシュな歌声も2曲の雰囲気にピッタリ!
 中学校同声の部は信長貴富さんの人気曲「万葉恋歌」から。透明感のある声と丁寧なアンサンブルで、曲の持つ響きを見事に表現しています。
 高校はAグループの演奏です。鈴木輝昭さんの「詞華抄」は古代ギリシャの女流詩人サッポーの詩による作品。音も言葉も相当難易度の高い曲ですが、32人(うち男声は1/3!)一人ひとりの熱意が伝わってくるような演奏です。
 一般もAグループの団体で、自由曲は萩原英彦さんの往年の名曲「光る砂漠」から。コンクールやコンサートでも高い人気を集める前3団体の曲に対して、特に若い人たちには歌われる機会が少なくなっている感のある作品。その魅力を、あらためて鮮やかに示してくれています。

 そして先週もお送りした、モーツァルトによるフリーメイソンのための声楽作品集から。先週は管弦楽のついた華やかな作品の数々をお届けしましたが、今週はいずれもピアノ伴奏によるアットホームな雰囲気の漂う曲です。モーツァルト節を堪能したい皆さん、先週の作品とあわせて、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

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